昨日は疲れて早めに休んだので午前2時に目が覚める。もうこのまま起きてしまえと起きてしまった。朝4時にテレビをつけると暴れん坊将軍。若者の知らない世界がそこには広がっている。朝ごはんまで5時間もあるので一仕事できるだろうと思ったのだが、案外そうでもなし。本読んだり、あれこれしていたら朝になる。うまくいかないものね……。
朝食とって大阪帰省する奥さまを最寄り駅まで送る。ついでにKADOKAWAの文学賞授賞式の参加ハガキを投函。今年もパーティの季節である。これがくると一年も終わりなんだよなあ。と感慨に耽る暇もなかった。リビングの床に座っていて立ち上がったら、腰にみゅーんと妙な感じが走る。よくアニメなどでピカッと骨が透けて見える演出があるけど、頭の中はあれである。腰のどくろ(っていう言い方はしないと思うけど)が脳内イメージに広がって、それがみゅーんと折れ曲がっていくのがなんか分かる。
アッ……とちいかわのような心の声が出る。前向きに無視して普通に生活していたが、みゅーんとなったあたりが動かすと明らかに痛い。いわゆるぎっくり腰になってしまったようであった。私は黄金の腰の持ち主で、これまでいくら長時間座っても腰痛とは無縁だったのだ。ぎっくり腰の情報なんかも「それは大変ですねえ」という距離感で接してきたのであるが、いや、これは自分がなると分かる。痛いですわ。へんな姿勢で駅まで荷物を持ったのがよくなかったのかもしれない。人間は目の前の悲劇を否認しようとする生き物なので、つとめて普通に暮らす。でもねえ、痛いんだよねえ。座ったり立ったりがつらい……。
祝日だったが子供はあちこち遊びにいって不在。もともと行くつもりだった日帰り温泉にバイクで向かう。2時間ほど出たり入ったりしつつ本読み。仕事の骨休めに行くつもりだったが、湯治になってしまった。しかし湯であっためて治るようなものではない。夜、子どもを習いごとに送り、夕飯つくって食べ(また焼きそば)お風呂に入って早めに休む。思えばこの春、肩がとっても痛くなったのだった。今はだいぶ良くなったが、しばらくつり革もつかめずに大変だった。そっちが良くなってきたと思ったら、今度は腰かあ。取材やイベントなどに大量の本を持ち込むスタイルも、そろそろ再考したほうがいいかもしれない。
U-NEXT『悪魔くん』1話みる。今日は吸血鬼の回で、なんだか毛深い男が吸血鬼になって人を襲う。吸血鬼が美容クリニックをやっていて、かっこよくなりたいメフィストがそこに行って襲われるという展開が楽しい。最後は配電盤にてビリビリに電撃を浴びた吸血鬼、泡になって溶ける。また溶けた!
早朝、家人が起き出してくるまでに『超人機メタルダー』第1話も見る。本放送を見て以来だからそれこそ40年ぶりとかである。当時はもう小学校も高学年に差しかかっており、そろそろヒーローものでもないかという気分だったのだが、弟が見ていた『メタルダー』だけは異様で、「これはなんか違うぞ」という感じで見ていた。
どこが異様だったかといえば、敵が一体ずつ出てくるのではなく、初回からぞろぞろ大挙して出てくるのだ。その中でもロボット軍団とかモンスター軍団とか4つのグループに分かれていて、今日はお前がいけ、という感じで順番にメタルダーを襲ってくるのである。子ども時代はこれに痺れた。とにかく異形な怪物がぞろぞろ出てくる、そのカーニバル的な変態性にぞくぞくしたのである。後年江戸川乱歩の『孤島の鬼』を読んでぞくぞくしたのと同じタイプの興奮というか。しかも個性的な敵が得意技をもって順番に襲ってくるというのは、明らかに山田風太郎の忍法小説のスタイル。後年好きになるものの原点が、『メタルダー』にはあったのだった。
で本当に久しぶりに見てみたのだが、敵サイドの異常さ、異形さは記憶にあったとおり。それと相対するメタルダーも機械むき出しで(まあキカイダーのオマージュなんだけど)胸なんてぐいいんぐいんとコイルみたいのが回っていて、内蔵っぽいことこの上ない。私はなぜか「脳みそ」とか「内臓」とかが大好きなのだが(みんなもそうだと思います)メタルダーはヒーローなのにつるっとしたスマートさがなく、むしろ脳みそ系内臓系のデザイン。しかもこのあたりはすっかり忘れていたのだが、旧日本軍のロボット工学の権威・古賀博士が死んだ息子に似せて作ったのがメタルダーこと剣流星だったのだなあ。こういう『機神兵団』的ハッタリもたいへんに私好みで、朝宮少年が胸をときめかせたのも当然なのだった。
ところで『メタルダー』、本放送では最終回まで見ていない。そこまで真面目にヒーローものを毎週見るタイプではなかったというのもあるが、なんだか都合がつかなくて見なかったんじゃなかったかな。でも弟が買っていた雑誌『てれびくん』に最終回が詳しく紹介されていて、それによるとパワーが強くなりすぎたメタルダーはこのままだと地球を破壊してしまう、ということになって自爆したんじゃなかったかしら。こういう自棄っぱちな感じも実にいいと思う。せっかくなので今度は最終回まで見てみよう。