2026年5月13日水曜日

怪老人日乗:5月13日(水)

あーああー。とターザン風の声がしている。ターザン風の声ということは、ターザンの声ではないということだ。おどろおどろしい風が吹いてきた。地の裂ける音がする。柱が倒れた。鬼が出てきた。

そのような気持ちで過ごしていると、水曜日がやってきたのである。ええとですね、今日は5月13日であります。ということは今月もあと半分ちょっとか。うーんむ、連休にいろいろ仕事が詰まっていて、その居残り勉強をしていたらもうこんな時期だ。5月中には大きい締め切りがいくつかあり、取材も複数回あり、イベントも2回あるので日々オホホ節ですごさねばならぬ。オホホ節というのは昔のお侍の時代に流行した儀式であるという。古事記や万葉集にそう書いてあった。オホホのホ。雅なやつなのだ。

昨日は朝から原稿書き。3時半に起きられたのでわわわと慌てて進める。7時ちょうどに完成して送信。めずらしくきちんと間に合った。もうひとつ同じボリュームの記事があるけど、こっちは無理の助。諦めて外出する。機材をしょって出かけてYouTube撮影。ブックレビューをいくつか外で撮る。家で撮ったらお金がかからないのだけど、生活空間が写りこむのも抵抗があるので、外で撮ったのでした。3時間かけても数本しか撮れない。あわてて山岡撤収。

そのまま東大前へ。あまり下りたことのない駅であるが、たしかに東大の前だ。昔めいた路地には昔めいた旅館があり、昔めいた人が泊まっていそうな気がしてこわかった。がくがく震えながら出版社S社へ。ホラー新刊の対談取材。お一人が遅れてくることになり、タクシーの中と現地とでリモート対談、という人生始まって以来のケース。しかしフルリモートで対談したり取材したりすることはあるわけで、まあ別にそんなに変でもないか。30分遅れてその方が登場し、続きを対面でやる、というなんか「貞子がテレビから飛び出してきた」みたいな日だった。

取材無事に終えてそのまま飯田橋の某社、月刊誌の編集作業をする。鈴木光司さんご逝去について知り合いの編集さんと話す。まだ数日しか経っていないので、実感がない。荷物がめちゃくちゃ重たいので腰がもげそうだったが、ワニガメのように這いずって帰宅。西武線で座れたからよかったが。もうちょっと遅かったら帰宅ラッシュとぶつかって、パトラッシュになるところであった。天国に召されて、犬がキラキラである。

お夕飯食べてお風呂入って、仕事進めて寝る。うーんむ、インタビュー原稿×2を急いで仕上げないと、と思いながらこの日記を書いているのであった。今日の予定としては、あと解説のゲラ戻し、あちこちにメール返信、そんな感じでしょうか。そうそう、イベントの告知もがんがんやらないとね。

6月27日(土)のネイキッドロフト横浜のトークイベント(ゲストは原宿さん、上條一輝さん)は現地はもうソールドアウトしたそうです。早!配信ありますのでご検討ください。6月6日(土)大阪ラテラルでのトークイベント(牧野修さん)はまだチケットありますので、関西圏の方はどうぞよろしくお願いします。

2026年5月11日月曜日

怪老人日乗:5月11日(月)

月よう日~。というわけでこの日記をチェックしているあなたに送る月曜日の呪い通信である。これを読んだあなたは!今日!パンが目にめり込む!ハッピー!

ところで毎度言っているがこのブログを見て、わたしの連絡先を知った人はどんな気持ちがするのだろう。見なかったことにしてそっと閉じているいるのだろうが、だからといってパンはあなたを追いかけてくる。目に飛び込んでくるぜ。レーズンロールが。ぐいぐいと。

ええとですね、しばらく間が空きました。いやあ連休中はなんか仕事に追われていたっちゃねえ。一番苦労したのが文庫解説だ。解説は何度もやっているがあまり得意な方ではない。書きゃ書いたでいい感じで書けることもあるのだが、それまでが大変だ。脳が悪いので、原稿用紙10枚とか書いているといろんなところが割れそうになるのだ。そんなわけでひーこら言いながら書き上げたのが連休明けであった。結局12枚。全身がずたずたに割れた……。

それと相前後して大いに遅れていたコラム原稿も書いておくる。こっちは5枚くらい。ところでわたしの世代はまだ400字詰め原稿用紙換算でものを言うので、どのくらい字数に換算したい人は400をかけるように。いまだに「何万字書いた」とか言われてもピンとこないのだ。わけがわからないのだ。わけがわかるように話してくれ!

金土日と引き続き仕事を。くぴぽ~。金曜日は打ち合わせがひとつあって高田馬場まで。何度か行ったことのあるルノアールである。ベテラン編集者の方(ホラーの金字塔を手がけたHさんである)と文春Aさん、フリー編集のSさんを交えて2時間ほど新しい仕事の打ち合わせ。この世代の方々はエンタメ小説の黄金期を知っておられるので、話をうかがっているだけで楽しい。Hさんには本来なら『日本ホラー小説史』の際に取材しておくべきであった。

んで、ふらふらと帰宅。池袋でちょっと洋服見るけど、夏服って何を着たらいいのか毎年分からないんだよなー。フレッドペリーのポロシャツが四半世紀ぶりに流行っているので、嬉しいといえば嬉しい。また着るかもしれない。でも5年くらい前のドクターマーチンの大流行みたいに、一過性のものとして消費されるのもなあ、という気もしてしまう。

土日もまあ家にいましたかね。それぞれ原稿1つずつ送る。一日に2つとか3つとか書くつもりでいても、結局がんばって1つがせいぜいである。まあ仕方ない。日曜日は母の日で外食。午前中に贈り物買いにちょっと店屋まで出る。録画した笑点見て早くに寝る。

で今日、朝の3時半にまた起きて原稿1本送信。さらにもう1本書かねばという感じである。明日は動画の撮影もしたいし、取材もあるので、なんだかんだで忙しないですねえ。しかし動画は強いられているわけじゃないので、やらないとのびのびになってしまう。無理にでもスケジュールを詰めた方がいいのであった。

なんか面白い日記を書きたいな。何かなかったかな。町の事件とか。不審者マンとか。いるとすれば私が不審者マンか。あ、お隣さんが昨日はシュークリームをくれました。あとは実家の犬が元気ないそうでちょっと心配である。それと、あ、これはいいニュースだな。サボテンの花が咲いたのだった。何年か前に一度赤い花が咲いたのだが、今回はなぜか黄色である。そんなことってあるのだろうか。

そういう感じで暮らしていたら昨日朝、鈴木光司さんの訃報に触れた。発表されたのは土曜の夜だったようだが(亡くなったのは金曜らしい)わたしは寝ていて気づいたのは翌朝である。鈴木光司さんとは何度もお仕事でご一緒し、昨年からは特に某企画でたびたびお目にかかっていた。取材のたびに2、3時間お話をうかがって、その明るくパワフルな生き方にいつも元気をいただいていたのである。人間パワースポットと呼ばれる鈴木さんは、まわりにいる人までハッピーにしてしまうような、生まれついての太陽のような人であった。取材では作品を支えている発想法や思考、鈴木さんの人生にこれまで以上に深く触れることができ、私としても学ぶところが大きかった。

そしてこの4月には『このホラーがすごい!2026年版』の取材でお目にかかっている。去年の打ち合わせで「リングが35周年だから特集をしよう」と言ったのは私で、鈴木さんのインタビューが掲載できるということになり、担当編集のUさんと鈴木さんが仕事場にしている品川のホテルのラウンジで(いつもの窓際の席だ)1時間半ほどお話をうかがったのである。そのときは『リング』特集だったのでデビューの経緯をあらためて、そして増殖しつづける貞子についてどう感じているかも率直にうかがった。

個人的には『貞子3D』とか『貞子3D2』とかさすがにやりすぎなのでは?と思っていたのだが、鈴木さんご本人は喜んでおられる様子で、「若い人が楽しむ映画だからいいと思う」とおっしゃっていた。「貞子はうちの長女だから」という発言も印象的で、「リングシリーズはもう書かない」とおっしゃっていたが、貞子がたくさん出てきてダンスをするのが見たい、貞子常設劇場をどこかに作りたいと楽しい夢を語ってくださってもいた。もちろん『ユビキタス』の構想もうかがっている。

そんなわけだから突然の訃報に大いに驚き、ショックを受けた。正直いまでもまだ信じられない思いでいる。『このホラーがすごい!』のインタビューがおそらく生前最後のインタビューとなってしまった。そんなことは私も編集者も鈴木さんも、誰一人想像していなかったはずである。インタビューの後、そんなことは滅多にしないのだが持参した『リング』初刊本を挟んでツーショット写真を撮っていただいた。後にも先にも鈴木さんと一緒に写った写真はこれだけである。なんだかいまだに信じられない。去年の角川ホラーカーニバルの楽しいスピーチとか、取材でお会いしたら肌が真っ黒で「おう、カリブ海で焼いてきたんだよ」とにこっと笑ったお顔とか、いろんなことが思い出される。




2026年5月4日月曜日

怪老人日乗:5月4日(月)

5月が始まってはや4日。今月はいろいろ忙しげであるから、連休はオッホッホと歌いながら仕事をこなさねばならない。というわけで土日も基本仕事しておりました。あ、土曜日はちょっとだけ抜けて鹿児島から上京されてきた鈴木優作先生、倉野憲比古さんと神保町でお茶。本屋も行く。三省堂書店に行ったら顔なじみの書店員Kさんに声をかけられ、倉野さんはまんまとその流れで冷えたクラフトビールを買っていた。買った本はラインスター『怪獣惑星SOS』、都筑道夫『血のスープ』、小松左京『時の顔』(いずれも古本)。

さて今日は月曜日である、ということは昨日は『笑点』。このところ映画もドラマも見れていないのだが、毎月一度の『笑点』だけは欠かさず見ている。昨日はたい平が座布団10枚獲得、珍しくちゃんとした賞品だった(着物の帯と、山になった空箱)。歌丸司会時代はこういうふざけた賞品があったので、懐かしいノリとえばいえる。

土日はいいお天気で暑いくらいだったが、今日はまだ曇天。文学フリマの皆さんはがんばってください。

2026年5月1日金曜日

怪老人日乗:5月1日(金)

うひょひょひょひょひょ。と笑い声が天井裏から聞こえてくる。目をやると天井板の隙間から、かわいいネコちゃんが覗いている。つるつるとお蕎麦のように隙間から流れ出てきて、べたりと畳の上に広がった。うひょひょひょひょとその黒い液体は笑ったまま、侍の着物の襟元に入り込んだのである。

というわけで金曜日である。昨日はがんばったけど疲れて寝てしまった。やっぱりたくさん歩いて(取材とかで1万歩近く歩いた)混んでいる電車に乗ると(帰りが19時くらいで一番混んでいる時間だった)身体がどうにも疲れてしまうのである。神秘思想家G・I・グルジェフはへとへとに疲れたところから、また雨の中に外出しなさい、それが「超努力」だ、と説いたけれども、わたしはそんな精神パワーはないので、ぐったりとベッドに横たわったのである。

で起きたら多少頭がすっきりしているので、やはり寝るのは大事ではないかと思う。原稿遅れているのが2つほどあるけれども、それは今日できるだけ進めよう。いま目の前の壁に4月~5月締め切りの一覧が貼ってあるけれども、現状で13個くらいかなー。各10枚前後だから合計150枚くらい書くのか。連休明けには5個くらいは減っていると思いたい。

さて昨日のインタビュー時、音楽の話になって「どんな音楽を聴くのか」と尋ねられたのだが、即座にグラムロック、Tレックスと答えた。これはもう何十年経っても変わらない趣味で、今までいろいろな音楽を聴いてきて、それぞれいいなと思うものはあるのだが、一番好みに合うというか心にフィットするのはグラムロックなのである。グラムロック期のデヴィッド・ボウイも好きだけど、ボウイがグラムだった時代は意外に長くなくてせいぜい4、5年。その点Tレックスのマーク・ボランはずっと星の王子さまのような存在感を保ち続けて、宇宙人的な意味のわからない、可愛らしい音楽を演奏しつづけたので、やっぱりTレックスが一番なのだ。

もちろんそれ以外のグラム系のバンドも好きで、といってもグラムはミュージシャン自体が少ないのだが、コックニー・レベル、モット・ザ・フープル、スウィート、スレイド、ゲイリー・グリッターあたりは変わらず好きだし、その系統を組むスウェード、パルプももちろん好きである。要は男の人がお化粧をして、楽しくてどこか変態的な世界を表現しているような音楽が好きなのだ。何より性別がはっきりしていなくて、喧嘩が弱そうなのがいい。ロックの人たちは喧嘩が強そうだけど、グラムの人はみんな弱そうだ。そこがいい。今はあんまりグラムのことを追っていないけど、調べれば世界にはまだまだ未知のグラムロックバンドがいるのであろう。

今日から5月である。おほほと笑いながら夜の高速道路を駆け抜けたい。




2026年4月30日木曜日

怪老人日乗:4月30日(木)

ぽよりんぽよりん。さっき帰宅してお夕飯を食べました。疲れたなー。でもまだ原稿仕事があるんだよなー。徹夜はしたくないなー。ということで思い出す祖父江慎さんの思い出。先日おくやみが報じられた装丁家の祖父江慎さんであるが、『幽』をやっていた時代に何度かお目にかかったことがある。『幽』『冥』には一時期、ごく限定的な形ではあるが編集の手伝いをしていたことがあり、コズフィッシュ(祖父江さんのデザイン事務所)にも打ち合わせでたびたびお邪魔した。目の前で開いておられたパソコンのメーラー(スマホだったかも)には「未読メール1万件」みたいな想像のはるか上の単位の未読メールがあって、これだけお忙しいとそうなるのか、と妙に感心したのを覚えている。あと夜事務所に連絡すると「今ご自宅にご飯を食べにいっています」とスタッフの方から回答をいただくことがあって、今にして思うと、夜きちんと自宅にご飯を食べに帰るというのは、フリーランスを長く続けていくうえでとても大事なことだと思う。

さてそんなわけで私も結構いろんなメールを溜めてしまっているけれども、決して遊んでいるわけではないのである。順番にいろんなものを送っているのだが、その成果が全世界には伝わらない。なかなかどうして切ないものだ。病院の待合室みたいに番号が点灯されたらいいのだが。

今日のできごと。朝の3時から起きて原稿書きつづき。うーんむ、寒いような日である。季節が冬に逆戻りどころかクリスマスシーズンに突入して、サンタクロースが大脳分裂。というわけで朝ご飯を食べ、11時に家を出る。取材である。今週はオンライン含め取材が3つあって、まあまあ忙しいのであった。出かけるとそれだけで半日使うし、帰ってきてからの疲れもやはり出るのだ。なので夜原稿書こうと思っても、なかなかに捗らないので悩ましいのであった。何を言いたいかといえば、遊んでいるわけではないのです。

さて取材は好書好日のホラーワールド、『男と女とチェーンソー』を翻訳された小島朋美さんに神保町のカフェで取材。PASSAGEの3階、初めて入ったけど素敵なお店だった。コーヒー1杯1000円、東京はインフレーション。充実した取材を終え、有村蓮さんがノリノリで写真を撮影されて、終わったら14時半。そこから飯田橋に寄って夜まで某月刊誌の作業。この編集作業もいつまでやるのかと思っていたが、そう長いことではなさそうだ。夜の18時半までやり、帰宅したのがさっきのこと。お風呂に入ってこれからコーヒー淹れて原稿だあい。

ところでワニの絵をグループ展に出すことになって、まだ先だけど少しずつ準備をしないといけない。私は絵が小学1年の頃から変わっておらず、それが面白くていろんな絵をネット上で発表してきたら、展覧会にまでつながった。面白いものである。今後も絵ならいくらでも描きます。





2026年4月29日水曜日

怪老人日乗:4月29日(水・祝)

仕事続き。天気あまりよろしくない。今年の連休は曇りや雨の日が多いようなのだ。

ところで仕事の合間にYouTubeの準備をしている。そろそろまじめにホラー小説のレビュー&解説動画をあげようという気持ちになっている。『日本ホラー小説史』や『現代ホラー小説を知るための100冊』は本が好きな人には届いたけれども、もうちょっと広がる余地があると思っているのだ。あと世の中にはわたしのXを見てない人の方が多いわけで(『松原タニシの恐味津々』などの大手メディアに出てもそれは実感する)そういう層にもホラーの布教をしていかないといけない。

というわけでレビューをきちんと出していきたいと思うのだが、悩むのはサムネイルである。YouTubeのサムネイル画像って「何々したら死ぬ!」とか「何々したら爆死!」みたいな、いや、それは極端だけど、なんかそんな感じのあおっているものが多くて、たしかにクリックしようかなと思うのは、そういう強烈なものだったりする。「毎晩生クリームを食べたら痩せた!」とか「アンパンマンのおもちゃ、1万個買いました!」とか。で、そういう文化圏なのだから、そっちに沿わせるべきかなあと思うのだが(海外の書評系の動画をチェックするとほとんどが顔出しのサムネイルである)なんだかなあという気もして悩ましいのであった。わたしがアピールしたいのは自分自身ではなく、紹介する作品なので。でも書影だけの地味な画像だと、クリックしてもらえないんでしょうね。逆の立場になってみるとそれもなんとなく分かる。顔出ししないまでも、どこかしらおやっと思わせるサムネイルでないといけない。難しいものである。裸の虚無僧でも並べるか……。

まだ撮影してないけど5月から定期的に更新するつもりでいて、1年やってみてきつくなったらやめます。

2026年4月28日火曜日

怪老人日乗:4月28日(火)

すごい宇宙人をみた。あいつはすごい。オホホと鳴いていた。そのまま悲しい顔で去っていった。というわけで火曜日である。火曜日ならではの美味しいメニューといえば火曜丼だ。白米のうえに玄米を載せてさらに水をかける。そしてさらさらと口に流し込むのだ。お試しあれ。

この日記は毎日のように意味のないことを書いていて、いい加減いやになってきた。そろそろ意味のあることを書きたい。新海誠のアニメのようなことを言いたいものである。オホホのホ。新海作品には「オホホのホ」という人は出てくるのだろうか。出てこないのだろうか。誰も知らない。知った者は皆ワニに食われたということである。

ところで東南アジアというのは(また脱線するが)あまりワニのイメージはないけれども、ワニはいるのである。いや、そうか。水木しげるの戦記マンガでもワニに食われている兵隊さんがいたものな。何を言いたいかといえばタイだかベトナムに可愛らしいワニの模様の食器メーカーがあるそうで、それがほしいという話なのだ。検索もしていないので非常に漠然とした話であるが、こういうのは漠然としたままがいいのだろう。

日曜日は夜まで原稿書いて、ひとつ完成。月曜は朝3時に起きてそれを送信。さらに猛然とやって金曜締め切りのインタビュー記事をしれっと月曜朝に送る。土日は各社お休みだから金曜の夜いっぱいというのは月曜の朝イチまでと同義なのではないでしょうか、違うでしょうか。とにかくふたつ原稿一挙に送ったので疲れて、ご飯たべながら『心霊玉手匣』観る。心霊ドキュメンタリーで「霊よりも出ている人が面白い」となったのはいつからなのだろうか。この作品もそっち系で、霊能女子がなかなかいいキャラである。

午後また仕事を再開。遅れまくっていたアンソロジーの選定を終える。これでなんとか通れば最高なのだが。依頼されているアンソロジーはもうひとつあり、そっちはまた傾向が違うけれども、今回の作業でいろいろ目星はついたから近く仕上がるだろう。合間に解説、リング論、木曜日の取材の支度などをする。連休までいろいろと忙しないし、連休は連休で原稿書きでしょう。

(承前)

というところまで書いて取材に行ってきた。今は夜の21時。あばばタイムである。あばばタイムというのは、あばばばばと歌いながら走る人が登場する時間で、出現する場所は猫の巣だそうだ。そんなわけで夜に日記の続きを書くというシティでボーイなことをしてみる。今日は取材であったのだ。もうネットに情報が出ていたから書いてしまうが、蛙坂須美さんと木下龍也さんの対談という面白い企画であった。於渋谷のリアルサウンド編集部。木下さんは人気歌人だが大の怪談好きでもあって、蛙坂さんの本もラジオで紹介したりされている。そういうご縁で蛙坂さんの話題作『こどもの頃のこわい話きみのわるい話』をめぐる対談をおこなうことになったのだ(という経緯なのだと思う)。

内容については5月に掲載予定の記事でご覧いただきたいけれども、とても面白い対談でありました。蛙坂さんとは何度かお目にかかっているが、木下さんとはこれが初。沖縄のソーキそばをいただいてしまった。ありがとうございます。竹書房の担当さん、営業さんも同席されて楽しい取材でした。お茶でもしたかったけれども、急いで帰らないとまずい。ひょろりひょろりと帰宅の途に就く。

スマホの電源を入れるとあちこちからメールが来ていて、原稿の状況確認である。あばばばばと走りたくなるけれども、忍者のように帰宅して串だんごを食べ(家にあった。ラッキー)コーヒーを淹れて仕事を再開する。コーヒー豆も最近は高いので、それも今にぐあわっと値上がりそうな気配があるので、800グラムくらい備蓄している。しかしわたしはすぐに飲んでしまうので、いくら備蓄しても不安なのだ。コーヒー農園の裏にでも住むしかない。なーんかやること多くて切ないが、「ダ・ヴィンチ」に連載されている尾崎世界観さんの日記を読むと、有名人だから当たり前だけどとてつもなく予定が詰まっていて、こりゃ自分じゃとてもむりと思ったのでした。ひょろりひょろりと柳のようにやるしかない。今日の日記は擬音が多いんだ。擬音祭りだ。




2026年4月26日日曜日

怪老人日乗:4月26日(日)

バーブーバーブーとカラスの赤ちゃんが鳴いておられる。日曜日の朝である。コーヒーを頭から被っておしゃれな都会生活だ。シティボーイ大全なのだ。そんなわけで日記をつけます。昨日はほぼずっと仕事、合間にちょっと草むしり。最近雑草を抜くのにはまっていて、わたしはこういう金のかからない趣味に凝るたちがあって、ゴルフとか釣りとか、そういうレジャーっぽいことはほとんどやったことがないのだが、去年はずっと石を拾うのにはまっていて、今は雑草と敵対することに夢中なのだ。

そういう時間も過ごしながら、原稿書きを粛々と進める。合間に本もあれこれ読む。これも仕事のうちである。面白いものもあればそうでもないものもあるが、ホラーというのはジャンクなものも含めてジャンルが成り立っているので、「B級だなー」「ありえないなー」など思いながらも楽しく読む。ホラー映画にもA24だけでなくブラムハウスもあればトロマもあるように、小説も色々あっていいのだ。

午前は子供を連れて習い事へ。1時間半ほど家を空けるが、待っている間にも本を読んだりする。帰宅してお昼食べ、午後もさらりと仕事。うーん、座りっぱなしで疲れてきたが夕方に1つ原稿終わり。それで日記を今つけているわけです。結局忙しいのであって、書き下ろしをしていてもしていなくても同じなのだった。やはり来年も1月2月は休んだ方がよさそうである。

2026年4月25日土曜日

怪老人日乗:4月25日(土)

ぴょっぴょっぴょ。久しぶりに日記をつけるのである。いやあ、これまでは割と頻繁に日記を更新できていたのだが、最近は週一ペースになりつつある。人って更新頻度が低いものは段々とチェックしなくなるので、そういうことになってはいけないわ、がんばるのよ!と思っているのですけども、忙しいとどうにも日記をつける時間もないのであった。

今週はなんだかいろいろと締め切りがあって、木金までに5つとか6つとか。でもねえ、人間の体はひとつ、頭脳は4つ、いくらがんばってもそうそう書けるものではないのである。昨日のうちに2つ送ったところでタイムオーバー、週末に持ち越しとなった。来週には取材が3個もあるし、そろそろ連休の足音もドドドドドドと聞こえてきだすし、参りましたねえ。

さてそんなかでまたトークイベントのチケットが発売されている。私は怪談師でもないし、面白いことをいうおじさんでもないので、こんなにトークイベントを開いてもらっていいのだろうかと思うのだが、その分ゲストは毎回すごい方にお願いしていて、わたしの足りない部分(たとえば脳髄やトーク力)を補ってもらうようにしているのである。

6月6日(木)は大阪梅田のラテラルで牧野修さんと、6月29日(土)はネイキッドロフト横浜で上條一輝さん&原宿さんと『日本ホラー小説史』刊行記念トークを開催いたします。チケットは以下から。イカから買ってください。墨をかけられてください。



それからゲスト出演するイベントもチケットが発売中。加門七海さんの「鹿角南」シリーズ最新作『裂神』(光文社文庫)の刊行記念トークで、こちらもネイキッドロフト横浜です。5月31日(日)。加門さんのファンはたくさんいるから、こっちはすぐに埋まりそう。気になる方はお早めに。


てな感じで今年はイベントが多いなあ。数えてないけど2月からあっちこっちに出演しております。5月にはもうひとつ、ホラー映画関係のイベントに出ることが決まっていて、まあそちらも追々告知が出るでしょう。合間に原稿を粛々とやる。しかし去年本を書いたのは大変だったけど、やっぱり細かい原稿をするのと本を書くのとでは、世の中に対するアッピール性みたいなものがだいぶ違うわけで、大変でもまた本を書かないといけないなあと思う次第でありました。企画の持ち込みとかをこれまでほとんどしたことがないので、果報を寝て待つ感じですが。

こんな日記は地味だ!面白いことを書く!なんだっけ、ええとねえ、今週はほとんど外出てないんだよなー。月曜日は某誌の校了作業で出かけまして、そこでOh!という話を聞いてびっくりしたのだけど、ここでは書けない。雑にまとめると出版不況だなー、という話であります。火、水はアンソロジーと解説の作業を進めていたからほとんど家から出ず。お昼もたしか家で食べたしなあ。木曜もそんな感じか。アマゾンヌで急ぎ必要な本があったら買ったら、その日のうちに届いた。ありがたいけど物流倉庫から家まで、どうすれば一日で届けられるのだろう。謎だ。金曜はお昼どうしようかなあ、と思ってバイクでオーケーストアに行く。オーケーストアって関東圏にしかないのかしら。オーケーのピザって500円だったよなあ、と思って見に行ったらこのご時世にまだ500円台で(さすがにちょっとは値上がり)それを買って帰った。

前から言ってるけど5月になったら動画をちゃんとやります。ホラー小説のレビュー動画を。ジャンル書評家で動画をきちんとやっている人はまだいないので(例外は杉江松恋さんくらい)ないならやろうの精神で定期更新をしていく予定。家で撮ると声が出しにくいから、レンタルオフィスで撮ろう。そうしよう。


2026年4月18日土曜日

怪老人日乗:4月18日(土)

どんどん走るよドキンちゃん。どくろが大好き、アンパンマーン。というわけで土曜日がメリメリと壁の向こうから出てきました。おそろしいことです。えへへ。

ええとですね、前も書きましたが最近色んな方からメールをいただきます。お仕事の依頼だったり、試写のご案内だったりするわけですが、そういう方はまずメールアドレスを検索するにあたってこのブログを見ていると思うんですね(ここしか出していないから)。そんな時、どんな気持ちがするのだろうなあと不安になるわけです。自分だったら、後戻りしたくなるだろうな。えへへ。

さて日記もしばらくつけていなかった。一週間に一回しかつけない日記なんてやめちまえ!父ちゃん!そんなこと言わないで!というわけで日記をつけているのですけど、いやー、パソコンのシフトボタンがだんだん効かなくなってきた。これはいよいよ買い換えた方がいいのかなあ。8年、9年も使っているからがたがきて当然なのだけどさ。よく動いてるよね、逆に。以前使っていた日本製のメーカーのパソコンはすごく壊れやすくて(ダイナブック)レノボに買えたら8年以上一回も壊れない。なんじゃこりゃと思っているわけです。

日記だ日記。今週は取材が多かったわなあ。月曜日は某ミステリ作家さんに海洋系のミステリ新刊について取材。初めての方でしたが興味深いお話が聞けた。神保町だったので久しぶりにタコベルへ。タコスを食べたけど全然足りなくて、お腹が減った。喝!火曜は何にもなし、書庫にこもってアンソロジーの作業。いよいよ目次を確定しないとまずい系。やってみて気づいたけど書庫が一番仕事が捗る気がするのである。仕事部屋もあるのだけど、そっちはネットに繋がっているパソコンがあるので、ついついメールに返信したりしてしまって気が散るのだ。その点書庫は静かだし、本しかないし、素晴らしい。問題があるとすればついつい『のらくろ』とか『空手バカ一代』とか『たたりの尼寺』とかを読み返してしまうことだろう。書庫のちょっとした座るコーナーの前が漫画棚なので、疲れると漫画に手が伸びるのである。

水曜日は午前から打ち合わせ。文庫解説の執筆なので打ち合わせはなくてもいいのだけど、顔合わせみたいなものである。私が読んできた本(つまりは2000年頃のハルキ文庫)に携わっていたという編集さんで懐かしい本の話をいろいろしました。池袋の某ルノアールはいつも空いていて打ち合わせによく使うのだけど、こんなに空いていて大丈夫なのだろうか。若干不安になる。仕事の後、大型本屋を覗いてお昼はどうしたんだっけ、思い出した、天丼食べたんだ。

木曜日も午前から取材、現代ホラー作家を代表するあの方にKADOKAWAで取材。人気シリーズの最新作についてだが、内容的には最大の問題作ともいっていいもので、深いお話をしていただく。ダ・ヴィンチ7月号に掲載予定。昼過ぎに終わったので最寄り駅まで戻ってきてファミレスでお昼。

金曜日、つまり昨日は『このホラーがすごい!2026年版』関連の取材で、これまた日本を代表するホラー作家さんに貴重なお話をうかがう。会場がホテルだったのでラウンジでサンドイッチを食べつつの取材でした。早くに終わったので久しぶりに中野に立ち寄って古本チェック。雑誌『獅子王』創刊号があったので買い、『空手バカ一代』6巻も買う。つのだじろうが描いているところまではこれで全部揃った。この先は絵が変わるから読まなくていいかなあと思っている。中野からバスに乗って帰宅。

そんなわけで慌ただしいような、のんびりしているような一週間だった。のんびりしているような、というのは取材があっても締め切りがなかったからで、でもこの間にも刻一刻と締め切りがあれこれ迫ってきているので、土日でがんばらないといけないですが、明日はトークイベントですね。4月のイベント3週連続出演も明日で終わり。西荻窪で若林踏さんとやります。これを読むほどのあなたはかなりの怪老人マニアだと思うので、来るか配信チケットを買ってみてください。ミステリとホラーがいかに交わってきたか、という話をします。




これにて4月のイベント関連は終わりだけど、5月も人前に出るお仕事が2度ほどあり(ゲストのようなもの)、6月になってもまだ『日本ホラー小説史』刊行記念のツアーは続きます。関東と関西であるかなあ。そろそろイベントに来てくださる方も「一回行きましたよ」という感じになってきていると思うのですが、わたしのイベントは村のオホホ祭りのようなものですからね。よろしくお願いします。それにしても村のオホホ祭りって何だろう。誰も知らない。知っている人は皆死んだ。おそろしいことである。