2026年5月30日土曜日

怪老人日乗:5月29日(金)

怪老人といえば江戸川乱歩の『孤島の鬼』なんです。「ふたたび、怪老人」といういかした章タイトルがあるんですね。というわけで今日も怪老人を探してまいりましょう。えーと、どこかな、どこかな。戸棚の中かな。戸棚恵梨香。

今日は一日トークイベントの準備に追われていた。夜19時半から池袋シネマ・ロサにて岩澤宏樹監督の映画『クニコからはじまる話』の舞台挨拶にお呼ばれしていたのである。心霊ドキュメンタリーの世界は鬼のように詳しいファンがいて、私なんてとてもとても、という感じで遠慮していたのだが、岩澤監督はわたしの本もかなり読んでくださっている様子で、だったら小説方面の話をするのもありか、と思って舞台に臨んだのでありました。

とはいえ不安なので心霊映像をあれこれおさらいしまくる。やはり『心霊玉手匣』は名作で、ラストにはシューゲイザーが流れるし、エモい心霊映像の筆頭だと思います。その『心霊玉手匣』に出ている髙尾勇次さんが『クニコからはじまる話』にも出ていて、見返してよかったと思ったのでした。

ノートに今日のしゃべることをあれこれ書き込む。ここまで準備しなくてもノリと勢いで成立しなくもないのだろうが、まあ準備はやり過ぎということはないのです。でトークは19時半からだけど、間に合わなかったら怖いので18時くらいに家を出る。しかしまあゆっくりで気が楽だ。シネマ・ロサの前でちょっと待っていたら岩澤監督が向こうから歩いてきて、いきなり握手してくれました。

控え室で打ち合わせの後、トーク本番。わたしがあれこれ感想を述べ、それに対して制作の意図とか舞台裏を語っていただくという流れ。お伝えしたかったのはエモい心霊映画であること、青春ものであること、記憶テーマであることなど。さらに物件ホラーであるという話もできて、大体しゃべりたいことは詰め込んだけど、それでもアッという間に25分経過。事前の打ち合わせでは「ホラーの歴史を語りましょう、北海道の話もしましょう、小池壮彦さんの怪談の魅力についても」などと盛り上がっていたのだが、そこまでの時間的余裕はとてもなし。まあ作品の話メインであるのが一番いいので、時間が足りないくらいでちょうどよかった。

来場していた髙尾勇次さんもステージにあがって記念撮影。上映後、岩澤ファンの皆さんともちょっとお話ししたり、写真に写ったりする。岩澤監督のファンサービス、見習いたいものである。大阪や秋田から見に来たという人もいて、心霊ドキュメンタリー文化の厚みをあらためて感じる次第だった。

さらりと解散になったが夜の都会で何かしてみたかったので、さりとてお酒を飲めないので飲み屋には入れないので、いつものごとくでミスドに入る。しかし「あと3分で閉店ですがいいですか」と暴力みたいなことを言うので、さささっと退散して駅ナカのスタバで座ってから帰宅。なぜかバナナのドーナツを食べてしまった。


(写真はシネマ・ロサのX投稿からお借りしましたよ)


2026年5月27日水曜日

怪老人日乗:5月27日(水)

昨日は「ダ・ヴィンチ」休刊のニュースが日本中を駆け巡っておりました。私は少し前に聞いていたんですが、やっぱりウエッという感じでありましたし、何なら教えてくれた編集部の方々もウエッという感じでしたね。突然の決定だったようです。私は渋谷に会社があったメディアファクトリー時代からずっとお世話になっていましたので、淋しいものがあります。お金がという問題もあるんだけど、それより人との繋がりが途絶えてしまうのがなあ。会社勤めをしたことがない私にとって、「ダ・ヴィンチ」を介して知り合った人たちとの縁というのは、やはり得がたいものなのであった。「ダ・ヴィンチ」で書いているといえば通りもよかったし、いろいろな意味で支えてもらった雑誌だと思っております。

んで。昨日はそんなことをXに投稿しつつ、午後は飯田橋で取材一件。ホラーなやつ。動画も同時に撮るというのであまりヘドモド喋らないように気をつけた。インタビューのテープを後で聞くと「えへら、えへら」という感じで阿呆のしゃべり方をしていることが多いので、あまり無駄な相づちは打たないようにする。すると無言でニコッとする、うさんくさい久本雅美的雰囲気が漂ってしまった。ように思う。難しいものである。

取材には革靴で行った。いわゆる革靴探検隊というやつだが、革靴探検隊は疲れるので帰宅してへばる。夜は原稿書き続きして、お風呂で津原泰水『烏と孔雀』読んで早めに寝た。

で今日。明け方に起きて原稿書き続き。対談原稿仕上げてメールする。6000文字。さらにアンソロジー関連の作業。NGが出てしまったものの代案を決めて送信。お昼は木下龍也氏にいただいた沖縄のソーキそば。アンソロ作業はなんだか頭を使ってくたびれるのだが、これから好書好日の時評書き、文庫解説Aをやる予定。文庫解説Bとアンソロジー解説Cの作業もあるので、おひょひょ丸のように時間がない。おひょひょ丸は幕末、時間があまりにないので側転で通勤したと云われているということじゃ。




2026年5月26日火曜日

怪老人日乗:5月26日(火)

毎朝コーヒーを玄関先で挽いている。ご近所さんに見られると恥ずかしくてすぐに引っ込んでしまうのだが、別に悪いことをしているわけじゃないから、隠れることもないか。今日も隠れてしまったけど、逆に変だった。変態だった。反省した。明日からは堂々とコーヒー豆を挽こう。ところで外でコーヒーを挽くのは、粉が床に飛び散るからというのもあるんだけど、ただ外気を吸いたいのと、「大どろぼうホッツェンプロッツ」のおばあさんがよく外でコーヒーを挽いていたからである。

さて昨日は帰ってきてちょっと仕事。11時くらいには寝る。今日は5時半に起きて原稿書き。やっぱり5時台に起きると調子がいい。2時とか3時は早すぎだい。対談原稿それなりに進めて、これから続きをやりたのだが、他にもいくつかやることがあって日記に逃避してきた。午後は取材。外出予定がある日はそのことが気になってしまって、一日落ち着かない。タイマーをかけて小刻みにいろいろ進めよう。



イベントあります。それぞれ予約してください。コンプリートしたあなたには特典として脳みそに刺青を入れてあげましょう。

2026年5月25日月曜日

怪老人日乗:5月25日(月)

あばばばば。黒いモグラにそっくりの月曜日である。ところで今日の昼頃「上白石ドクロ」という人名を思いついたのだが、どこにも使い道がなさそうなのでここに書いておく次第。今日は4時起き。昨日は11時半くらいに寝たので、まあまあの睡眠時間である。最近はもう忙しいので5時間くらいでいいやという感じ。

早朝、実家からラインが来て朝日新聞朝刊の鈴木光司氏追悼文、さっそく読んだという。金曜にゲラを戻した記事、今日が掲載日なのだった。オンライン版にも転載されている。奇しくも『このホラーがすごい!2026年版』の刊行予告も出て、そこには追悼文で言及した鈴木さんの4月のインタビューが載っている。おそらくこれが生前最後のインタビューだったのだろうと思う。

さて明け方に起きられたので対談記事をひとつ完成させて、8時くらいにメール送信。さらに映画の推薦コメントを1本書く。その後西国分寺駅に出て歯医者。親知らずが虫歯になっているそうで大いに削る。麻酔をされてしまった。そのまま久しぶりの中央線(たまに乗るとスピードが速くて揺れると感じる)に乗り飯田橋。某月刊誌の校了日だったのでその作業を夕方まで。

合間にメールやり取りいくつか。K社から連絡あって知人の翻訳書の推薦文の依頼。知人、というか古い友人なので喜んでお引き受けする。あちこちとメールやり取りしているが、これってまだ脳が元気だからで、衰えてきたら絶対連絡とか忘れるよなーと思う。ただでさえ同時にあれこれ考えるのが苦手な人間なのだ。

結婚記念日だったので池袋西武でレモンパイ買って帰る。5月は奥さま誕生日、母の日、結婚記念日とイベントが続いてケーキを食べる機会が多い。そして常に金欠だ。帰宅してお夕飯食べ、レモンパイを食べて原稿作業に戻る。『このホラーがすごい!2026年版』Xでの反響は上々のよう。あとは売れることを願うのみ。




2026年5月24日日曜日

怪老人日乗:5月24日(日)

このところ右肩が痛いわけですよ。肩こりとも違うし、うーん、いわゆる五十肩なのでしょうかね。腕を上げると痛いのである。先日会った姉もおなじ症状で、片側を向いて寝るとそうなるらしい。わたしはうつ伏せで寝たり、横向きで寝たりするのが好きで、まっすぐ向いて寝るのがむしろ苦手だったりするのだが、それをやると肩に無理がかかって痛めてしまうのだそうな。うーんむ、自由に横も向けないとは。

そんなわけで腕をかばって暮らしているのである。いきなり前からボールが飛んできても、右手では受けられない。左手なら受けられるけど、右手の場合そーっとあげる感じになります。ボール投げないで。

昨日は仕事して美容院に行った。美容院はいまだに前に住んでいた国分寺のお店。10年くらい通っているが、昨日になって美容師さんが「YouTubeで怪談をよく聴いている」ということが判明。ウォーキングしながら朗読を聴いたら脳トレになる、というようなことをテレビで見て、何を思ったか怪談を聴き始めたらしい。もじもじしているので「わたしも怪談好きですよ」と伝えると、嬉しそうにしていた。「アカシックレコードって知ってますか」「知ってますよ」「じゃあ三木大雲は知ってますか」というような話もする。通い始めた当初はバイク(ベスパ)という共通点があって、そういう話が多かったのだけど、その後健康問題だとかプロ野球の話になり、ついにこちらのフィールドである怪談の話題が出た。あまり食いついてもまずいと思ったので、さらっと流しつつ次回に期待。

しかし結構切ってなかったので、切ってもらっても短くなった気がしない。もうちょっと切れば良かったのかもしれないし、これでよかったのかもしれないし、髪が長いとどこまで切るべきか難しいものである。こないだ澤村伊智さんにお会いした際に「どうして髪を伸ばしたんですか」と尋ねられたのだが、若い頃はずっと長かったのだ。その後しばらく短い時期が続き、なんとなく気分でまた長く戻そうと思った次第。流行の推移とか、そういうのも若干影響しているかもしれないが、まあ要はずっと同じ髪型(ツーブロックのほどほどの短髪)をしていて飽きたのである。

パーマをかけると2時間半くらいかかり、終わったら20時。帰宅してお夕飯食べてアド街を見る。西武線特集第2弾で東長崎、新しいお店も歴史のあるお店も活気があって、いいなあ、同じ路線でもうちの近所と全然違うなあと思いました。インタビュー記事2つ、映画のコメントを仕上げて、解説を書かねばならぬ。がんばろう。

2026年5月23日土曜日

怪老人日乗:5月23日(土)

 毎週土曜の朝には部屋の片付けをすると決めている。一週間のうちに荷物がごちゃごちゃになってくるので、一旦それをリセットするのである。おほほのほ。というわけで今日も片付けをした。バブーバブー。昨日は疲れてすごくいっぱい寝てしまったので元気マンである。いや、疲れているなら元気じゃないのか。菫ひまわりフリージアである。

昨日は雨でしたねえ。一昨日も雨でした。一昨日のことから書きましょうか。どこにも出ないで済んだんだよな。それで仕事をしていたのだと思うが、原稿を書いた記憶が、ああ、そうか。新聞の原稿を書いていたんだ。それで午後は虚脱。しかし全国紙の朝刊の記事を書くのだから、わたしも立派になったものだ。あまりの事態に尻がもげそうだ。で昨日。仕事をすればできたけど、時間が少しだけ空いたので急遽動画の撮影に行く。今回もお金を払ってレンタルルームを借りた。

ホラー紹介の動画、やってもやらなくてもいいし、正直うーん、めんどくさいなあという気持ちもあるのであった。でもXとはまったく違った層がYouTube視聴者にはいるはずで、そこでは『日本ホラー小説史』も『現代ホラー小説を知るための100冊』もまったく認知されていないはずで、ホラー小説のきちんとした情報も流れていない。なのでやらないといけないなと思った次第。

よく家電を選ぶときなどにYouTubeを参考にするけれども、その人がどういう属性の配信者かということはまったく気にしないで、検索して目についたものを見て、それっきりチャンネル登録もせずに忘れるけれども、そういう感じでいいと思うのだ。あたかもカメラやパソコンを紹介するように、基本的な情報だけ淡々と出していこうと思っています。8回分くらいたまったのでそろそろ編集して公開。月に1度撮影して、それで一か月もたせるといるスタイルであるが、始まってしまったらやめられないので怖くてなかなか公開できない。

というわけで昨日は動画の撮影が午前から午後まで。3時間かけてもそんなにたくさんは撮れない。まあいいや。お昼食べて帰宅する。朝の2時半から起きていたので帰宅してどっと疲れが。仮眠。またSpotifyでアメリカの殺人鬼ファイルを聴く。平山さんの解説が聴きどころだが、イケメンボイスの声優のぞわっとするナレーションにも少しずつ慣れてきた。仕事すこしやって寝る。で起きたら今日だった。当たり前すぎる。狂気の世界。





ブログでも宣伝します。大阪のイベントに来てください。完売するまで宣伝しつづけるから、このブログを見ている世界で10人くらいのきみも無視するわけにはいかない。いや、ほんとにこのブログはねえ、カウンターがついてるんだけど、一記事10人くらいしか読んでない。多くて20人。すげえよ。霊的エリートとしかいいようがない。お墓の前に集合だ!!ダッシュ!四駆郎!!しかしわが子に「四駆郎」って名づける親はどうなんだ。

2026年5月21日木曜日

怪老人日乗:5月21日(木)

もっくもくの木曜日だああ。というわけで木曜日ならではの木のありようについて考えてみませんか?ところでマッチングアプリというのを知らない世代であり、もし自分が若かったり独身だったりしたら使っていたのかもしれないが、そういう場ではまず自分が受け入れられない気がしていて、それどころか木がしていて、木木木木と木人間になってしまうところであった。この場合は年取っててよかったです。

お、モット・ザ・フープルの「ホナルーチ・ブギ」が流れてきた。CDでモット・ザ・フープルの「モット」というアルバムを久しぶりに聴いているのだ。ホナルーチという言葉は意味がないそうだが(歌詞カードでも「ホナルーチ・ブギ」と訳されている)まあ意味がなくてもかっこいい曲である。イエローモンキーのカバーも非常によくて、特に吉井和哉翻案の日本語詞がとてもよくて、どっちもおすすめです。あそうか。雨の日だからこの曲が聴きたくなったんだな(日本語版の歌詞に雨の日のことがでてくる)。モット・ザ・フープルはグラムロックに分類されることがあるけど、まあそんなにグラムっぽさ(つまり変態っぽいところ)はなくて、比較的ストレートなロックンロールバンドなんですが、なんか実直で人のいい感じがあって好きです。曲がいいしね。




そんなわけで今日は雨である。朝から。結構肌寒い。さっきぶらっと侍のようにスーパーに出たら寒くて凍えそうになった。まるで江戸期の凍え侍だ。スーパーでは南部せんべいを買ってきた。南部せんべいというのはあまり食べる人もいなさそうだが、北海道では比較的よく食べる……ということもないか。わたしが好きだからやたら食べてるだけだな。ピーナッツの入ってるのが好き。本場は南部だから青森なんでしょうが、岩手にもよく売ってますよね。でそれを囓りながら仕事を2つこなす。ひえー。

さかのぼって書きますと昨日は原稿の締め切り日。何を思ったか映画『サンキュー、チャック』を前日に予約してしまって、がんばって書いたら映画に行ける!と思ったのだが、朝4時に起きて書き出したけど全然間に合いそうな感じではなく、代わりに奥さまに行ってもらった。映画は面白かったらしい。うーん。まあそのおかげで原稿はなんとか完成。正午までにと言われていたが、ちょっと超過。しかし担当氏にはいい原稿だといってもらえたので、粘ってよかった。なにしろ先日亡くなった鈴木光司氏の追悼文なのである。一生懸命書いた。近々某新聞に掲載されます。

そこから慌てて家を出て、神保町で取材。月村了衛氏に新作『テロル』についてインタビューする。記事の担当はSさん、カメラは好書好日でおなじみの種子さんだった。取材を終えて飯田橋。某月刊誌の編集作業をさらっとしてたら20時。帰宅して21時だった。電車が混んでいるのでSpotifyでアメリカの連続殺人鬼のポッドキャストを聴く。声優の声と軽いコメントに背筋が悪い意味でぞわぞわっとするのだが、途中に差しはさまれる平山夢明さんの解説がいい。ここだけで値千金という感じ。

火曜日は自宅で仕事してたのだっけな。たしかそんな気がいたします。いろいろやることが堆積してきて順番にこなしていたのだと思う。録画していた『アド街』所沢の回をさらっと見る。所沢はお団子屋さんが多いようだ。夜は子供をムエタイ道場に連れていったり、合間に図書館で資料をかり出したりした。

月曜日は歯医者の予約があったので、昔住んでいた中央線の西国分寺まで。暑い日だった。久しぶりの歯医者で(約3年ぶり)どうなっているかと心臓が失禁しかけたが、虫歯がひとつ。もっとグジャグジャに混沌の巷かと思ったので、ほっと安心するが、その虫歯は結構大きく、しかも親知らずにあるから治療は大変みたい。どうしようかなー。ってわたしが悩むことでもないのですが。わざわざ昔住んでいた町に行ったのは、別にノスタルジーではなくて、その歯医者にカルテとかレントゲンとかが揃っているからです。久しぶりの西国分寺は、あまり変わっていなかった。


(昔よく通っていたドトール。部屋が狭いので日参していた)


帰宅して仕事やってたら夜ご飯。18日は誕生日なので家でおご馳走とケーキを食べた。プレゼントに洋服とどら焼きをたくさんもらう。それにしても20代が終わって以降、本当に早い。時間の流れと心の成長がまるっきり釣り合っておらず、ばか節が聞こえてきそうである。ところで「ばか節」というのはまた私が作ったデタラメ言葉だとお思いになるのでしょうが、ちゃんとそういう曲があるのです(三上寛)。




2026年5月17日日曜日

怪老人日乗:5月17日(日)

ぽよんぽよんと転がってきたやつがいたので、蹴り返したらぽよんぽよんと坂道を戻っていったのである。恐ろしいことであった。それは満月の日のことであった。くわっくわっくわ。というわけでですね、ざっくりと裂けた顔面のような、日曜日ですよ。えらいことですよ。えらいことついでにお知らせがあるとすれば……と、ここまで書いたけど別にお知らせはなかった。まあいいや。この流れで日記を書く。書く之進。

また数日遡って書きますけども、思い出してきた、水木とがんばって原稿を書いていたのだ。この話は前回も書いたね。で金曜日だ。金曜日は昼前から外出、飯田橋にて姉と会う。姉は4月生まれ、わたしは5月生まれでひさしぶりにランチを食べてお互いの無事を祝った。姉がダダ(ウルトラ怪獣ね)の抱きまくらをプレゼントしてくれるというので、それで会ったのである。あまりぬいぐるみの類を持ったことがないので、嬉しかったです。ダダは幼稚園の頃、あの顔が怖かったのだが姉は勘違いしているようで、わたしがダダ好きだと思っているようだ。ランチ後、カナルカフェでお茶をして(といっても川沿いは暑いので屋内のカフェ)ひさしぶりに2時間ばかりゆっくりと話した。近況いろいろ報告。弟一家が引っ越すという話だとか。

そこから飯田橋に移動し、作業あれこれと。K社にて16時からホラーな対談取材。編集さんが大勢同席している。2時間まるまる濃いお話が聞けて、充実した取材だった。さらに仕事して20時半に帰宅。お夕飯は近所にできた中華屋のテイクアウト。美味しかったです。

土曜日はひさしぶりに急ぎの締め切りがないので、その間に仕事を進める。ゲラ読み、解説のための本読み、コメントを頼まれている映画鑑賞など。2冊読んで映画半分見たところで寝てしまうが、まあそんなものか。アンソロジーの仕事も進めないとねえ。お夕飯はまた中華屋。奥さまが店の霊に取り憑かれたでもしたのか、2日連続で食べたいという。食べたら憑き物が落ちたようで、もうしばらく行かなくて大丈夫と言っていた。中華料理の霊というのは実在するものなのだ。

今日の朝ご飯は福生で買ってきたベーグル。蒸し器で蒸したら蒸しパンのようになって美味しい。あと蒸し野菜。2行の間に「蒸」という字が4回も出てきた。蒸蒸蒸蒸蒸蒸蒸……江戸川乱歩「蒸」。まあいいや。今日はいい天気で30度くらいになるという。人間の体温が20度くらいだからその倍もある。狂っちょる。


2026年5月14日木曜日

怪老人日乗:5月14日(木)

お蕎麦はいかがでありましょうか。いえいえ、お蕎麦を食べると寿命が延びてしまいますので、それはいらないです。そうでございますか。いえいえ、お蕎麦は美味しいですからね。そうですね。お蕎麦を食べると寿命が縮みますからね。おほほほほ、うふふふふ。

 昨日は丸一日かけて原稿をひとつ書き、夜中近くに送信。そのまま寝たいところであったが急ぎの記事がもうひとつあり、そのまま作業。0時近くに仮眠して2時にがばりと起床。さすがにまだ早いか、と思って1時間ちょっと寝る。神経が張り詰めていたのか3時半くらいにぱっと目が覚めて、そのまま原稿書きつづき。朝の7時に書き終えてメール送信。

という感じで2つ続けて送ったので今日はオフ日に。バイクのオイル交換時期が過ぎていたので、昭島のバイク屋に朝から出かける。うちから1時間ちょい。オイルがなくなっているという話も聞くけれども(例の中東情勢で)特に問題なく交換してもらい、チェーンの緩みも直してもらってすいすい走るようになった。

そのまま福生に寄り道。米軍基地のあるあたりでお昼にピザを食べ、ブルーシールアイスにも立ち寄って帰ってきた。長らく沖縄に行けていないのでブルーシールが嬉しい。塩ちんすこう味を食べました。しかし今日はいい天気で、ズボン越しにも膝がじりじりと日焼けするのだった。思わず車上でズボンを脱ぎ散らかして、頭蓋骨一丁で走っていたのだった。これは本当のお話です。福生のあたりは道が広くて、飛行機がたくさん飛んでいた。

帰宅して2時ちょい。さすがに眠気が限界まで迫ってきて、オホホのホと霊の声すら聞こえてきたので、ばったりと倒れて寝る。このところ寝る時には「松原タニシの恐味津々」ギンティ小林ゲスト回を聞いている。お二人の話し方が心地よくて、いい気分で寝られるのである。それにしても松原タニシさんが柔道経験者であることは知っていたが、いわゆる餃子耳だとは知らなかった。

明日はホラー方面の取材。今月の取材はあと3回かな。それ以外は基本こもって原稿書きだけど、蕎麦打ち体験もしてみたいね。きみの背中をまな板にして。ぺったんぺったんと。こんにゃくを打ち付けたいね。「それがわたしの夢です」





2026年5月13日水曜日

怪老人日乗:5月13日(水)

あーああー。とターザン風の声がしている。ターザン風の声ということは、ターザンの声ではないということだ。おどろおどろしい風が吹いてきた。地の裂ける音がする。柱が倒れた。鬼が出てきた。

そのような気持ちで過ごしていると、水曜日がやってきたのである。ええとですね、今日は5月13日であります。ということは今月もあと半分ちょっとか。うーんむ、連休にいろいろ仕事が詰まっていて、その居残り勉強をしていたらもうこんな時期だ。5月中には大きい締め切りがいくつかあり、取材も複数回あり、イベントも2回あるので日々オホホ節ですごさねばならぬ。オホホ節というのは昔のお侍の時代に流行した儀式であるという。古事記や万葉集にそう書いてあった。オホホのホ。雅なやつなのだ。

昨日は朝から原稿書き。3時半に起きられたのでわわわと慌てて進める。7時ちょうどに完成して送信。めずらしくきちんと間に合った。もうひとつ同じボリュームの記事があるけど、こっちは無理の助。諦めて外出する。機材をしょって出かけてYouTube撮影。ブックレビューをいくつか外で撮る。家で撮ったらお金がかからないのだけど、生活空間が写りこむのも抵抗があるので、外で撮ったのでした。3時間かけても数本しか撮れない。あわてて山岡撤収。

そのまま東大前へ。あまり下りたことのない駅であるが、たしかに東大の前だ。昔めいた路地には昔めいた旅館があり、昔めいた人が泊まっていそうな気がしてこわかった。がくがく震えながら出版社S社へ。ホラー新刊の対談取材。お一人が遅れてくることになり、タクシーの中と現地とでリモート対談、という人生始まって以来のケース。しかしフルリモートで対談したり取材したりすることはあるわけで、まあ別にそんなに変でもないか。30分遅れてその方が登場し、続きを対面でやる、というなんか「貞子がテレビから飛び出してきた」みたいな日だった。

取材無事に終えてそのまま飯田橋の某社、月刊誌の編集作業をする。鈴木光司さんご逝去について知り合いの編集さんと話す。まだ数日しか経っていないので、実感がない。荷物がめちゃくちゃ重たいので腰がもげそうだったが、ワニガメのように這いずって帰宅。西武線で座れたからよかったが。もうちょっと遅かったら帰宅ラッシュとぶつかって、パトラッシュになるところであった。天国に召されて、犬がキラキラである。

お夕飯食べてお風呂入って、仕事進めて寝る。うーんむ、インタビュー原稿×2を急いで仕上げないと、と思いながらこの日記を書いているのであった。今日の予定としては、あと解説のゲラ戻し、あちこちにメール返信、そんな感じでしょうか。そうそう、イベントの告知もがんがんやらないとね。

6月27日(土)のネイキッドロフト横浜のトークイベント(ゲストは原宿さん、上條一輝さん)は現地はもうソールドアウトしたそうです。早!配信ありますのでご検討ください。6月6日(土)大阪ラテラルでのトークイベント(牧野修さん)はまだチケットありますので、関西圏の方はどうぞよろしくお願いします。