キーーーイイイイインンン……と頭が割れそうな金曜日である。すでに頭が割れた人形が砂丘に突き刺さっている。よく見るとみんな同じ顔をしている。あなたのお母さんの顔をしている……。
と怪奇に始まったこの日記であるが、わたしの日常はまるで怪奇ではないのであった。平和なのであった。ひなたぼっこしているピザのような日常なのであった。なんじゃそりゃ。そういうわけで日記をつける。今日は夜お出かけ。これからしばらく夜の会食が続くのだ。どよんと太りそうである。若い頃は「いくら食べても太らない」という例のやつだったのだが、それは若い時のボーナスステージであって、今となっては普通に太るのである。腕立て伏せとかしているけど焼け石にスポイトだろう。去年あんまり人と会わなかったから、楽しい会が続くのはいいのかなーとも思いますけど。
今聞いている音楽。シモーヌ深雪『血と薔薇』。たたびたび紹介しているがこのアルバムは物憂くてロマンチックで本当に好き。澁澤龍彦系統の幻想文学直系の美学が流れていて、そこもいいですね。中古でもなかなか手に入らないから(私は当時新品で買った)気になったものはなんでも買っておけということだろう。で音楽にうっとりしている場合ではない。今日のご予定。ゲラ読み、メール返信、アンソロジーの妙案を求めてさまよう、夕方から会食。
昨日はといえば打ち合わせ。半蔵門のT社。毎年この時期に打ち合わせにきている。つまり年1回刊行のあれです。いろいろ厳しい状況でもあるようだが、なんとか続けていきたいものだ。企画の方向性をざっと決めて、寄り道もせずに帰宅する。行こうと思えばあちこち行けるし、時間の使いかたがうまい人はあちこち寄るのだろうが、夕方になると池袋駅が混雑するので、それもしんどいなと思ってそそくさと帰宅して自室でコーヒー飲む。ほっと一息。
一昨日は水曜日。家族で川越のほうに出かける。子供が社会科見学に行けなかったので(風邪を引いた)代わりに出かけようという主旨。川越に来たのは初めてである。西武線だけで来られるのに機会がなかった。食べ歩きのできる楽しい街でした。蒸したおまんじゅうにさつまいもとあんこが入っているのが美味しかった。お昼、ホワイト餃子(これも初めて食べた。発祥は千葉県らしいですが)を食べて明治のお菓子工場へ。学校の社会科見学で本来ここにくるはずだったのである。チョコレート工場のあれこれを80分ほど見学。当然だがウォンカさんもウンパルンパもいなかった。それにしても明治、カールをもう作っていないのにカールおじさんの像は建っているんだな。のんびりできた楽しい一日でした。
しかし一日遊んでしまったのでその分の仕事を夜中やる。仮眠して午前1時から朝の9時までぶっ通しで働いた。
その前の日、つまるところ火曜日は取材一本。この日は受ける方。午前中はその準備などに費やす。昼頃に家を出て、渋谷の某メディアで某ミステリ評論家さんと対談。といってもそのうち記事が出るだろうから言ってしまうと若林踏さんである。お互いの著書について語り合う。「この本はホラー作家だけでなく、紹介者にもスポットを当てている。これを読んで、ホラー評論をやりたいという人が出てくるのではないか」と言ってもらえたのがとても嬉しかった。そうなのだ、そういうことを自分で書きたかったのかもしれない、と気がついた。ありがたいことであった。ホラー評論家、少ないのですよねえ。アカデミックな方面でやられている方、翻訳家を兼ねている方などを除くと、片手で数えられるほどしかいないだろう。
いい天気だったが寒い日だった。コーヒー屋に立ち寄って推薦文を頼まれていた某ホラー著編を再読、コメントをまとめてスマホから送る。夜は『破墓(パミョ)』を見た。おそばを食べているつもりがトンカツが出てきた、みたいな不思議な映画だった。あらかじめトンカツ映画だと思っているかどうかで評価が分かれそうなところではある。
月曜日は何をしていたかなー。覚えていないので日記はこのあたりで。おほほのほ。土日は寒いらしい。今日はあったかいらしい。どっちやねんの介。





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