2026年10月9日金曜日

怪老人日乗:10月9日(金)

ブログというのは誰が書いているのでしょうか。答えは……動物園のアライグマです!というわけで今日も日記を付ける。ブログというのはなんかこう昔は最新のツールだった気がするけれども、今はみんなnoteを使って書くんでしょう。noteは誰が書いているんだろう。高尾山のクマだろうか。そんな気もした。

昨日今日の日記を付ける。今は金曜日の朝10時である。なぜこんな時間に日記を付けているのかは、それは追々明らかになるであろう(ならないかもしれない)。

まず昨日は朝の3時に起きたのだった。原稿がいろいろあるでよ、アルデヨ火山と思って起きたのである。アルデヨ火山というのはカルデラ火山みたいなものであろう。誰も登ったことはない。でぼやぼやと頭を揉みながらコーヒーを淹れて飲む。原稿やる。やや遅れていたロングインタビュー原稿。まあこんなものだろうという構成は決まってるが、文章を整えるのに手間取る。AIがそのうちうまくやるようになるのだろうか。分からない。AIがそれらしいつるっとした文章を生成するようになると、むしろゴツゴツした、下手な文章のほうが希少価値を高めるかもしれないな。

ということを考えないままに、原稿を送ったのが朝の10時くらいであったか。そこから次の原稿、文庫解説の仕上げ。これも一旦最後までは書けているのだが、仕上げる時間がなかった。せっせと書き上げると夕方であった。まあ集中してやったのだ。のってかいたら原稿用紙15枚くらいになる。普通解説というのは8~10枚であり、なのだが私はついつい長くなるのだ。送ったらとてもいいけどページに収まらないです、とのお答え。そうだよねえ。紙も高いのだ、解説で本を分厚くして、値段を上げるわけにもいかない。しかし圧縮するのは朝にしようと思ってその日は寝たのである。

で今日。昨日は睡眠が短かったので今日は朝の7時まで寝てみた。調子はいいのか悪いのか。よく分からない。なんかむりやり満足感を得るために長く寝たという感じで、レストランで別に食べたくないけれど値段の高いメニューを無理やり頼む感じである。それでも体は休まったのだと思いたい。圧縮作業をやる。1000文字ほど削っていかがでしょうと送ったら、さらに5行削ってほしいと言われて、それもそうだな!と納得はしたのだけど、自分の文章をもう一回読むのは心理的に面倒な感じがあり、で日記を付けているのです。まあ待たせちゃまずいからこれを書いたら5行削ろう。

歯痛はロキソニン効果がまだ続いているのか、ほとんど痛みなし。これで土曜日まで持つだろう。しかしカロナールはまったく効かなかったな。もし悪人にピストルで撃たれたら絶対ロキソニンを飲もう。

吉井和哉さんが昨日で還暦だそうである。人間、誰しも年を取るものだと思うのだけど、吉井和哉みたいにずっとかっこいい人も珍しい。長髪がいつまでも似合う人も珍しい。体型も崩れてないし、すごいなーと思う。わしゃもう駄目だ。ネコのように布団で丸くなっている。





2026年10月8日木曜日

怪老人日乗:10月8日(木)禽獣編

今朝は3時に起きてしまった。原稿やらねばと思ってはたと目覚めたのである。わたしは昔から寝ぼすけでひどいものだったのだが、さすがに原稿仕事をするようになってからは、義務感とか焦燥感がまさるのか、暗いうちに目が覚める。

お仕事一緒している某社の編集さんが転居にともない退職、海外に移住されるという。この方とはアンソロジーをしましょうという話をしていたのだが、私がもたもたしていたせいでまだ本ができていない。そうしたら退職されてしまったので申し訳ない気持ち。仕事の 遅い自分が歯がゆい。こうして逃したご縁、チャンスはこれまでにも多々あるし、不義理したこともたびたび。外部スタッフとして編集は続けるそうだし、社内の窓口も後任として紹介してくれたので、アンソロジーはきちんと形にしてお返ししたいと思う。

さて昨日の日記をつけます。昨日は水曜日でしたね。ええとそんなわけで午前中原稿の続き。ところがである、朝方から歯が痛くってたまらなかった。先日歯医者に行き、抗生剤とカロナールを出してもらって呑んでいるのだが、まるっきり効きやしない。うーんうーんと思ってカロナールをいくつか続けて呑む。出してもらったのが200ミリグラムのやつだったので、ひとつじゃ効かないのかなと思ったのだが、一向に軽減する気配なし。

そもそも虫歯なのかどうなのかもよく分からない。おそらく親知らずとその手前の歯の間でどうにかこうにか喧嘩のような状態が起こっているのだが、その喧嘩のような状態のせいで、まわりの歯まで痛く感じられてきて、結局どこが痛いのかよく分からない。痛いのだけが確かだ。ずっと我慢してるんで心臓がどきどきしていて、なかなかに疲れる。痛みをこらえるというのは尿意をこらえるのに少し似ていて、うーんと唸ってみたり、手をぎゅっと握りしめたり、身体をもぞもぞよじったりするが、根本的にはどうしようもないのだ。耐えるしかない。

でそんななかでも外出せねばならぬ。美容院を予約していたのだった。電車で国分寺、いつもの美容院でパーマかけてもらう。美容師さんとはいつもいろんな話をするのだが、今回は野球の話、あとは「秋津駅と新秋津駅の間がミステリーゾーンって知ってますか?」と聞かれる。「それ有名な話ですよ、吉田悠軌さんなんかがよく話しています」と言ったら、美容師さんは吉田悠軌さんはピンときていなかったようなのだが、怪談動画をたくさん見ているので、「好井まさおの動画でこんな話を聞いた」と新秋津駅を出た人がモノクロの世界に迷いこんでしまった、みたいな話をしてくれた。ううむ。オカルト美容院だ。髪切って耳が出た。雨降って地固まるみたいだが。

へろへろと帰宅。どうにも痛みが去らず、美容師さんとの怪談トークにも身が入らなかったので、ドラッグストアに立ち寄ってロキソニンを買う。外でお昼を食べて、その場で服用。するとどうしたことでしょうか、しばらく経つとすーっと痛みが治まっていき、すっかり痛くなくなった。ロキソニンすごい。帰宅して原稿続き。お夕飯はしらす丼とか。痛さ疲れで11時前には寝たような気がする。



怪老人日乗:10月8日(木)

もっくもくの木曜日だよー。ってもう木曜日かいな。このあいだ月曜になったばかりじゃないの?彼は驚いているのであった。で火曜日、6日の日記を付ける。6日は取材日だったのであるが、急ぎの原稿あったので午前中はずっとそれをやる。うーん、終わらなかった。で身繕いして午後から神保町。某社にて新刊インタビュー。月村了衛さん。月村さんとお目にかかるのは集英社の『テロル』の取材以来数か月ぶりである。『機龍警察』もったいなくてまだ読めていないんですよー、とお伝えすると、「分かる、『魔界転生』の下巻を読んだらこの楽しさが終わってしまうと思って、読めなかったですから」と言ってくださった。私を怪奇幻想の人と認識してくださっているようで、ありがたい限りであった。

さて取材は無事終わり帰宅。神保町から地下鉄を乗り継いで帰ろうと思ったら、小竹向原でいつもと違うルートに入ってしまい、はたと目をあげたら地下鉄赤塚駅という表示が見えた。あわてて降りる。そして考えた。このまま引き返してもいいけど……。地下鉄赤塚というのは2008年に上京してから4年ほど住んだ町である。当時はまったくもってお金がなくて、どうやって生活していたのか謎なのだが、商店街のある町でそれなりに楽しくやっていた記憶もある。名物の大仏サブレーもあったし、ウォーズマンみたいに真っ黒な東京大仏も近所にあって、夜の散歩に行ったりもした。東日本大震災発生時に住んでいたのもここであるし、ミスタードーナツでバイトをしていたのもこの近くだ(成増店)。

というわけで滅多に来ることはないし、何かの縁を感じて駅を出た。秋なので夕方でももう外は暗い。駅を出て川越街道、大きいドラッグストアが見えてなんとなく記憶が戻ってくる。東武東上線の下赤塚駅のほうへ歩いていき、商店街を眺める。あいかわらず大仏を押している。しかし駅前の様子はさすがに10年も経つと変わっており、パンダビルは健在だったがビルに入っていた新刊書店はなくなっていたし、川越街道沿いのブックオフも消えていた。真っ黒いスープのラーメンを出す店もないし、安すぎてしばしばテレビに取りあげられるファッションセンターのとやも更地になっている。でも商店街の雰囲気は基本的に昔のままで、コロッケをよく買った「肉のさいとう」はきれいになって営業中。住んでいたマンションの角にあった小さな祠も残っている。このあたりまでくるとさすがに懐かしい感じがした。「ほええ」とカードキャプターさくらのように呟いて帰宅。懐かしい感じはしたが、そこまでおセンチになったわけでもない。何しろ同じ東京であるから、いつでも来ようと思えば来られるのだ。なんならまた探検に来よう。

わたしの東京遍歴を書いてみると赤塚から西荻窪に移って、次に国分寺、その後転居して今の家という流れであって、多摩地区の北西部をちょろちょろしている感じである。どの町も思い出深いのだが、もうちょっと自由がきくうちに東京の東側に住んでみたかったなあという気持ちもある。ほええ。

2026年10月6日火曜日

怪老人日乗:10月6日(火)

かっかっか、火曜日。ところで最近の一日の流れを紹介しますが、まあ起きますね。起きないとドラキュラだ。いや、ドラキュラでも起きるのか。わからない。ドラキュラのことなんてなにも知らない。で起きて朝ご飯を食べますね。たいていお米です。土日だけパンです。そういうルールなのです。で薬缶でお湯を沸かして、その間にコーヒー豆を挽いて、コーヒーを淹れます。朝ドラを見ている時期は8時から15分間朝ドラを見ます。今は見ている時期なので、見る。なんだこの悪文は。

それからのそのそと仕事を始めます。のそのそと働いているのだけどメールなども届くし、ゲラのチェックとかもあったり、前日書いた分の修正、新たな下書きなど、あっちこっちやってると働いている割に捗りませんね。でお昼になって、一人のときは一人でお昼を作って食べます。午後も仕事をしてですね、お夕飯を食べてお風呂に入るときもあるし、入らないときもあります。お風呂に入るとすべてがいい気持ちになって、「もうどうでもいいやあ……」という投げやりボーイズが結成されるので、危険なのですね。

で夜も11時くらいまで仕事。合間に運動。まあ真面目にやっているじゃないですか。そのくせ仕事が遅いのは、まあこれは地球の自転速度と、わたしの生きるペースが噛み合っていないのだとしか思えないね。寺山修司に『地球をしばらく止めてくれ云々』というタイトルの本がありますが、わたしも同じ思いですよ。地球を止めてくれたらすべての締めきりに間に合うのに……。寝て起きてまた仕事であります。

昨日はそんな感じで生きていたのだが、この一週間ほど以前治療した歯が痛くて、うーんうーんと夜中に目が覚めることなどあったのである。おばれうおばれうと藪の中から声がするのである。よく意味が分からないが、まあそんな感じでいやだなー、ご飯食べてても沁みるしなー、と思っていたのである。2週間後に歯医者さんの定期検診を予約をしていたのだが、そんなの待てない!と思って思い切って電話をかけて診てもらってきた。

前にも書いたかもしれないが、そして誰も覚えていないだろうからまた書くが、わたしは歯医者と美容院はしつこく前に住んでいた町(国分寺)に通い続けている。どっちも長年面倒みてもらっていて、話の通りが早いからだ。というわけで電車に乗って国分寺へ。いつもの先生に適切に治療してもらって、痛いのもなんとなく治った。単純なもので「うわー」と嬉しくなって、文字通り歯医者さんのドアから全力で駆けだしたのであった。車に轢かれなくてよかった。

あとは昨日は出版契約書を戻したり、インタビューの質問項目を作って送ったりしていた。これといって面白い事件はなし。子供と将棋を指したが、わたしはAIモードで何も考えずに一瞬で指すから、たちまちコマを取られて3度負けた。将棋は難しい。

2026年10月4日日曜日

怪老人日乗:10月4日(日)

「もし日曜日がきたらどうなるの?」「みんなよだれをいっぱい垂らして歩くことになるんだよ」というわけで日曜日がやってきました。朝から原稿。うーん、地味である。もっと派手に生きてみたかったが、急ぎの締めきりもあるし仕事をするのである。今日は手書きで文庫解説の下書き。昨日からの続きで10枚強。

昨日もほとんど家から出ずにこの解説をやっていたのと、ゲラ読み&本読みをしていたのだった。夕方、子供を習い事まで送る。待っている間、スーパーの飲食コーナーで原稿書き。結構さらさら進んで調子がよかった。進むと気分がよくてテンションも上がるが、進まないと本当に気分がふさぐ。モグラになりそうだ。モグラというのはああ見えてすばしっこいらしい。走る速さは時速三千里というから大したものだ。モグリンピックに出場したら優勝できるかもしれないが、モグリンピックには赤鬼、青鬼などの強豪が出場するので、なかなか厳しという説もある。モグラ新聞にそう書いてあった。

それ以外に何か書くべきことはあったかなあ。新しい仕事の話がちょっとくる。noteで何か連載をという話で、ありがたい。紙の媒体がなくなっていく中、新しいメディアに関わることができるのはありがたい話だ。がんばってどんどん書くぞ。

フリーライター、得意分野があった方がいいのか、ない方がいいのか問題というのが昔からある。「何でも書ける、フットワークの軽いライターです」というのが一頃は求められたと思うし、今も基本的にはそうであろうと思う。そっち方向を目指したこともあったが、能力がないし、興味も好奇心も薄いので、何でもかんでも取材するという書き手にはなれなかった。結果、こつこつとホラーのことを中心に書いてきて、そしたらホラーの専門家のような立ち位置になってしまっていたので、これはこれでありがたいことなのだが、逆にいうとホラー以外の仕事が来にくくなるということでもあり、諸刃の剣だ。たとえば「アカチバラチの取材をしてください」という依頼は来ないであろう。アカチバラチってなんだ。詳しい人がいるかどうかはしらないが、まあそういう制約はある。人は二つを選ぶことはできない。できるのは知らない人のお墓の前で側転することくらいである。ところでアカチバラチというのは藤子不二雄の『21エモン』に出てきた料理の名前です。こういう記憶だけはいいのだ。

今日の話に戻ると、お昼は子供と二人であった。その後自転車屋さんに行く。子供の自転車がひん曲がったので直してもらう。修理費はいらないという。ありがたい。手を合わせた。地蔵だったのかもしれない。自転車村の自転車地蔵さんやーい。なんじゃね、わしが自転車地蔵じゃ。シャリシャリシャリシャリ……。私は午後すこしまで仕事して、飯田橋に出る。編集部の片づけものがあったのだ。クリアボックス内の不要品をまとめて処分。これでもう飯田橋に来ることも取材以外ではないだろう。

お夕飯、お好み焼きだった。炭水化物をとったら眠くなるのだが、そしてもう寝てもいい気もしているのだが、毎晩そんなことを思って間に合わなくなっているので、今日はがんばろう。バーブー。

2026年10月3日土曜日

怪老人日乗:10月3日(土)

どどーんと土曜日。シャッターを押し破って……土曜日が入ってくる……。というわけで今日のあなたの運勢をお知らせいたします。牡牛座のあなたの運命は……「牛」です!蠍座のあなたの運命は……「サソリ」です!グッナイ!!

さて。今日も日記をつけるのだけれども、珍しくブログのカウンターが回っているな。いつもだと10人くらいしか読んでいないのだけど、今回は20人強の人が読んでくれている。といっても自分も出先でスマホで読んだ気がするからうち数回は自分だとしても、いつもより少しだけ多い。更新頻度が高かったのがいいのだろうか。やはりYouTubeなんかでも定期的に更新するのが大事だという。間遠になると人は離脱してしまうのだ。というわけで動画をやるならきちんと更新しないといけないけど、ずっと言ってるけど動画は更新するのが難ですねえ。いちばんストレスのかからない、無理のない更新スタイルを模索しているのだけれども、それがどういう形なのか。まだ掴めずにいる。動画だけやってりゃいいってわけでもないので、編集や撮影にかけられる時間も確保が難しいわけで、Xに日々無為なことを投稿するようなテンションで動画を出すのが一番いいんだろうけども、YouTubeというのはX以上似オープンな場であり、そこまで阿呆なことが許容されない気もして、クオリティとの兼ね合いで悩ましいところである。

さてさて。日記をさかのぼって付ける。坂本龍馬ならぬさかのぼり龍馬だ。さかのぼり龍馬といえば土佐藩を脱藩の後、怪人となって海をさまよっていたらしい。コンブが身体に絡みつくのが快感だったという。そのまま海の藻屑となったそうだ。おそろしいことである。

さてさてさて。昨日はですね、午前中ぎりぎりと原稿書いて遅れていた書評1本送信。もう1本もあわせて送るつもりだったがタイムアップ。時間切れのことをタイムアップ、っていうのってなんか昭和風の言い方な気もする。ところで(また脱線するけど)最近はなんでも「昭和風」とか「平成風」とかいうのがすごくいやで、わたしはこういう言葉の雑な使い方が結構気になる方なので、あまり自分では言わない。でもおかしなもので文章を書いているときに、ついつい楽だから使ってしまいそうになる。むしろ文章の方が使っちゃいけない気がするのだけど。流行言葉をぽんぽん使えるようになると、しゃべったり文章を書いたりするのも楽なのではないかという気もするが、それもイヤだから自分だけの流行語を作ってしゃべっているのである。バブーバブー。

脱線して全然日記になっていない!驚いた!死んだら驚いた!あ、丹波哲郎の『大霊界』が4Kで上映されるらしいですね。『大霊界』若い人はまったく知らないし観る機会もなかったであろう。丹波哲郎さんといえば戦後日本を代表する名優の一人だが、突然(でもないのかな)霊界の存在を確信するにいたり、『大霊界』シリーズを数本制作したのである。あの世はどうなっているのかということをただただハッピーカラフルな映像とともに映したもので、昔は9時からの洋画劇場とかでもたまに放映されていたから、そういうのを空手から帰ってきて観たりしていた。わたしは8時半まで空手を習っていたのだ。木金土と空手だったのである。だから木曜日にやっていた北斗の拳とか、土曜日にやっていた聖闘士星矢とかを観られなくて、友達と話が合わなかったのである。だからこんなおかしな人間になってしまったのだと思う。

で。何の話をしてたんだっけ。そうだ、で『死んだら驚いた』というのが『大霊界』のサブタイトルだったのだ。だから『大霊界』の話をしたのであるが、昨日は原稿を書いて昼過ぎに外出。お昼食べる間がなくて、仕事しながらロールパン3ヶ食べる。某駅前の喫茶店にてホラーな新刊取材。好書好日用。夕方に終わってそのまま帰宅。行きは都心を通ったが、帰りは通らないコースで帰った。時間はだいたい同じであるが、夕方の新宿は疲れそうだったので、郊外の路線で帰ったのだった。

お夕飯は子供がインドネパールカレーを食べたいというので(先週やっていた大食い選手権の影響らしい)近所の店にいく。この店は最近よく来るのである。近頃はビザの発行がやかましいとかいうけれども、こういうお店で働いている人たちは大丈夫なのだろうか。ちょっと心配にもなる。帰宅して取材用の本読み。原稿をやるのと、解説用の本を読むのと、週明けの取材の準備と、某ムックの原稿を書くのと、某誌のインタビュー原稿をやるのとが重なってしまってどうしようもない。

さらにさかのぼり龍馬をすると10月1日(木)は何をしていたっけ。ほぼ家にこもって原稿を書いていた気がする。手書きでせっせとやったのだ。そしたら結構進んだ。やはりパソコンでいきなり書くのはよくない。頭がパーになる。オーディブルで『イン・ザ・メガチャーチ』聴いている。わたしの発言でいきなり「推し活」についての話題が出てきたら、これの影響だと思っていただきたい。

2026年9月30日水曜日

怪老人日乗:9月30日(水)宇宙人編

今朝も日記を付けた気がするけども……あれは昨日の日記だからいいのです。今日の日記を付けます。今午後の10時。今日も残すところあと100時間である。おっかねえことだ。ぶるぶる震えてきた。

しかし私はこういう日記を書いているじゃないですか。毎日毎日、意味の分からないことを。自分ではまあいいんですよ、好きで書いているから。読む方はどういう気持ちなんだろうね。こんな時にふと思い出すのは学生時代、教育実習に行ったときのことでして。私は生徒にほぼ相手にされませんでしたが、というか若者とコミュニケーションがまったくかみ合いませんでしたが、一人だけ「先生がぼそぼそ言っている小ネタは面白かった」みたいな感想を書いてくれた生徒がいて、今でもよくそのことを思い出すのですが、人生万事そのくらいの割合なのではないかなあと思っております。なのでこの日記をついクリックして読んでしまうあなたもですね、その生徒と同じようなナイスガイ&ナイスレイディなのだと思いますよ。ぴょっぴょっぴょ。

ええと日記を付けるのだった。脱線ばかりする人って、多分脱線病にかかっているんだと思うんですよ。脱線病というのは怖ろしい病気で、アマゾンの奥地にそういう部族がいるんですよ。何か自然由来のドラッグのようなものがありまして、それを摂取すると脱線病にかかるんですよ。そうなるともう大変です、何を書いても脱線するんです。うねうねと。貴志祐介の天使もうねうね脱線して、がけから落ちると思います。

でですね、今日は5時くらいに起きて原稿続き。今日までの原稿あるが書き終わらず。時間切れなので外出準備して昼前から有楽町へ。お仕事である。終わったら5時くらい。有楽町はいつ来ても華やかだし、社会参加しているなあという気になる。いや、普段だって社会人として働いていることにはなるのだろうが、わたしが住んでいるのは東京と埼玉のギリギリの町であり、蛙が鳴き、セミがうごめき、河童が人を攫い、みたいな郊外であるので、そこの古家にこもって原稿をやっていると、あまり世間と交わっている気がしないのだ。なのでたまに仕事で有楽町などに来ると、いきなり幼稚園児が就職したみたいな気持ちになって、温度差にびっくりする。びっくりして目玉が飛び出す。

自分にしては大きなお仕事だったのでちょっとくたびれて、池袋パルコに寄って漫然と服など見る。もう秋冬の服が出ている。というか半袖は一枚もない。当たり前だ。わたしも別に着ようとは思わない。でも半袖を愛してやまないあの人はどう思っているだろうか……半袖マンは……ということは一瞬も頭に浮かばず、普通にあれこれさっと見た。バブアーの外套はちょっと欲しいと思った時期もあったけれども、最近あまりにもどこのお店でも別注品が出ていて、流行りものみたいになってしまったので買うのに躊躇する。だから多分買わないだろう。バブアー、名前がいいよね、赤ちゃんの声みたいで。カバンを買わねばと思うが、カバンを買うというのは一大事であり、なかなかに腰が重い。同じような理由で財布もずっと同じものを使っており、うやむやになっている。

今日はこれから朝まで仕事、のつもりでコーヒーも多めに淹れたし、レーズン入りのロールパンなど買ってきたけれども(お夜食用)楽しく飲食してバブアーと叫んでぐーぐー寝てしまうかもしれない。とりあえず鉛筆研いで原稿用紙に向かう。いまひとつうまく構成が決まらないので手書きでやろうと思うのだ。


怪老人日乗:9月30日(水)

ひええ、もう30日かあ。いきなり縁起でもない話を書くが、最近はどうも文章を書くペースが落ちてきた。昔ならえいやっと半日、一日で書けたものを、翌日にずるずると持ち越してしまう。楳図かずおの漫画に出てくるヘビ人間である。うーんむ。わたしの計画ではどんどん書くのが早くなって、着手する前に終わっている、みたいな神業をゲットしているはずだったのだが、今では脱稿してもまだ終わっていない、みたいな神業を身につけてしまった。おそろしきことなり。

赤子泣いても蓋取るな、という言葉がある。唐突ですが。この言葉は赤子が泣いても、赤ちゃんの頭の蓋を開けてはいけないよ、中には怖ろしいものが入っているよ、という意味だという。本当にどうでもいいことを書いてしまった。

ええとですね、最近のニュースとしては倉阪鬼一郎さんのXアカウントが乗っ取られたという事件がある。乗っ取られるともちろんフォロワー数がゼロからのリスタートになるので辛いが、それだけでなくて過去に書いた記事が消されたり、広告的な投稿がずらずら並んだり、っていうのも辛いよねえ。Xって日記みたいに使っている人も多いと思う。自分でも見返して、へえ、この時はこんなことをしていたのか、と思い返したりもできるツールだったのだが、アカウントが乗っ取られてしまうとそれもままならない。まあ倉阪さんはブログを毎日書いておられるから、そういうのはあまりないかもしれないけど、X上での交流とかそういうのも全部吹っ飛ぶわけで、乗っ取りはよくないなと思いました。わたしもXだけで繋がっている人が結構いるので、気を付けよう。

さてさて。日記を付ける。昨日は雨だったなあ。なんかもう40日近く雨が降っているらしい。すごいことだ。藤子不二雄の「怪物くん」に「雨がふるふる怪物雨が」という回がありまして、こういう細かい記憶だけはいいのだが、雨の怪物が水たまりに潜んでいて、怪物くんを引きずり込もうとするのである。そういう状況になっているのに違いない。で、雨の中原稿やる。運動もすこしだけするけど、最近は原稿が忙しくてあんまり真面目にやっていない。うーんむ。あとは日中髪の毛を染めにいく。わたしは放っておくと美味しんぼの海原雄山みたいな髪色になってしまうのです。髪を切ったりパーマもかけたりもしたいけど、そっちは時間がないのでまた後日。

NHK朝ドラ「ブラッサム」2話まで見る。主人公のモデルは宇野千代である。朝ドラ、ぜんぜん見る方ではないのだが、興味のある文学芸術系の人が取りあげられた時だけは見ている。笠置シヅ子、やなせたかし、小泉八雲はほぼ全話見た。中でも面白かったのは「ばけばけ」であったが、あれももう1年前なのか。朝ドラでやってほしいのは「あかちゃん」だ。どこかのあかちゃんを延々映す番組である。セリフは少ない。バブー、バブー。これだけである。ものすごく人気が出て、あかちゃんグッズが世間に溢れる。熱中した人の目から血が出る。

2026年9月29日火曜日

怪老人日乗:9月29日(火)

かっかっか、火曜日である。ええとですね、何か面白いようなニュースはなかったかな。2日ぶりだから何かあるだろう。目玉が飛び出すようなニュースが。ええと、観葉植物の葉っぱにはらぺこあおむしがくっついていた。葉っぱをたくさん食べて、かわいかったのだが、このままでは観葉植物がやられてしまうので、あおむしをそーっと葉っぱにのせて、そのまま数分歩いて、少し離れた空き地まで連れていった。その間、わたしは「あおむしを持って歩く人」だったわけで、あれは牡丹灯籠みたいな感じであったと思う。しかしこれは素朴なニュースであり、目玉が飛びだすようなニュースではないね。もっと飛び出せ、目玉。

というわけで、こんなブログを書いているから自分は仕事が少ないような気がするが、しかしブログやXでへんなことを書いているからこそ生まれるご縁というのもあるので(あるのかなあ)今日もてきとうなことをてきとうに書きます。でも思うのだけど、世の中の人はあんまりてきとうなことを書かない。観察した感じ、人口の2パーセントくらいではないか。みんなもっと中身のあることを発信している。わたしは「ぴょっぴょっぴょ」という笑い声を発してみたいとは思うけれども、それ以外に発信したいことはないのであった。中身のない人間だ……ドーナッツマンだ……。

そういえば、ってまた脱線するけれども、2年くらい前だったか、今をときめくインフルエンサー系の方々と共演するお仕事をいただいたことがあった。しかしこれといった理由もないのだが、「なんとなくやらない方がいいな」と思ってお断りしたのであった。こういうところがあるので、わたしはいまいちメジャーになれないのであるが、しかしお断りして正解だったような気もしている。悲しい気持ちになりそうな場には、なるべく加わらないほうがいいのだ。

日記を付ける。日曜日は原稿の下書きをしていた。外出はバイクで行った図書館くらいか。解説用の資料本あれこれと借りる。ついでに大瀧詠一のCDも借りる。30年ぶりくらいに『ロングバケーション』を聴いたけれども、イエローモンキーのファーストに入っている「Oh!Golden Boys」って大瀧詠一がオマージュ元だったのか。今頃気がついた。

月曜日は原稿の本書きをしていた。大して進まず。帰省があるからどんどん進めないといけないのだが。本も届く。ヒロシニコフ『ホラー映画超近現代史』。21世紀以降のホラー、盛んなのはわかるのだが何がどういう傾向なのかはっきり整理できていなかったので、この本は助かる。間瀬純子『イマジペディア』も届く。「異形コレクション」を昔から読んでいた人にはなつかしい名前だ。その後、「ナイトランド・クォータリー」などにも短編を書いていたが、初めて作品が一冊にまとまった。読むのが楽しみ。




2026年9月27日日曜日

怪老人日乗:9月27日(日)

ええとですね、昨日はなんだ、土曜日だ。わっはっは。みんなが笑っている。山の向こうから笑い声が聞こえてくるのだが、行ってみるとそこは荒れ果てた廃墟しかないのだった。淋しいことである。わっはっは。

わたしは毎週土曜日、平山夢明さんのYouTubeチャンネルの更新を楽しみにしている。昨日もベッドで寝ながら聴いた。もう一度見たい映画特集、ということでDVD化や配信化がされていない作品を取りあげていたが、私にもそういう映画がある。まず『子猫物語』だ。あとは『マリリンに会いたい』と『ケニー』だ。『ケニー』というのは「スケボーに乗った天使」という副題だったように思うが、考えてみるとどの映画も観た気になっていて、おそらく実際には観ていない。子供の頃、さんざんCMとか、学校で配られる割引券とかで情報を得ていたので、なんか観たような気がしていたのだった。いきなり脱線した。

昨日の日記をつける。昨日は終日雨が降ったりやんだり。台風がまた接近していて、先日の豪雨で被害を受けた地域の方々は大変であろう。だって濡れたものを外に出して干したりしてるだろうからねえ。家具とか。本とか。そこにまた雨が来たらたまらない。最近は水害が多くて、水害国と化している。ゲームボーイの信長の野望ではまず治水をやらされるのだが、あれは本当に大事だったんだなあ。治水をしている最中に隣国に攻められると、非常に腹が立つのだった。ところでわたしはゲーム機を持っていなかったので、ゲームの知識はぜんぶ弟が持っていたゲームから得たものである。信長の野望もレッドアリーマーもワギャンランドも、弟が持っていたからやったことがあるのだ。今は子供の持っているゲームで知識を得ている。自力でゲームソフトを一本も買ったことがない人生なのだ。

また脱線した。で、昼から外出。今日は前々から計画していた春日武彦先生の家に行こうの会である。メンバーは蛙坂須美、朝宮運河、倉野憲比古(50音順)。出生順だと倉野憲比古、朝宮運河、蛙坂須美となる。でJRの某駅で待ち合わせ、地図をたよりに春日先生宅まで。めちゃくちゃお洒落なお部屋にお邪魔して、お酒などのみながら小説の話、創作の話、あれやこれやと楽しくお話しする。よき会でした。私は春日武彦さんのご本は『屋根裏に誰かいるんですよ』か、あるいは別冊宝島『怖い話の本』で初めて出会って、以来継続的に読んでいるのであるが、まさか直接お話しできる関係になるとは思ってもみなかった。蛙坂さん、倉野さんも同じく長年の春日本の愛読者で、いわば春日スクールの生徒である。ご一緒するには最高のメンバーといっていい。春日本を愛読しながらも、倉野さんは探偵小説、蛙坂さんは怪談、わたしは書評とそれぞれ道がばらけているのも面白い。夜まで長居してしまったが、とてもいい一日だった。単行本の『無意味なものと不気味なもの』にサインを入れていただいた。

3人でいい気持ちになりながら、某駅までの道を歩く。わたしだけ逆方向の電車で、お二人とは駅で解散。オーディブル聴きながら帰る。で仕事もせずに運動だけして寝てしまった。むうん。今日猛然とがんばろう。


(春日先生んちのかわいいねこちゃん)