昨日はあれですね、『逃げられない ホラー傑作選』『こんなはずじゃない ホラー傑作選』(角川ホラー文庫)の発売日でしたね。本屋さんに行けてないですが、もうバッシバシ並んでいるはずです。それなりに部数が多いので……。よろしくお願いいたします。今さっき読み返していましたがやっぱり面白いですね。エンタメホラー!って感じでございます。
今回のアンソロジー、ちょっと珍しいテーマなのですが、これは編集部との打ち合わせで生まれたもの。自分からはまあよくある感じではあるんですが「呪物」とか、そういうモチーフ縛りのアンソロジーの案を用意していったんですよね。でも編集部サイドから提示されたのは、状況縛りのほうが面白いんじゃないか、ということ。これがあらかじめ準備されていたアイデアだったのか、雑談のなかで出てきたものだったのかは忘れましたが、とにかく「いろんなホラーっぽいシチュエーションあるよね」という話になりまして、そこで「逃げられない」をはじめとするテーマがいくつか浮かんできたのです。5つくらい出たかな。それで後日、その中から2つに絞られまして脱出不能の怖さを描いた「逃げられない」と、予想を裏切る怖さを扱った「こんなはずじゃない」に決まったというわけ。
そこからはセレクションをするばかりなのですが、まあ私は作業が遅いので、ずいぶんお待たせしてしまったのである。アンソロジーは家中の本を積み上げて、エイヤッと裂帛の気合いで読み返さないと決められない。頭の中でぼんやりとしたイメージ(あれとこれは入れて……)みたいのはあるんだけど、実際読み返してみたらピンとこなかったり、しっくりはまらなかったりすることも多いので、機械的には作れないのだ。
でなかなかずるずると決まらなかったのですが、春先にえいやっと3日くらい時間を取りまして、書庫にこもって選定作業をやりました。それでほぼほぼ決まり、いくつか許諾が得られないものもあって、差し替えにもなりましたが(どれかは内緒)結果的にはすごくいいセレクションができたんじゃないかと思います。昭和の名作から令和ホラーまで、という感じで。
入れられてよかったなと思うのが夢枕獏さんの「鬼走り」と、牧野修さんの「おもひで女」ですね。どっちもホラー界では有名な作品だと思います。ああ、あれね、という風になる作品だと思いますが。近年だとあまり本が手に入らないこともあって、読まれていなかったのではないのかな。井上雅彦さんの「残されていた文字」も、何度もアンソロジーに入っている有名作なのだけど、最近は(といってもこの20年くらい?)採録がなかったような気がするし。まあこういう風に、新しい読者にバトンを渡して、作品の命を繋げていくというのは大事な仕事ですね。自分もそうやって生まれる前に書かれた作品に親しんできたし。
(9月25日全国書店にて発売!ぼよよーん)
さて、そんなわけで仕事がひとつ片付いた。今年は『日本ホラー小説史』を出して、『怪奇の断片』『逃げられない』『こんなはずじゃない』を編纂し、『このホラーがすごい!2026』でも暗躍したので、もう十分に働いたのではないかという気もするけれども、今年はまだ3か月強あるわけで、もうちょっと色々やりたいですね。仕事以外も。仕事以外の趣味ってあまりないのだが、いつも言ってるけどまあ川原で側転とか、電柱を舐めるとか……。ところで私は側転ができないのである。いつも側転するとか言ってるけど、あれはできないから言っているのだ。電柱は舐めれば舐めれないことはないけど……。
昨日は請求書を出したり、メールを送ったりしていたら夜になってしまった。オーディブルで朝井リョウを聴く。普段の生活では人が死ぬか、お化けが出てくる小説しか読んでいないので、オーディブルでは極力そうではないものを聴くようにしているのである。家事や運動をしながら小説を聴くと、強制的に物事が進むのでいい気がする。おいどんはそんな気がするばい。
ぶるぶるぶるぶるぶるブルーベリーアイ。ぶるぶるぶるぶるぶるぶるブルーベリーアイ。ぶるぶるぶるぶるぶるぶるぶるぶるブルーベリーアイ。南無阿弥陀仏。
あ、阿呆なことを書いている場合じゃなかった。11月1日は神保町で京極夏彦さんらとトークイベント、11月28日は横浜の紀伊國屋書店で上條一輝さんとトークイベント&サイン会。よろしくお願いします!今日はお昼頃から外出。









