2026年6月25日木曜日

怪老人日乗:6月25日(木)

あ、もっくもくの木曜日だああ。ってこれ毎週のように書いてますけど意味が全然分からないですね。イメージとしてはロード・オブ・ザ・リングに出てきた動く木みたいな、ああいうのがうわーっと木曜日になると迫ってくるイメージです。ひどい話じゃて。

ええとですね、日記をしばらく書いていなかった。昨日はいい日であった。たくさん本を読まなければならず、幸い〆切もなかったのでスマホを家において電車に乗って遠出。うちは西武沿線なのだが、西武線はずっと西にいくと飯能があったり秩父があったりする。北西のほうにいくと川越があったりする。その途中には多摩湖があったりもする。というわけで適当に電車を乗り継ぎ、なんだかいい案配の武蔵野の景色を眺めながら、本を読んでいた。小旅行気分である。時々ふらっとよく知らない駅で降りて、ちょっと駅前を歩いて体を伸ばし、また電車に乗る、ということを5時間くらい続けたおかげでスティーヴン・キングの長い小説が1冊読めて、さらに日本の新刊ホラーも半分ほど読めた。お昼は所沢駅ホームの狭山そば。

帰宅してもさらに本読みを書庫で続け、集中して文字を見たので疲れたけれども、デジタル機器から体を離していたので気分が良かった。やはり常にメールやラインの通知があるというのは心身によろしくないようだ。(というわけで今日もスマホを切っている。でも朝から青森方面で大きな地震があって、こういう災害時には携帯はやはり必要であるから、完全に縁を切るわけにはいかない)

あばばばばば。

というのが水曜日で、日月火は何をしていたかなあ。ああ月曜日は取材がひとつあったんだ。某ホラー大賞受賞作家さんの新刊取材がKADOKAWAであり、火曜日は某月刊誌の校了作業に飯田橋に行ったのだった。そんなわけで多少は忙しかったが、それでも多少である。5月末から6月初旬のぎりぎり精神をねじ切られるような日々に比べるとだいぶん気楽で、このくらいの忙しさがいいよなあと思ったりする。9月を最後に「ダ・ヴィンチ」も休刊になり、そうすると〆切や取材も減ると思うので、さらに時間ができるだろう。働く時間を自分できめられないのがフリーランスの悩ましいところ。家族が見ているのでディズニープラスの『マンダロリアン』少し見ている。マンダロリアンは手から炎が出るのがいいね。あの時の身のこなしがいい。しゅばっという感じで。

合間に某ホビー誌より依頼のあったホラーアンケートに回答。怖いホラーとは?みたいな難しいアンケートでしばらく思案するが、そうなると古典や定番に傾くのは仕方がない。ゲーム部門は知見がないのでパス、映像と小説のみ回答する。こういう仕事が入ると夏だねえという感じであります。今年はどれだけの媒体がホラー特集をやるんだろうか。ずっと前から依頼されていた怪奇幻想アンソロジーの選定作業も本腰を入れる。

そんなわけで今日。朝からどんより。しばらく天気悪いらしい。土曜日のトークイベントの日も雨かしら。まあ屋内なので問題ないですけども。結局ネイキッドロフト横浜には3回出させてもらったのかなあ。ビルの雰囲気含めて、好きな会場でありました。今年9月になくなってしまうのが惜しまれる。先述のとおり7時30分頃に青森沖で大きな地震、最近東北北海道方面で地震が多くて心配である。パソコン立ち上げてあちこちにメール返信。アンソロジー『怪奇の断片』の解説ゲラ、福澤徹三『いわくつき日本怪奇物件』の解説ゲラも届いていたので戻す。あとはイベント告知文、新聞広告に引用されるコメントの確認など。





2026年6月20日土曜日

怪老人日乗:6月20日(土)

どどどーんと土曜日がせり上がってきた。舞台の中央から。その左右にはきのこが立っている。立ち尽くして泣いている。そういう土曜日がきたら、あなたどういう責任を取ってくれるんですか?

というわけで日記なのですが、ええとですね、なんか昨日は曖昧な日だったなあ。曖昧な日っていうのは特別忙しいわけでもないが、やることがないわけでもない、いろいろやった気がするが目を瞠るような成果もないという日でありまして。金曜日、早朝から原稿書き。遅れていた書評をがんばって昼過ぎに送る。なかなか考えがまとまらなかったが、じりじり進めてやっと完成。うーん、加齢とともに文章を書くのがますます遅くなっている気も。

あちこちからいろんな連絡がきてそれにメール返信。ためていたお仕事連絡をXに投稿。取材用の新作ゲラ読み。そういったことをしていたら夜になりまして、お夕飯はなんだっけな、ぶりの照り焼きだ。録画してまだ見ていなかった今週の笑点を見て、さらに録画して見ていなかった先週のアド街(池袋の回)を半分だけ見て、稲川淳二の「生き人形」をYouTubeで聴きながら寝る。ご存知のとおり生き人形というのは1時間くらいあるわけだが、「この話、してもいいですか」(会場拍手)みたいな序盤の序盤で、ぐーと寝てしまって、恐怖を一ミリも味わうことがなかった。

で今日は雨だそうですよ。ぴろりんぴろりん。宇宙人でも捕まえて焚き火にするかあ……。

あ、そうそう。告知ごとがいろいろ。『ドグラ・マグラ』特装版というのがKADOKAWAから発売される。昨日あたりからXで話題になっていたようだが、それの挟み込み冊子にエッセイを寄稿することになるようだ。なるようだ、っていうかこの企画自体は前から聞いていて、編集さんから相談されたりもしていたので、いい形になりそうで嬉しいです。市販の文庫どころかネットの青空文庫で読めるものを特装版で出すというのはなかなか冒険だと思うのですが、本文異同の問題などは解説の鈴木優作さんがフォローしてくださるでしょうし、エッセイ寄稿者も私はともかくとして、「猿人マグラ」の佐藤究さん、「居酒屋脳髄談義」の澤村伊智さんですからね。ちょっと高いけど本棚がぐんとかっこよくなること確実なので、ご検討してみてください。しかしみんな特装版をよく出すよなー。そういう流れなんだろうなー。そのうち美味しんぼ特装版も出るんじゃないのか。

2026年6月18日木曜日

怪老人日乗:6月18日(木)

7月&8月の予定がいろいろと埋まってきた。今年はイベントごとが多い。去年もホラー文庫カーニバルとか色々あれこれあったけど、今年の方が多いなあ。7月は2回、8月は3回くらいでしょうか。まあゲストで出るものもあり、というか私がメインのものはないので、気が楽といえば楽である。このご時世、文章を書いているだけではおっつかなくて、人前でしゃべるのも含めて仕事という感じになってきた。でごわす。

今日はですね、3時に起きて書評つづき。いまいち頭がまとまらない。先日文章書きをジグソーパズルにたとえたけれど、今回のはピースは少ないが図柄が複雑、というか曖昧模糊としていて、うまくつながらないという感じ。あれこれ試すしかないので時間がかかるのだった。なとなくできそうなところでお風呂に入り、『プロゴルファー猿』15巻を読んで、朝ご飯の支度。今日までワンオペ生活である。

それから雨の中(今日は午前中雨だった)出かけて、所沢の映画館でホラー観る。『ネバーアフターダーク』、ほとんど前情報もなく「面白いらしい」というX上を漂う印象だけで観に行ったが、これはあたり。面白かった。霊能者のキャラクター造形がいいし、トンチの効いた脚本もいいし、何より音がいい。気持ち悪くて、気迫がある。心霊的な見せ方ではさして新味はないものの、やり過ぎて失敗している感じもなくほどほど。何よりシナリオのひねりがいい。こういう映画、好きです。ルックが日本映画っぽくないと思ったら、海外の監督さんなんだそうだ。脚本もこの人。主演の霊能者もいいし、口のところがグザグザになってる幽霊男の役者もよかった。角川ホラー系の霊能者が出てくるホラーミステリが好きな人には、断然おすすめです。





2026年6月17日水曜日

怪老人日乗:6月17日(水)

水曜日にはパンを食べよう。木曜日にはラッコを食べよう。というわけで一週間も真ん中あたりである。人間の脳にたとえるとちょうど割れ目のあたり、ブレイン・ヴァレーというやつだ。その谷間に住んでいるのは小さな河童の一群であるが、かれらは文字がないので、脳から情報を読み取って、それをキュウリに染みこませて文明の記録をしている。そういうような水曜日がきたら、あなたどうしますか?

さて久しぶりに日記をつけているのは他でもない、空から百億ドルが降ってきたからだ。というのは嘘で、大きな〆切が一段落したからだ。ずっと書いていて、うーん、これいつ書き終わるんだろう、と不審の念、略して不審念が湧いていた某文庫解説がやっと終わったのである。日曜の深夜、っていうか月曜の早朝か。書きも書いたり24枚にもなってしまった。当初11枚から12枚くらいだと思います、と連絡していたのだが倍以上になってしまった。申し訳ない。こうなるとちょっとしたサイズのジグソーパズルをやっているような感覚で、ピースをはめては悩んで、検討して、別のピースを当ててみて、という作業を延々やっていて、さすがに神経が疲れた。体力的にもだいぶへろへろである。

しかし送ったら気持ちが一気に晴れやかになるので、現金なものである。送るまではもう精神が追い詰められていてヤバいのに、送ったら万能感に包まれて、即席の小籠包みたいになってしまうのだから単純なものだ。ものなのだ。

でその日は12時から飯田橋で「怪と幽」の打ち合わせ、15時から神保町の集英社で新刊ホラー小説の取材。歩いていたら足がつってしまった。そのくらいへろへろであるが、まあがんばって行く。打ち合わせをやり、神保町のそば屋でお昼をとって、インタビュー取材1時間ほど。直接お会いするのは1年ぶりくらいの作家のKさんである。ホラーなことをいろいろ聞く。

終わって16時すぎ。東京堂、三省堂と覗いたがその日発売の『このホラーがすごい!2026年版』の大きな展開はなし。池袋ジュンク堂に寄ったらさすが、さっそくフェアの棚が設けられていた。しかし海外部門などまだ再入荷されていないものも多いみたい。さらなる大展開を期待しておりますよ。帰宅してご飯をたべて寝る。さすがに疲れた。

で昨日(火曜)。ちょっと早く起きて子供の弁当を詰め、朝ご飯のしたく。奥さまが関西に帰省していてワンオペなのである。子供を学校に送り出して、ほどなく私も飯田橋。某月刊誌の編集作業を昼まで。そのまま中央線で国分寺方面に移動して歯医者。抜糸。この一か月通っていたが、悪いところはだいたい治って、これれでしばらくは通院なし。歯ぐきを切開されところ、先週は腫れていたがだいぶよくなった。帰宅してお昼ご飯たべ、ちょっと仕事。子供を習い事に送迎したり、ご飯の用意してたりしたら、あまりまとめて原稿をやる時間も取れないのだった。

で今日である。朝4時台に起きられたので仕事始める。朝ご飯用意して、子供を学校に送り出し、YouTubeで無料配信されているマリオ・バーヴァ『血塗られた墓標』を見ながら仕事。さて月曜まで外出の用事もないし、本を読んだり、原稿を書いたり、動画を編集したりするぞ。あれ、あまり面白いオチじゃないな。今日の日記。ドキッとするようなことを書きたいな。白いドレスを着てピアノを弾いている人がいたんですよ、その人の指にね、小さい亀がいっぱい群がっていたんです……実話なんです……。



2026年6月13日土曜日

怪老人日乗:6月13日(土)

あなたの背中にカメの霊が……というわけでおはようございまする。お城が燃えておりまする。あなたの背中にラッコの霊が……。ええとだね、土曜日です。デスマスク。キャンサーのデスマスク。さっき部屋に掃除機をかけました。いつも土曜の朝は部屋掃除をするのですけど、今日はそんな時間なく、まだ乱雑な机のうえをそのままにして仕事再開。昨日は2時半まで原稿書き。めずらしく遅い時間までがんばったら何度も目が覚めてしまった。こういう体の不調めいたものが出てきたらやっとエンジンがかかってきた証拠だが、そんな働き方もいかがなものかと思う。

昨日も丸一日家で原稿をしていたから特記事項はなし。午後すごい雨と雷。お風呂の足拭きマットのようなものを外に干していたが、取り込むのを忘れたせいで溶解する。酸性雨はおそろしい。悪魔の雨だ。うばうばうきゃきゃ。午後3時頃、どうにも疲れてしまって脳も体もストップ、ベッドに倒れて寝る。うーん、疲れているなあ。この原稿が終わったらちょっとのんびりしよう。のんびりといっても本を読むとか、映画を観るとかだけど。

二見書房の『怪奇の断片』の解説ゲラ届いたので赤字入れて戻す。大きな修正はなし。それにしても解説を書くのはあんまり得意ではない。書けば書けるのだけど時間がかかるから、これは書けないといっても同じではないでしょうか。

友達がマンガ家デビューするという報告を聞く。某雑誌の新人賞で賞をもらったらしい。夢あるなあ。わたしもマンガ描こうかなあ。

昨晩はへろへろ。でも解説にやっと目処がついてなんとか曙光が差し込む。ああしんどかった。お風呂で『〆切本』(左右社)再読。夏目漱石など著名作家が〆切について綴った文章を集めた本だが、そこまでえぐい言い訳をしている人もおらず、ちょっとがっかりする。泉鏡花は案の定早かったらしい。そうだろうなあ、あの人の場合、書けないってことがなさそうだ。夜中疲れ果てて秘蔵のコーラ飲む。夏場のために3本買っておいたのだが、もう1本になっちゃった。

2026年6月12日金曜日

怪老人日乗:6月12日(金)

昔バラクーダというコミックバンドがいましたけど、あれはもともと魚の名前なわけでしょう。じゃあキン肉マンに出てきたバラクーダはどういう意味なんでしょうね。というか歌手のバラクーダもキン肉マンのバラクーダも、どっちも魚っぽさが皆無なんですけど、これはどういう経緯なんでしょうか。知っている人がいたら教えてくれなくてもいいです。

さて、今日は金曜日である。遊んでいるわけではないのに、あっという間に金曜になった。今週書き上げて送った原稿は3つ。今日もう1つ送りたいがどうか。時間が迫る。冷や汗が出る。

あ、それで思い出したが昨日家の軒下に蛇がいたのだった。アオダイショウである。長い蛇だった。いや、蛇だから長いのは当たり前なのですが、相対的にいって長かった。相対性理論蛇なのであった。でそいつがにょろーとどこかへ移動していきまして、なんか怖いというよりのどかな気持ちになったのでした。わたしはへび年なのですよね。でなんで冷や汗をかくで蛇を思い出したのかといえば、蛇ににらまれたカエルが冷や汗をかくとかいいません?でその汗を集めて、瓶につめて、東急ハンズに並べていたのだそうだ。それをマラソン選手がやってきて一気飲みしたのだそうだ。それが現知事だと聞いている。

んで。今日の予定はひたすら解説書き。ゲラ戻し。あとは何だだろう。いろいろあるけど細かいことは放っておこう。天気は快晴。肩の調子もいいようだ。やっぱりマッサージに行ってよかった。無理やり動かしてもらって、ぎえええ、いでででとなったのだけど、それ以降可動域が広がった感じがする。ふう。


2026年6月11日木曜日

怪老人日乗:6月11日(木)

なんというか、働き方をちょっと変えないといけないかなあと思っている。私は上京したのが2008年だったかな、それまでは京都でフリーターのようなことをしていたのですが、何かいろいろと思うところがあって、えいやっと東京に出てきてフリーライターの職に就いたのです。それと同じような感じの大きな転換点を迎えているような気が最近はしていて、雑誌「ダ・ヴィンチ」が休刊することもそうだし、出版不況が本格化してきたこともそうだし(中東情勢による物価高騰などの問題を含めて)、またこれまでがむしゃらに働いて、最近も繁忙期でみっちり締め切りが詰まっていたけれど、体力的に無理がきかなくなってきたこともそうで、ちょっとやり方を変えるべき時に来ているのかなあと感じる。じゃあ具体的にどうなんだと言われると、文章を書くくらいしかできることがないので、悩んでしまうのですが、まあいろいろやり方はあるでしょう。そんなことを思っている次第。

とまじめな話から始めてしまった怪老人日乗である。昨日「怪老人日乗」でGoogle検索したら、澤村伊智さんのブログだとAIが教えてくれた。嘘だろうと思ってもう一回検索したら、平山夢明さんのコラムだと教えてくれた。嘘ばっかりだ。AIはまだまだ阿呆であった。(追記・いままた検索したら山田正紀さんのブログだと教えてくれた。AIはただただ阿呆である)




さて昨日は朝から原稿書き、某新聞用のインタビュー記事仕上げて送る。午後も文章書き。うーんむ、いろいろお待たせしているところから催促が来ている。申し訳なし。こういうのもなあ、働き方を変えていかないと持続可能ではないよなあ。

夕方、体がどうにも辛くなってマッサージに行く。マウスとキーボードを触り続けている右腕が痺れてきた。疲れているのは腕だけだと思ったが「足の指先までがっちがちに凝っています」と言われる。大石凝真澄である。で実際問題もんでもらうと確かに張っている。座りっぱなしだからなあ。この一週間ほど。意識的に散歩もしていたけど、そんなもんじゃ足りないのだろう。もっと側転とかスパイダーマンみたいな動きをしなければ。へけけ。

実は右肩の関節がずっと痛くて、可動域も狭くなっていたのだけど、マッサージしてもらったことで若干解決。全身が軽くなってほっと晴れやかな気持ちになる。忙しいけど行ってよかったー。帰宅してさらに原稿やる。

で今日。朝イチで飯田橋に行って某月刊誌の作業、昼には帰宅。そこからコーヒー飲みまくりつつ原稿仕事。どうにも風邪を引きそうな気配だったので、栄養ドリンクを買ってきてもらう。タウリンの含有量が1500、2000、3000と3本あるが、今日のところは1500のでいいや。明日からまた大変だから、順次ドーピングの度合いをあげていこう。しかしタウリンって何なんだろうね。

今日明日で解説を書き上げるぞー。へろへろ。月曜はインタビューと打ち合わせもあるし、別件の書評締め切りも過ぎている。やばいっちゃ。国書刊行会元社長の佐藤今朝夫氏逝去の報。この方がいなければ『世界幻想文学大系』もなく、その後の「幻想文学の国書」路線もなかった。ご本人はホラーにも幻想文学にもまったく関心がなかった、というのがすごい。いろいろと豪快な逸話の多い昭和の名物社長であった。国書の特別冊子を作った時にインタビューするという話もあったのだが、体調が優れないとかで流れたのだった。一度お目にかかってみたかった気もする。




『このホラーがすごい!2026年版』は15日(月)に発売。予約すべし!鈴木光司さんのラストインタビューも載っています。ランキング結果も「おお!?」というものですので、必見である。

2026年6月10日水曜日

怪老人日乗:6月10日(水)

朝から雨。どどどど。昼から河童。きゃきゃきゃきゃ。夜から猫。にゃにゃにゃにゃ。というわけでそんな一日だった、と総括したいところであるが、まだ朝のうちである。午前9時。

昨日は仕事の合間に歯医者。前から予約していたから仕方なし。歯の根元、大昔に治療したところを消毒しないといけないというので、麻酔を打って歯ぐきをぎりぎりぎりと切り裂いて、中をゴリゴリする。いや、こっちは見ていない。見ていないんだけど、想像はできるわけで、ほんとにおそろしいことである。歯医者さんが「あ、もう今日は帰ろっと」とか言って、すべてを放り投げて帰ってしまったら、わたしはこの切開された状態のまま捨て置かれるわけで、おそろしいことだと思った。

糸でぎりぎりと縫ってもらい、痛み止めと抗生物質を出されて終わり。うーんむ、来週抜糸。このところ原稿ぎっちりで腕が痺れてきた。お昼も食べられないのでコーヒー屋に駆け込んで、しかし熱いものを飲んではいけないというので、アイスティー飲みながらインタビュー原稿書き。ダ・ヴィンチ用。帰宅して夕方。やっぱり顔が腫れてきて、薬飲む。お夕飯たべてさらに仕事。しかし体に負担がかかったのか、23時くらいには寝てしまった。

で今日。朝ご飯、高野豆腐とにんじんの煮物、豆苗と玉葱の味噌汁、無限きゅうり、梅じゃこのおにぎり、けし餅。コーヒー飲んで仕事再開。昨日の夜、星海社M茂氏より電話あり、某原稿書かなくてもOKとのことでホッとする。あとは7月のトークイベントの相談、新規書き下ろしのことなど。しかし1つ減ってもまだ4つくらいある。気が重いことだ。

2026年6月9日火曜日

怪老人日乗:6月9日(火)

 腹つづみを叩いていたら寝てしまって朝。うーん、今日も仕事がんばろ。このところお風呂で大槻ケンヂのエッセイを読み返している。『のほほん日記ソリッド』『のほほんだけじゃダメかしら?』と読んで、今は『SR311』に突入。この頃の大槻ケンヂはUFOの話が多かったなあ。あとすごく年上だと思っていたのだが、アルバム『最後の聖戦』とかが出たあたりでまだ30歳そこそこだったりする。ある時期まで大槻ケンヂの本は全部読んでいて、すべて手元に残っているからいつでも読み返せるのであった。

朝ご飯食べる。白米、玉葱とわかめの味噌汁、卵豆腐、サイボクハムのソーセージとジャガイモとブロッコリーの炒め、大阪で買ってきた千枚漬け。デザートは堺名産のけし餅。コーヒー淹れて仕事に復帰。『ザ・カー』流しながらやる。ホラー映画は筋が単純だから、時々目をやるくらいでなんとなく展開が分かる。『ザ・カー』はひたすら黒い車に追われる『激突!』のクラシックカー版みたいな話のようだ。『クリスティーン』といい『地獄のデビルトラック』といい、アメリカにはこの手の怪談が多いね。日本だと……『チャリオ』という自転車が追ってくるホラー小説があったか。

今日はインタビュー原稿2つ送る。さらにレビューやって文庫解説やって雑誌の評論。どれも待ったなしの感じであるから、うーんと悩むけれども、やれるだけ手を動かすしかないね。昼から歯医者。大昔に治療した歯の根元があまりよくない状態なので、麻酔をして歯ぐきを切って消毒するという。軽い手術みたいなもので気が重い。うーん。しかし歯医者さんというのはすごい仕事だ。毎日人の口の中を切ったり戻したり削ったり埋めたりしているのだから。

サッカーワールドカップ近日開催。サッカーはまるで分からないので見ないけれども、大昔は日本がワールドカップとかに出場するのが珍しくて、父親の職場でBSが見られるというので、職場の人たちがみんな集まって夜中に見たことがある。あれはJリーグができた頃だから1990年台の初頭だろう(たぶんドーハの悲劇といわれる試合)。ルールも選手もよく分からず途中で寝てしまった覚えがあるが、いい思い出である。あ、『ザ・カー』の車が爆発した。炎がおばけの顔になった!あれはオバQみたいでいいなあ。

さてまた別の映画を流しながら粛々と仕事しよう。きつい仕事であるが、まあ人と会わないでいいだけずいぶん楽である。

2026年6月8日月曜日

怪老人日乗:6月8日(月)

『13日の金曜日part2』を見ながらこの日記をつけております。ロマンチックやわー。というわけで月曜日が始まった。いや、もう半分くらい過ぎちゃってるけども。

気づいたのだが先週参加した加門七海さんの『裂神』(光文社文庫)刊行記念イベントについて書く機会がなかったな。というわけで軽く回想しますが、加門さんには去年も新宿のロフトプラスワンに呼んでいただいて、それに引き続きのトークイベント参加となりました。今回は同じロフト系列のネイキッドロフト横浜。このライブハウスが入っている味わいのあるムービルは今年取り壊されてしまうらしい。つまらないなあ。古いものを壊すというのはあまり誉められたものではない所業である。

でトークイベントは楽しく、加門七海さんの新作のこと、それにまつわる怪奇体験などを聞き手としてうかがった。いや、非常に面白かったのであった。『祝山』がほぼ実話ということは前から知っていたが、かなりコアの部分(あれがああなってしまうあたり)も実話だと知ってびっくりしたのである。山の神社は怖いですねえ。で光文社の方、来てくださった門賀美央子さんも交えて打ち上げして、さすがに横浜は遠くて帰ったら日付が変わっていた。

さてさて。昨日は文庫解説(10枚)を粛々と書いて、午後に完成。K社編集氏にメール送信する。これで残りは6つ。先は長いな……でもなんとかなってきたかな。今日明日で3つくらい完成させたら、いい感じになるのではないだろうか。駄目だろうか。

というわけで今日も朝から仕事。まずはテープ起こし×2つ。これが気の重い作業なので、スマートフォンでホラー映画を流しながらやる。YouTubeで無料配信されているホラー映画、結構いろいろあるのでマリオ・バーヴァの『白い肌に狂う鞭』(すごいタイトルだけどゴシックな名作)などをチラ見しながら手だけ動かす。昔の映画は短いので3本くらい流せた。終わって散歩がてら隣駅まで。健康大事。豆腐などを買ってお昼を食べ、午後も原稿書き続き。しかし3時くらいになって猛烈に体が重たくなり、まるでコナン君の毒針に射されたがごとし。移動疲れが今になって出てきたようだ。1時間ちょっと仮眠、疲れているのか変な夢をいろいろ見た。むーん。

今日は短めのインタビュー原稿をひとつ仕上げて、もうひとつに着手しつつ、書評もやって、難物の文庫解説も進めて、雑誌に依頼されている評論のメモ取りももやって、という感じでいこう。まあそんなにできるわけがなくて、取らぬタヌキの腹つづみになりそうだけれども。ぽんぽこぽんぽこぽんぽこぽんぽこ……。

ぽんぽこぽんぽこぽんぽこぽんぽこ……ぽんぽこぽんぽこぽんぽこぽんぽこ……ぽんぽこぽんぽこぽんぽこぽんぽこ……。