2026年3月13日金曜日

怪老人日乗:3月13日(金)

 世の中には直木賞がある、ノーベル賞がある、ならば「赤ちゃん賞」があってもいいのではないだろうか。駄目だろうか。その年で一番赤ちゃんっぽい人に授ける賞である。優勝はおそらく赤ちゃんだろう。バブーバブーと泣くのである。北海道弁でいうなら泣かさるのである。

というわけで昨日今日の日記を書く。よく老化するとわけの分からないことを言ったりするというが、私は一年中ずっとわけの分からないことを言っているから、判別がつかないね。急にまともなことを言い出したら危険な兆候、危険な情事、危険なジョージ秋山である。ええとだね、昨日は終日原稿書き。何もなかったので捗るはずだったのだが、案外そうでもなく。妙に身体が疲れていた。歌舞伎町にあてられてしまったのかもしれない。で夜までもやもやと原稿やる。

今日は午後に取材一本、zoomなので気が楽だ。午前中はゲラの読み返し&質問項目の整理。インタビューというのはどれだけうまい角度から質問を投げられるか、そこに結構比重がかかっていることがあり(そうでない場合もある。ケースバイケース)質問をあれこれ考えておくべきなのだ。ゲラにメモを書き込みながら準備していたら昼になり、スーパーに出てお昼を買う。またまた焼きそばである。野菜も取れて、早く食べれて、お湯も沸かさなくていいしで昔から忙しい時はこればっかなのだ。京都に住んでいた頃は焼きそばを食べ過ぎて、幽霊の声を聞いたことがあった。

取材無事に終わり、そこからまた原稿書き続き。何本か今週後半で送るつもりだったが、まだまとまってない。今日には1本、明日にも1本送らないと。取材の依頼が2本。インタビュアーとしては私はもうロートルというか、そろそろおじいさんの方だと思うのだが、まだ依頼してくださる方がいてありがたし。ライターって身軽な方がやっぱり頼まれやすいと思うのよね。へらへらしてよう。へらへら。えへらえへら。僕は身軽な人間です。

さて、ポストを開けたら倉野憲比古さんの新著『ナッハツェーラーの城』(中央公論新社)が届いていた。ばばーん。むちゃくちゃかっこいい。ネットで書影は見ていましたが、現物はいっそう黒く、禍々しいですね。この作品、非常に面白いミステリなのですが、私は複雑な気持ちで読まざるを得ないというか、どういうことかというと竹本健治『ウロボロスの偽書』の登場人物になった人の気持ちといいましょうか(笑)。読んでいただけると疑問が氷解するかと思います。最近本も高くてなかなかハードカバーの単行本を買うにも勇気がいりますが、これは変なミステリ、奇怪で不気味なミステリが好きな方なら読んで損はない作品ですので、おすすめいたします。



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