なんかいろんな人から忙しそうですねえ、とか休んでくださいとか言われますが、大丈夫です。わたしは基本的にのんきで太平楽な人間ですので、忙しいとは思うんですけども、その負のパワーをですね、はねのけるだけの陽の阿呆があると思います。なのでなんとかやれているが、体力的には疲れてきたかもな。部屋がごちゃごちゃで片付けたいのですがそんな時間がないという。しかし京極夏彦さんの教え、整理整頓できないと他も駄目、っていう(意訳)のは本当だと思うし、時間を見つけてきちんと本を整理しなおそう。
昨日は大阪イベントでした。そこにいたるまでがまあ大変で。私はかれこれ15年ばかり、某月刊誌の一部企画ををフリーランス編集者として請け負っていまして、それの入稿日と大阪出張がもろに重なっていたので、前倒しで入稿を進める。ほぼ徹夜でやって7日の明け方なんとか入稿。へろへろ。ちょっとだけ寝て、そのままイベントの特典ペーパー作り。大阪に出る準備を猛然として、ペーパーの印刷をして、無事東京駅についた。20分くらい余裕あり、ほっと一息、駅弁を買う。誰かが美味しいと書いていた鳥尽くし弁当です。
で新幹線でびゅーっと大阪へ向かっていたところ、三島に近づいたあたりで急に減速、停車。おやっと思ったら車内アナウンスが流れて、沿線火災のためにしばらく三島駅で停車するという。おいおい、間に合うのかいな。いやーな予感がしてくる。これが在来線でよくある「線路内に人立ち入りの」とかだったら10分も待てば動くのだが、火事であるから予断を許さない。もしかしたら一日足止めもありうるぞ……と思う。
Xでさっそく現状を報告、トークご一緒する最東対地さんと会場の梅田ラテラルのスタッフMさんにも一報を入れる。皆さんのはげましをもらいつつ待つことしばし。ってほんとに待ったなあ。途中あんまり充電せずに家を出たスマホの電池がなくなりかけ、新幹線の洗面台の脇にあるコンセントで充電したりもした。いつまでも三島から出られず、これが三島事件か……と思っていたらやっと鎮火したというアナウンスがあり、安全確認を終えて走り出したのが18時。ひー。名古屋についたあたりでもう開場の時間が迫っている。Xを見るとみなさん、ラテラルに近づいている模様。ひー。おれはまだ遠くにいるのに。
すごい状況である。そうこうするうちに開演。最東対地さんがうまくつないでくださったようで、しかも飛び入りゲストで織守きょうやさんがリモート参戦。ズームで繋いで、トークをしてくださったという。ありがたい……。日本史の美談として語り継がれそうな、感動のエピソードである。お二人には頭があがりません。
SNSや現地にいた旧友からのラインで状況は逐一分かる。それを見ながらぜいぜいと梅田入りしたのが20時すぎ。友だちから「絶対タクシー乗りな!ダイコクドラッグまで迎えにいくから!」とラインが入ったので、梅田駅までタクシー。たしかにこれは歩くと分からんわ。で着替えもせずにとりあえず登場したのが20時半頃でありました。最東対地さん、織守きょうやさんには感謝であります。
やっと到着!
ステージ上で用意していた貞子Tシャツを着る
そして旧友が来ていたのはさっき書いたとおり。Iさんという大学時代の友人だけど、その読書友達でギャラリーカフェ・アラビクの森内さんも。さらに驚いたのはフリーター時代、短い期間バイトしていた大阪の某お店の同僚だったKさんが、私を覚えていてくれて(ある時に気づいて以来、活動を追っていてくださったらしい)来場してくれたこと。しかもこのKさんが森内さんとも繋がっている、という世間は狭いねーという集まりでした。
そのほか、作家の蝉川夏哉さんや花房観音さんも。蝉川さんとは初対面でしたが、これまたアラビク方面の読書仲間でIさんとも繋がっているという。怪異研究のエキスパート木場貴俊さんも来られていて、ステージ写真をご提供いただきました。今回載せた写真もすべて木場さんの提供。木場さんとは昔、『怪と幽』で対談したことがあります。なんかこう同窓会というか、結婚式というか、そういう雰囲気がありましたです。
古書店の大吉堂さんはじめ、Xで繋がっている方々とも初めてご挨拶できて、差し入れなどもいただきまして大変楽しうございました。ただXのアカウント名とお名前がなかなか一致せず、教えていただいて「ああ、なるほど!」となることも多くて、失礼も多々あったかと思います。頭がぼんやりしている人間ですので、ご容赦ください。
そんなわけで波瀾万丈のイベントもなんとか終了。最東さんに「もう帰るの!?ラーメンでも食べようと思ってたのに」とびっくりされちゃいましたが、そうなんです、原稿仕事があるのでもう帰るんです。23時のJRバスに乗って東京へ。しかし梅田駅はダンジョンと言われるだけあってややこしく、駅のこっちからあっち側に移動する経路が分からない。ラテラルからすこし歩いてみて(昔取った杵柄でなんとかなるかと思ったのだが、無理だった)すぐ諦めてタクシーへ。近距離なのに親切な運転手さんで、すぐにバス乗り場まで案内してくれた。
でSNSでお礼をあちこちにしてから就眠。このところずっと細切れ睡眠だったので、寝る以外することがないという状況がありがたいのでした。しかしなあ、いろいろ間に合ってないなあ。プロモーション系も一段落だし、あとはもうずっと原稿やるぞ。こんな夏休み、人生初かも。途中、サービスエリアで休憩、一旦下車したけどそこが忍者的なところで(土山サービスエリア)タヌキの大きな置物が忍者の格好をしていたりして、眠いので夢でもみているようだった。
出発が遅かったこともありバスの東京着ものんびりめ。9時半くらいに新宿駅着。すでに活発な感じの駅を抜け、のろのろと最寄り駅まで帰宅。ドトールで朝ご飯食べて帰りました。いただいた差し入れなどありがたく拝見。お清め用の塩スプレーをいただいたので、「何か憑いているのかしら」と思って自分に振りかける。これで万全だ!でメール返信とか、原稿作業とか。いやあ、この土日でガツンとやらないとまずいな。今週は火曜水曜と人に会い、木曜はイベント、金曜はこんな感じであるが、子供も夏休みでありまして、家庭人をやり、細かい締め切りをやり、書き下ろしをやるのは体が3ついるような案配で、皆さんどうやってそれを成り立たせているのかなあ、とたとえば吉田悠軌さんとかを見ていて不思議に思うのでした。
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