2024年3月8日金曜日

怪老人日乗:3月8日(金)

ほよよ~、3月8日であります。3月8日といえば皆さん、あの日ですよ。美輪明宏の日ですよ。っていうのは今思いついたのですが、まあ何かの記念日なんでしょう。今日が誕生日という人もいるでしょう。おめでとうござい益荒男。

えーと、そんなわけで20日くらいぶりに日記を付けている。もうこうなると日記とはいえず、月記である。そのうち年記になって、世紀記にならないように気をつけたいと思い益荒男。なんなんじゃこれは。誰が流行らせたんだ。そもそも流行っておるのか。おれには分からねえ。何も分からねえ……。

というわけで久しぶりに日記を付けたのは他でもない、仕事があれこれありまして、何から始めるかなあ、まいっちったなあ、と虚空を見たり、YouTubeで音楽を再生したり(しかもこういう時に限って中学生の頃に聴いていたようなやつを延々聴いたりする)で午前が終わり、このままじゃ今日は一日終わってしまうじゃないのよ、というわけで、久しぶりに有意義に日記を付け、文章を書くカンのようなものを取り戻しておきたい、と思ったわけである。

そう、わたしはインフルエンザになっていたのでした。経緯を書くとだね、あれはまだ2月の寒い頃のことじゃった……村でインフルエンザが猛威を振るってのう、子供が熱を出し、奥さまが熱を出したのじゃ。おそろしいことよのう、カカシサマの祟りでのう、わしだけはなんとか逃げ切ろう逃げ切ろうと、側転などしてのう、カカシサマに祈っておっていたのじゃが、忘れもせんわ、2月23日の夜じゃ、みんなが熱を出しているので、わしだけ別の部屋で寝ておったのだが、なんだか妙にゾクゾクと背筋が寒くてのう、「今日は寒いのう、まるで小泉八雲の怪談の『兄さん、寒かろ……』としゃべる布団のごときじゃ」と思っていたのだが、そのうちどうにもアカンくなりまして、この部屋が寒いんだな、と結論づけて結局、いつも寝ている部屋にもどったわけですよ。でもそれは部屋のせいではなく、気温のせいでもなく、疫病流行記の第三章だったのですねえ。

24日(土)の朝からやたら寒気がしまして、頭もぼわーっとしてきて、あ、これは熱が出たな、と思ったのですがその日は出かける用事があって、バイクで市内の某小学校まで。子供の絵が選ばれて掲示されているというので、それを見に行ったのだが、運転しながらもふらふらよろよろだし、これはまずいぜえと近くに見えたスーパーのような村の祠のようなところで食料品をいくつか買いまして、巣ごもりに対応できるようにしたのです。で帰宅して熱を測ったら、やっぱ38℃くらいあり、そっからはもうずっと寝てたですよ。

日曜には発熱外来にいき、調べてもらったら案の定インフルエンザのB型。日月火水と寝てたのかなあ。水曜はZoom取材があったけど、いまひとつ本調子でなく。木曜は飲み会の予定があったけどキャンセルで、しかし締め切りがあったので一日中ベッドで原稿書きをしていたのだった。金曜あたりでやっと熱が下がりまして、インフルなので熱が下がるともう元気……と思って3月2日(土)の日中、少年野球の試合の応援になどいったら、そこが日陰で寒かったのか、それともまだ風邪ぶり返しみたいになったのか、分かりませんがまた具合が悪くなりまして、水曜くらいまで寝ていましたね。結局熱っぽさとだるさが消えたのは、3月6日ですからね、都合10日くらいは寝ていたのではないですかねえ。

6日(水)は市ヶ谷の方で取材、御茶ノ水方面で古本など見てきたかったけれども、帰りが遅くなるのもイヤだったので早めに帰ってきて、隣駅のミスドで本読み。コーヒー飲んだりドーナツ食べたりするという欲も、元気でないとまったく湧いてこないので、体調というのはいろいろ趣味まで変えるなあとあらためて思った次第。7日(木)は昨日ですけども、朝からZoom取材でこちらも順調に終わり、あとは原稿書くばかり。という感じで今日なのでありました。

しかしねえ、このところずっと休みなく原稿書きをしており、朝起きてから夜寝るまで、ずっと仕事をし続けていて、それでなんとか回してきたのですが、強制的にそのサイクルから離れることになって、ほっとしたところはあったですね。ほっとしただけで仕事が回ればいいのだけど、そんなわけにもいかないので、馬車馬のように走らないといけないんですが、5つも6つもの仕事を常にジャグリングのように回しながら生きているというのは、脳にだいぶん負荷がかかるはずで、気づかないうちに疲れていたんだなあ、とインフルになってみて気づいたのでした。

じゃあひとつの仕事に集中できたりするのか、といえばそれはまあ、原稿料の単価が100倍くらいにならない限り、無理でありましょう。どんな物書き業者も、いやフリーランスなら誰しも、ひとつの仕事に集中したいと思いつつ、複数の仕事を同時並行で走らせているのが現実なので、そういうものとしてやっていくしかないのですが。

しかしだね、わたしは若干脳の質(たち)にちぐはぐなところがあって、複数のことを同時にこなすのが難しく、昔からいわゆる三角食べができなようなタイプの人間なのですが、そしてそういうマルチタスクの苦手さゆえに普通の就職を諦め、ひとりでできるライター業に就いたわけなのですが、なったらなったでめちゃくちゃマルチタスクが必要とされ、こうしてブログに逃避しているのですから、うまくいかないものだなあと思っております。

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