2023年12月25日月曜日

怪老人日乗:12月25日(月)

夏がくーると思い出すー遙かな御前、遠い飯。というわけでですね、明けましておめでとうございます。今日は12月25日でして、世に言うクリスマスでございます。今朝玄関先に出たら、ちぎれた赤い布と一房の白髪のようなものが落ちていましたけれども。そういえば昨晩はよく犬が吠えていたような……。

というわけで今日も粛々と日記を書くのであった。昨日書いたアンソロジーの後書きめいた文章はSNSで告知したせいで350人くらいが現時点で読んでいるが、これはイレギュラーな事態なので、いつも通り適当に書く。

んでですね、今日は何があったかな。そうだ、案外に早くに起きたのであったよ。子供が朝5時半に起きてプレゼントを確認しておった。そこで軽いトラブルが発生したのだが(サンタクロースに3つもお願いしたため)最終的には納得してくれたようでよかった。子供が期待を裏切られて泣くのは見たくない。私は小学一年の時、『ゴジラ』に連れていってもらえると聞いて、飛び上がるほど嬉しかったのだが、いざ行こうと思ったら前日で上映が終わっていることが判明し、ポロポロ泣いてしまったのであった。まあ『グレムリン』に行けたのでそれはそれでいい思い出だったのだが。

そんなことがありつつ朝から家を出、練馬の某駅でコンタクトレンズを購入した後、飯田橋某社にて編集作業。午後から神保町某社でインタビュー取材1件。時代小説系。これで年内の取材はあと1つ、締め切りは3つ、目玉三つに歯が二枚。

心なしか神保町も人通りが少なく、しかし年末ムードはこちらの中に醸成されており、何か古本めいたものが欲しいような気持ちになってくる。矢口書店のワゴンで『奇想天外』のバックナンバーが並んでいたのを見て、ホラー特集がある号を買い、取材後にアットワンダーで『ミステリマガジン』の日本恐怖作家特集の号を買った。このところ雑誌を買ってばかり。

さらに飯田橋に立ち寄って作業進め、急いで家に帰る。クリスマスの夕飯は今日なのだった(昨日はみんな帰りが遅いのでふつうのご飯)。オニオングラタンスープマン、チキンマン、ビーフシチューマン、グラッセマン、フランスパンマン、サラダマンなどを食べる。ケーキマンは家族が作ってくれたもので感激した。私のようなささやかな印税と原稿料だけで暮らしている心理的にもだいぶ危うい人間に、家族がいて食うものがあって寒さをしのげる家もある、というのは信じがたい僥倖である。食後は子供とオセロをし、負けたのになぜか賞状をもらった。この家はめちゃくちゃだ。

夜は仕事多々あり、どうしましょうという感じである。徹夜はしたくない。しかししなければならない。しかし徹夜はしたくない。誰か代わりにしてくれればいいのに……。年末までずっとこんな感じで、暇な時間ゼロ。しかし明日は子供とカメライダーの映画に行く。

角川文庫編集部より小林泰三『肉食屋敷』送っていただいた。オリジナル版と並べて撮影。付箋が立ててあるのは、昨日『七つのカップ』の制作裏話として書いたような事情である。



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