2023年2月17日金曜日

怪老人日乗:2月17日(金)

およ、金曜になってしまった。

某ベテランライター氏が書き下ろしの原稿催促をツイッターでゴンゴンされているのを見て怖くなってきた。まああれだけツイッターを頻繁に更新してたら、うちの原稿はどうなっとるんじゃい、と思うのも無理はないだろう。その言い訳をツイッターで返す某氏もまたすごい。

くり返し催促をする編集者と、手を替え品を替えて言い訳をする某氏と。第三者でも心臓がひやりとしてくるやり取りである。筆が遅い人間としては「ぎりぎりになって初めて浮かぶものもあるのでは」と思わなくもないが、できているところまで見せて欲しいと思う編集者の心情も理解できる。いずれにせよ恐ろしいものを見た、という感じである。

さて本日は対談なり。朝早くに起きてしゃべることの頭整理。といっても私自身のことをしゃべるわけではないので、ほぼいつものインタビューのようなものでしょう。今年はホラーの仕事がたくさんできそうな予感がしていたが、さっそくそんな感じ。世間はホラーブームかそうでないのか、人によって意見は分かれるようだが、怪奇幻想系のものが定期的に供給されていること、それを違和感なく受け入れる書き手と読者が現れていることは、これは間違いないと思う。社会全体を巻き込むようなブームにはなっていないが、浸透定着がぐんぐん進んでいる、という感じでありましょうか。いいことであります。

お風呂で笠井潔『煉獄の時』を数十ページずつ読み進めている。相変わらず面白いのだが、あの現象学や実存主義をめぐる哲学談義を理解している人はどのくらいいるのだろうか。私は「分からないけど、なんか面白い」というくらいの読解しかできないのだけど。




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