もう木曜日かあ。木曜日になると木の中から人間の叫びが聞こえてくるという(雑怪談)。さて、今日も仕事がそれなりにある。山積というほどではない。4日で4つ締め切りをあげればいいからむしろ道は平坦である。が、こういう時にうわーいと休むと、あとあと結局山積、どころか蟻塚みたいになってしまうので、粛々と進めるのがいいのだろう。粛々と進められたらこんな人生歩んでいない気もするけれど……。
ところで仕事といえば6,7年前、就活生向けの情報誌みたいなところで仕事をしたことがある。「こんな企業がありますが、いかがでしょうか」的に各業界の注目企業が紹介されている冊子で、いろんな企業の広報担当者にインタビューして記事を書いたのだが、明らかに「おほ、インチキっぽい!」という会社も多々あり、たとえばチラシで高齢者を集め、「孫のように仲良くなって」健康食品だのグッズだのを販売して、2か月くらいでいなくなる例のあの商法の会社だとか、やたら威勢がよく「ぼくたちは『ウルフ・オブ・ウォールストリート』なんです」と豪語する都心のコンサル会社だとか(エントランスにブックオフの棚みたいなビジネス書が並んでいた)。
ああいうの見ているとゲンナリだが、一方で堅実な商売をしている会社もたくさんあり(外から見た印象だが)知らないだけで立派な会社はたくさんあるのだなあ、と思った。今にして思うと、就職したことないのによくやっていたな、と思うがあれはあれでいい経験だったような気がする。
さて。午前中、美輪明宏『白呪』聴きたくなり再生。しかし聴きながすことのできない音楽で、CDを止めた。ふと気づくと今日は12月8日。太平洋戦争開戦の日であった。お昼前に家を出て、三味線の稽古終えた奥さまと合流。池袋西口で何か食べようということになる。適当にふらふら歩いて、目に付いた現地っぽい中華料理屋で、蘭州牛肉麺なるものを食べた。その場で手打ちしているのが見えて、いかにも本格っぽい。お客さんもわたしたち以外は中国の人ばかりで、これは当たりを引いたのでは、と期待が高まる。
美味しかった。あっさりなのだが牛骨の出汁が味わい深くて、そこにパクチーとニラと辣油が載っかっててえもいわれぬ感じになっておりました。麺がかなり多かったけど、うみゃあ、うみゃあとなぜか名古屋人になって完食する。他の料理も美味しそうだから、また来てみよう。池袋北口のあたり、夜はデンジャーゾーンなのだろうが、ご飯食べるには楽しい。
スマホを覗いたら某誌編集さんよりメール来ていて、記事の修正依頼。ジュンク堂そばのコーヒー屋に入り、パソコン開いて直す。6行削ってくれとのことだったので、流れが変わらないように修正して戻し。そのままインタビュー原稿のラフ書き。この媒体はテープ起こしをやってくれるので非常に助かる。いっそ他のとこでも頼んでみようかなあ、と思うのだが、それなりにコストもかかるだろうし無理だろうな。まあ仕事が混んでいる時は検討してみよう。
ジュンク堂へ行き、新刊購入。某ホラー長編買う。ついでに3階で開催中の「冬こそこわい話!」フェアを観覧。倉野憲比古さん、黒史郎さんらの怪談掌編が展示されている。面白い試み。しかしせっかくのイベントなのだから、参加作家の本をずらっとあるだけ並べてほしかった。『弔い月の下にて』が買えないのは勿体ないぞ!
景山五月さん漫画、梨さん原作のホラーコミック『コワい話は≠くだけで。』1巻(KADOKAWA)が届く。帯にコメントを寄せているのだ。本当はもっと長々書いたのだが「すみません、スペースがなくて……」との事情で一言だけ。なんだかすごーく軽いマスコミ文化人のようなコメントで、ぽっと頬を赤らめてしまうのだった。
帰りの電車では前に立っていた男、蛇を捕まえて結ぶ動画(よくわからんが、蛇の胴体を結ぶ動画だ)を見ている。なんじゃこいつは、怪奇なやつだな……と思っていたら、同じ駅で降りて、背後を歩いてくるので「うわ、怪奇!」と怖くなった。近所の雑木林にも蛇がいるから、結ばれないように気をつけてほしい。
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