2022年12月30日金曜日

怪老人日乗:12月30日(金)

深夜1時半、むっくりと死体のように目を覚ます。起きてしばらくインテルネットを眺め、そのまま仕事再開。まあ年中こんな暮らしであるが、年末年始は外出の予定がないから好き勝手に寝たり起きたりできていいですね。

しばらく日記をためてしまったのでまとめて書くが、今週はまあ概ね仕事であった。合間に家族は大掃除をしてくれていたが、私は普段とあまり変わらず。そうそう、池袋に発注した名刺を取りに行ったりもしたのだった。ついでに大型家電店で電気ストーブを買う。うちの洗面所は「極寒」と呼ぶのがふさわしいくらいに寒く、このままじゃヒートショックで死んじまうぜ、という噂がご近所中に広まり、暖房器具を導入することになったのである。

オイルヒーター的なものはじんわり暖まって良さそうだが、「使用する1時間半前にスイッチを入れておけば、部屋があたたまります」と店員さんが狂ったことをいうので止し(凍えるよ!)結局アラジンの電気ストーブに。うちは灯油ストーブもアラジンなので兄弟船ということで収まりがいいのではないか。よく分からんが。

そんなものを手で持って帰ったりしたら疲れて、早く寝てしまったこともある。アメコミ好きの元ご近所さんと久しぶりに会い、ご飯などを一緒したこともあった。公園にはもう桜のつぼみが出ていて、春近し、隣は柿を食う悪魔、という感じであった。





笠井潔、絓秀実『対論 1968』(集英社新書)を移動中の電車などで読了。笠井潔が大衆蜂起に希望を抱き続けているのは分かるし(『バイバイ、エンジェル』のラストで語られているあれだ)その一貫してぶれないスタンスには畏敬の念を抱くものの、その蜂起の先にどんな社会があるのか私にはまだよく見えてこない。現在準備中という『ユートピアの現象学』を読めばもうちょっと分かるのだろうか。ちなみにこの本、司会の外山恒一がよくて、両者の発言をうまく拾ってキャッチボールにしている。やっぱりどんな分野でもやたら詳しい人が語り合ってるのって面白いよあな、とあらためて感じた次第。今年の読了本はこれが最後かな。31日まで仕事するので、まだいろいろなものを読むとは思いますが。


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