2022年12月28日水曜日

怪老人日乗:12月25日(日)

メリークリスマス、と雑木林から声がした。松尾芭蕉が赤い帽子を被り、枯野をどこまでも歩いて行った。いざさらば雪見にころぶ所まで(芭蕉)

というわけで25日です。昨日も書きましたが年末ムードは年賀状がないため軽減。子供の時はクリスマスの朝がとても好きで、おもちゃの箱を開けるワクワク感というのは何ものにも替えがたかったので、自分の子にもそういう日を過ごして欲しいなと思う。無事サンタから欲しいおもちゃがもらえたようだ。

で、子供はもらったおもちゃの組み立て。午後から野球稽古。私はといえばベストホラー2022の集計をやっと終え、ツイート用の画像を作成する。といってもPhotoshopなどは使えないので、そこらへんの画像作成サイト。フリー素材とテンプレートの寄せ集めであるが、pdf化したテキストを貼るよりマシだろう。この手のことは見た目も大事なのだろうと思う。

というわけで午後7時頃公開。国内部門は芦花公園さんが1位と2位を独占という結果になった。三津田信三、澤村伊智、芦花公園という流れ、2020年代のホラーを語るうえで重要なポイントになるだろう。それにしても1998年実施の「このホラーが怖い!」から24年、ついに年間ホラーランキングが開催できたのでやや感慨深い。

この手のランキング企画には当然、賛否両論があることと思う。一部の作品にのみ注目が集まり、ランキング外の作品が埋もれてしまう、という意見もあるだろう。そもそも順番をつけるというのは乱暴な行為なので、釈然としない気持ちを抱える方が多々いることも重々理解している。

それでもあえてやったのは、せっかく面白い作品が多数刊行されているのに、一部のホラーファン以外には浸透せずに毎月の新刊ラッシュに埋没していく、という状況をもう長いこと目の当たりにし続けてきたからだ。これは勿体ない。書き手にとっても、読者にとっても、決していい状況ではないだろう。賛否あるにせよ、やはりジャンル全体を俯瞰し、すぐれた作品を顕彰する仕組みが必要なのではないか。

とまあ、そこまで堅苦しく考える必要もなく、年に一度のホラーのお祭りとしてジャンル全体が盛り上がればいい。ミステリやSFに年間ランキングがあるのに、ホラーだけないのは寂しいじゃないですか。

そんなわけで来年以降も、ツイッターと私が元気な限り続けていきたいと思っている。ゆくゆくは推協賞的なものができれば一番いいと思うが(ブラム・ストーカー賞的なもの)まあそれは現状なかなか厳しいだろうから、ネットでやるのが予算も人員もかからなくていいわよね。というわけで、このブログを読んでいる方にも結果をお伝えいたします。ツイッターを見ておらず、このブログだけ読んでる20世紀人みたいな方もいらっしゃると思うので。

総得投票数は約190。そこから対象外の作品(2022年刊行の新刊以外、短編小説、シリーズ名、同人誌)などを除いた投稿を集計した結果が以下となります。ご投票いただいた皆さま、ありがとうございました。








0 件のコメント:

コメントを投稿