2022年12月26日月曜日

怪老人日乗:12月24日(土)

今年もクリスマスを無事に迎えることができた。〆切方面、まだ落ち着かないが取材など一段落しているのでやや心安泰。それに今年は年賀状を出さなくていい。年末に年賀状のことを気にしなくていいのが、これほど心安まるものだとは知らなかった。何枚出して、どこに出して、インクを買って、いついつまで投函して……というあれがないだけで、脳の中がすーっと広くなった気がする。それを言うなら私は常に〆切仕事で、あれを書いて、これを読んで、とやっているわけだからそりゃ健康によくない仕事だわなあ。白髪も増えるわい、と思う。

さて。日中はせっせと原稿書き。合間にツイッター上で開催した「ベストホラー2022」の集計作業を進める。ハッシュタグでツイートをもれなく拾い、それをテキストにコピーしてひとつひとつ人力で集計していく、という超アナログなやり方。一票の差が結果を左右するので気が抜けない。

総投票数は200くらい。そこから無効票(明らかに投票用に作られた捨てアカウントっぽいもの)を省き、今年の作品とそれ以外を振り分けて、エクセルに入力。結果はすでに発表しているとおりだが、芦花公園さんの2作がどんどん積み上がっていくのには驚嘆した。対象外の『ほねがらみ』も入れるとかなりの票を集めたことになる。


夕方、子供が野球から帰ってきてクリスマスパーティ。奥さまのごちそうと手作りケーキ、お酒の飲めない組(つまり私だが)はピュアポムで乾杯する。サンタクロースもくるはずだが、私からもプレゼントを手渡した。奥さまにはマリメッコの袋とルームソックス的なもの、子供にはバンダイのプラモデルとポケモン図鑑。

サンタがくるので子供は21時には就眠。大人は乾杯しなおして配信で『黒い家』観る。大竹しのぶの怖さを味わうクリスマスイブ。鹿児島の鈴木優作さんから「日本文学」12月号に掲載された論文「狂気の価値 中井英夫『幻想博物館』論」の抜き刷りを送っていただく。昨日は怪異怪談研究会監修『〈怪異〉とミステリ 近代日本文学は何を「謎」としてきたか』(青弓社)もお送りいただいたし、何よりのクリスマスプレゼントだった。




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