午前1時、むっくりと死体のように起きる。昨日は文鳥の温度管理でみんなハラハラだったが(寒さに弱いらしい)少しずつうちに慣れてきたようで、餌もよく食べるようになった。文鳥というのは漱石などの近代の文学作品によく出てくるが、図書館で借りた文鳥ガイド本によれば明治から昭和にかけてブームがあったらしい。個人的には『百鬼夜行抄』の印象が強い。つげ義春の「チーコ」も文鳥だったか。
さて原稿いまいち進まず。おかげであれこれ不義理がテトリス化しているが、洞窟の中で敵と戦っているような状態なので、落ち着いてやるしかない。とはいえ頭混乱してきて、昨日は9時に寝てしまった。
国書刊行会の50周年記念冊子に短い原稿を書いており、なんとそれを読んで気づいた高校時代の同級生から――というか、同級生からその旨知らされた別の同級生から――連絡をもらった。2人とも出版業界にいるのだそうで、世間は狭いというかなんというか。こちらは学生時代の人々と一部を除いて交流がないし、本名とは別で活動しているので、こういう気付かれ方をするのは珍しい(まあ今回、国書の冊子を手にしたTくんは、人づてに聞いて前から知っていたようだが)。嬉しいことである。
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