カッカッカ、火曜日。相変わらず忙しいのは変わらないが、取材がひとつ終わったので若干気が楽になった。トイレットペーパーを体に巻き付けて、コンビニにでも行くか……。
ところで――この日記はつくづく「ところで」が多いよね――前にも書いたような気がしますが、引っ越し前に住んでいた家は隣がスーパー、最寄りのコンビニは60秒以内という好立地だったんですが、今はスーパーこそ若干近所にあるものの、コンビニが遠くなりまして、「ぶらぶらと棚を眺めにくる阿呆」(芭蕉)というような行為ができなくなってしまったんですね。淋しいといえば淋しいですが、ほらよく、コンビニの商品にやたら詳しい人っているじゃないですか。ああいうのは好きじゃないというか、お前もっと他に大切なことがあるだろう、グルジェフ読めよ!と思ってしまう質の人間なので、コンビニにあまり行かなくても平気です。
さて今日はですね、分刻みのスケジュールでした。まるで最盛期の小室哲哉。まるで最盛期の織田無道。まるで最盛期のスキャットマン・ジョン。ところで、織田無道ってかっこいい名前だな。「無道」って。坊さんなのに。横道坊主的な。朝から急ぎの原稿書き。今日〆切厳守のやつ。それを半分まで書いて、昼前から飯田橋。某月刊誌の編集作業。これをドトールのミラノサンド食べながら大慌てで終わらせて、トンボ返りして取材の支度。16時半から「ホラーワールド渉猟」のZoom取材。無事に終わって、書きかけの原稿続き。20時に完成して、今えへらえへらと笑いながら駄洒落を考えているところ。飲み会のお誘いを受けていたが、そんな次第なので欠席。残念。
そんな折にも進捗伺いだの、取材のスケジュール調整だの、〆切のお知らせメールだの、変態的な迷惑メールだのが届き、私の頭は爆発しそうだ。たまに「では原稿は5日後に」という人がいてですね、そういう人は私がその社の仕事しかしてないと思っているのだと推測されるわけですが、悲しいことに私は連日別の〆切がありまして、5日後になっても、なんなら一週間後になっても、まだ他社の原稿をやっている可能性があるんですよ。来た順にこなしているんで、これはどうしようもないのです。スーパーのレジと一緒で、横入りはできないんです。という理由を説明してもいいんですが、面倒なので「ドシェー!」とだけ返事をすることにします。困ったらこれだな、ドシェー!
さて、昨日古本が届いたのである。宇能鴻一郎先生の『金髪』だ。今年、烏有書林から出た『甘美な牢獄』に収められていた「神々しき娼婦」というのを読んで、それがいわゆるポルノの宇能鴻一郎と怪奇幻想耽美官能作家の宇能鴻一郎がちょうどミックスされたような作風だったので、ちょいと気になるぞと思って底本にあたる『金髪』を購入してみたわけ。日本の古本屋で購入したのだが、古書店の方が「宇能石一郎」として出品しており、そのせいか700円くらい(送料別)で購入できた。
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