2022年11月26日土曜日

怪老人日乗:11月26日(土)

【午前9時50分】
朝7時起床。昨日はカロリーの高い原稿を集中して書いたせいで、しばらく虚脱状態。23時くらいには寝てしまった。とはいえ週明けまでの〆切多数。状況としてはデスオブヘルなので土日でガンガン進めないとまずい。というわけで実況中継で日記を付けていこう。昔「実況中継」シリーズっていう参考書ありましたよね。今でもあるのかな。あれの日本史で自分は大学に受かったのである。というわけでまた出てきます。

画像は昨日届いた本。村上博美『幻想書誌学序説』。大昔に図書館で借りて読んでいるが、久しぶりに再読してみたくなって注文した。あの頃より古書偏差値が多少アップしているので、昔分からなかったところも分かるだろう、と思ったのだけど、やっぱり「本文楮美濃紙、扉粗筋紙、見返し鳥の子紙、表紙出雲雁皮紙、背・コーネル、インド山羊革」「B5判、一葉一点刷十六葉、別刷二冊、帙入り」……云々といったデータ部分はよく分かりませんね。




【12時40分】
午前中、ゲラ読み、解説用の資料読み、原稿書きを並行してやる。というか6つくらい仕事が同時に走っているので、すごろくを作ってスタートからゴールまで一本道にした。好書好日の時評公開。11月は「異色短編ワールドカップ」と銘打って世界の異色短編集を4冊紹介。宇能鴻一郎『甘美な牢獄』を取りあげるチャンスを逃していたので、今月やっと紹介できて嬉しい。ちなみにドイツ代表の『その昔、N市では』はむちゃくちゃ好みの怪奇幻想短編集だった。シャープな筆で綺譚を語り、その底にある人間の孤独や愛の終わりを描き出す。久生十蘭をちょっと連想する。収録作どれも好み。

Spotify、無料プランなので時々広告が入るのだが、YouTubeほど長々しいコマーシャルじゃないし、そう不快なものでもないので、ラジオみたいで逆にいい気分展開になっている。午前中はカリガリをずっと聴いていた。古本1冊注文。またまた宇能鴻一郎。


【20時15分】
家族があらかわ遊園に遊びに行ったので(今だけの夜イベントをやっているらしい)夕方から留守番。文鳥と大いにしゃべる。昨日の疲れが出たのか、どうにも風邪を引きそうな感じ。ここで倒れたらどうにもならんので、リポD的なものを買いに走った。

ヤマトからごつい荷物2つ。開けなくても分かる。重さで分かる。これは『定本夢野久作全集』の最終巻に違いない。しかし!同じ荷物が2つあるのはどういうことだ? いや、ひとつは分かるよ。最終巻に月報を書いたので、見本を送ってくれたのだ。その際「いつも予約注文している分は取り消しておきますね」と言われていたはずなのだが……取り消されていなかったとでもいうのだろうか。いや、お支払いを普通にする分にはいいのだけど、この巨大な鈍器本が2冊あっても困るわなあ(笑)。国書さん、引き取ってもらえません?読みたいが、どうにかなった時のために開封せずにおく。




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