2022年11月24日木曜日

怪老人日乗:11月23日(水・祝)

勤労感謝の日。朝4時にむっくり死体のように目を覚ます。外は雨。どうにも肌寒いようだ。そのまま原稿仕事に着手。あらためて予定確認してみるが、どうにもギリギリの綱渡りであって、カレンダーを2、3日ぐいっと引き延ばし、謎の曜日を作り出したいくらいである。

朝のニュースを見たら今日一日雨らしい。少年野球なし。久しぶりにのんびりした雰囲気の朝宮家であって、12月下旬なみの寒さもあり、もう年末年始気分が漂っている。年末年始は「なにも解決していないけど、とりあえず休むか」という気持ちになって割と好きです。今年は年賀状書きがもう終わっているので(喪中はがきを出した)多少ゆっくりできるだろうか。

構成に迷っていた原稿、やっと目処がついて午後から書き始める。お昼はうどん。子どもは『幽幻道士』見ていた。テンテンが思いのほか幼い。光文社から記事を書いた『ジャーロ』85号届く。そのほかいろいろ新刊・古本届いているが、しばらくゆっくり目を通せないのが悲しいところ。そのくせ古本ドカドカ注文してしまう。

さて昨日、無職時代のことを書いたけれども、私は考えてみれば――と恰好つけてみたけど、全然考えてみるまでもなく、フリーターとフリーライターしかやったことがないのであった。じゃあどういう経緯で現職に就いたのかといえば、これはもう運がよかったとしかいいようがない。

思いっきりはしょって書くと、大学院を這いずるように修了し、京都でフリーターをしていたのだが、怪談専門誌『幽』の創刊にあわせて編集部に声をかけていただき、「このまま京都にいてもラチが明かんなあ」と思ってあてもなく上京、ご縁が繋がって今に至る、ということなのだ。

ライターになる人には大体2パターンあって、編プロや出版社で実務経験を積んで独立するか、大学のミステリ研究会などの活動から物書き業に入るか、だと思うのだが、私はどちらでもない珍しいタイプなんですね。若い頃は40歳まで文学をやって、それ以降は宗教家になると決めていたが、なかなかそう計画通りにはいかないものだ。



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