バラクーダー。昨日は浴槽で寝てしまい、というかこのところ1、2時間も湯船で寝てしまうことがあるので、そのうち死なないか心配である。それもあって、またゲラ読みなどもしたこともあり、昨晩寝たのは2時すぎ。このところよく夢を見るようになったのは、寒くて眠りが浅いせいか。
ところで――とすぐ脱線するけれども、私の頭の中は始終こんな感じなのです――私が身辺雑記をつけているのは、もともと日記癖があり、学生時代からいろんな形で日記を付けてきたから習慣になっている、というのが大きいのだが、それとは別にこういう仕事をしている人の日乗業務というのに対する好奇心があり、以前もやっぱり同じようなことを書いたけれども、2000年頃は東雅夫さんのブログを毎日(といっても週一まとめて更新だった気がするが)チェックしていたものだった。
当時はホームページで日記を公開している作家さんも多く、あれはあれで現代のSNSとはまた違った面白さがあったのではないかと思う。あのラジオのような感じが結構好きで、それもあって怪老人日乗を公開しているところがあるんですね。ページを開いて、更新されてると嬉しいじゃない。ま、読めば読むほどIQのさがるこんな日記で申し訳ないが……。
んで。今日は朝から外出だい。某月刊誌の校了作業があって飯田橋へ。午後までかかるので出先で弁当を買い、そのまま編集部で作業。一件画像が届かないものがあったが、ぎりぎりで入って事なきを得た。15時すぎに終了。フクロウの巣窟として知られる池袋に移動し、恒例の新刊チェーック。おなじみのジュンク堂に行く。
あれこれ気になるものはあったが、今日のところは荷物が重いので下見だけ。最近は出版社から本をいただくことも増えて、買ったその日に本が同じ届いていた、なんて笑えない事態もままあるのでもうちょっと様子見だ。時評のテーマ、いくつか思い浮かべながら棚をざらっと眺める。ついでに古本屋。朱雀門出『脳釘怪談』の1巻と2巻が買えてラッキーマン。
ところで今日は電車ですごいことがあった。いや、大したことじゃないですが、前に立っていた3人連れのマダムの一人が、身につけている着物をつまんで、「これ、浅香光代さんにもらったのよ」という話をしていたのである。どういう経緯なのだろう。あたしゃ、気になるよ!
コーヒー屋で仕事して帰ったら19時半。ちょうどご飯の時間に間に合って、家族と一緒にお夕飯食べる。今日はいい夫婦の日であるという。うちは結婚12、3年だが、それ以前にも数年同棲期間があって、上京したての時期は私はほぼほぼ、というかパーフェクトに無職だった。奥さまがバイトしていた板橋区立図書館に日参し、朝から夜までアンドレ・ブルトンの『魔術的芸術』なんかを読んでいる困ったやつであったのだ。ああ、曲がりなりにも仕事に就けてよかった……。おそろしい……。
夜、同業者の某さんから電話。とある企画についての相談。某さんや私の世代がいつかはやらなくてはいけない仕事。先日も取材でベテラン扱いされたし(11月17日の項参照)、じりじりと無邪気な読者から、発信者サイドへと否応なく押し流されているのを感じる。まあ会社員ならとっくに部下がいておかしくない年齢なので、自由業といえどもそれなりの役割を果たさねばならないのであろう。
ジュンク堂の並びにあるビルに展示されている電車。よく見りゃ達磨が運転しているが、これは「おまえも達磨にしてやるぞ!」というメッセージなのだろう。魔界都市ブクロ。
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