ででーん。気づけばもう11月も終わりが近いではないか。怖い。師走は怖い。例年12月は思ったほど仕事ができず、クリスマスツリーを出したりしまったり、イルミネーションをえへらえへらと眺めていたりするうちに過ぎてしまうので、やるべき作業は11月のうちにがっちり進めておきたいところだ。と思っていたのだがあと10日でどれだけできるかしら。
さてツイッターが存続の危機だという。本当か嘘かは知らない。多分大丈夫ではないかと思うのだが、とはいえ根拠があるわけではない。いきなりなくなったらどうしよう。心残りがないようにかねてから頭にあった駄洒落をツイートしておこう。そう思って「山岡屍蝋」と書きかけたのだが、念のため検索してみるとすでにたくさん呟いている人がいて絶望した。ヤマオカー。
昨日はツイッター危機に乗じてこのブログを宣伝したが、果たして本当によかったのかどうか。もっともさほどアクセス数が増えているわけでもない。数人が十数人になった程度で、それも追々減っていくだろう。昔はこのブログ、面白ネタのようなことを見つけて書いていたが(近所の和菓子食べ比べなんかもやっていた。何だったのだあれは)、怪老人日乗スタイルになってからの方が負担なく書けるようである。そもそも私は人に訴えたいことがゼロなので、身辺雑記しか書くことがないのである。
ツイッターといえば。来年出す予定の単著についてツイートしたらそれなりに反響があって、ありがたいことであった。ホラーガイドを出しましょうという話は実は去年からあったのだが、私の怠惰&ぐーたら精神の発露によって今日まで出ていないのである。
先日知人と話していて「ホラーは歴史を押さえていないと分からないような気がする。なんだか敷居が高い」と言われて、いやいや、そんなことはないでっせと返事をしたものだが、しかし一定数そう思う人はいるのだろう(私は一昔前、SFに対してそういう感覚を抱いていた)。どこから読んでも面白く、それでいてなんとなくジャンルの流れも把握できるような、そういう本を作らねばと思う。来年は角川ホラー文庫創刊30年。怪我の功名でちょうど区切りもいいようだし。
午後、ゲラ読みを1本終えて喪中はがきの宛名書き。やっと一通り終わる。あとは某競作集のまえがき&あとがき、解説のラフ書き、某インタビューの構成見直し&仕上げ。夜は笑点の録画を見る予定。このブログを前から読んでいる方はご存じだろうが、私は日曜の深夜、笑点の録画を見ることだけがほとんど人生唯一の喜びであって、笑点が番組終了したらハイチに渡ってゾンビになると宣言しているくらいなのである(個人の感想です)。
秋深し、シャンソン聴きながら仕事をする。戸川昌子『インモラル物語』。でかいナイフ携えた戸川さんがやたらかっこいいこのアルバム(こんな作家いる?)、タイトルどおり反道徳&倒錯の世界を扱っており、オリジナルと各国の名曲からなる。3曲目の「お定恨み節」は阿部定とサドについての曲で、「昔はフランスサドの城 サド侯爵がやりました お城に集めた子供達 可愛い可愛い子供達 手掴み、鞭打ち、八重歯切り 可愛いからと喰べました」と歌われている(作詞はじゅん村井)。どことなくサドとジル・ド・レイが混ざっちゃっている気もするが……そのへんはざっくり「フランスのなんか異端な感じ」のイメージなのだろう。暗くてケバくて物狂おしくて、個人的に好きなアルバムであります。
夕方から雨が降ってきて、いよいよもって寒い。インモラルである。
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