「それはお前、白石晃士テイストがあるからじゃねえのか?」と。なるほど、『天気の子』には白石監督の『オカルト』と共通する部分がある、というのは確かに聞いたことがある話だ。あの編集さんは私が白石ファンであることを見越して、『天気の子』を薦めてくれていたのだろうか。となると百円ショップでスナック菓子の袋をふりふりして重さを確かめたり、刑務所を出た主人公が坊主刈りでバイオサワーを飲んだり、黒沢清がもっともらしい顔でオカルト講釈をしたりというシーンがあるのだろうか。俄然興味が出てきた。
さて朝から健康診断。初めての診療所であるが、お年寄りで混雑している。インフルエンザのワクチンを打ちに来ている人も多いようだ。しかしねえ、福祉の手厚さというのは自治体の財政状況によって大きく異なるのである。前に住んでいた国分寺市だと、いろいろやってくれて無料だったけれど、現在住んでいる某市は心電図、レントゲン、血液検査の前立腺チェックは自己負担。しかしそれをやらないと身長体重を計って採血しただけ、というほんとに小学校の身体検査みたいなことになっちゃうので、3000円近く払って一通りやってもらう。うーん。引っ越すときは、ちゃんとこういう部分も確認しないとダメですね。
さてこの病院、待合室に本棚があるのだが、絵本や漫画に混じって早川文庫のディクスン・カー(カーター・ディクスン)が8冊もあって、どうしたことかと思う。さらに壁に目をやれば「いつか死ぬ そんなことばかり 考える」という患者さん作の俳句。メメントモリな雰囲気の濃厚な病院なのであった。雑然した雰囲気は嫌いじゃないが、若干大丈夫かいなという気がしないでもない。視力も測ってもらえなかったから、近々目の検査にも行かなくてはなあ。
池袋のパン屋でお昼。都会の至宝、タカセである。久しぶりに行ったらランチセットみたいのができていた。前からあったのかな。写真をご覧になると分かるが、スープとドリンクが付く。さらに水も飲んだので汁気がやたら多いランチと相成った。取材の支度2時半まで。
取材終えてさっと帰宅。近所の駅でたまってしまった仕事片付ける。しばらく昼もなく夜もなく原稿やらないといろいろ終わらない。デッドエンドの狸囃子。
子育て支援や福祉は薄いが、景色がいいので嫌いになれないおらが村。国木田独歩的雑木林の美観。
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