2022年11月17日木曜日

怪老人日乗:11月16日(水)

そろそろ我が家に文鳥が来て、10日くらい経つのではないか。今ではすっかり懐いて、人間のような顔をしてそこら中を歩き回っている。いや、あれは人間なのではないか。よく見ると手足があって羽がない。羽毛がなく産毛が生えている。しかし頭は3つある。あれは一体なんなんだ。

ともあれ文鳥は可愛いですね。一時は寒さのせいで具合が悪そうだったが、こちらも温度調整のやり方を覚え、またヒーターみたいな文明の利器を駆使することも覚えて、今ではなんとか環境も整ってきた。パソコンを打っていると「どれ、おれにも見せてみろ」という感じで、キーボードの上に飛んでくるのが面白い。そのうち代わりに原稿を書いてくれるのではないか。「文責:文鳥」という記事があってもいいじゃないですか。

あだしごとはさておき。今日は朝から水道工事が入る。土を掘り返してみたところ、「こりゃあ、なんだか変なつなぎ方ですねえ」とおじいさんが驚くような、戸惑うような事態。あまり使われないパイプを使い、必要のないバルブを使用しているのだそうで、リフォーム会社が外注した業者だろうから、今から辿ることは困難。まあ、大事になるうちに見つかってよかったと思いたい。他にも不具合なければいいけれど。

家の水道が使えないので出先でお昼&仕事&明日の健康診断の手続きを、と思ったのだが、早めのお昼を(11時に食べた。私はすぐにお腹が空くので)済ませたところで携帯電話を持たずに出たことに気づき、自宅にとんぼ返り。なんのために家を早く出たのやら。ただの「11時にうどんを食べた暇人」になってしまった。

駅にとってかえして御茶ノ水へ。コーヒー屋で取材準備。某著名翻訳家さんのインタビュー。幻想文学方面も訳されている方なので、ちょっと嬉しいお仕事だった。神保町だったので1、2件だけ軽く古本屋。『SFマガジン』1960年代初頭のホラー特集号を買う。海外ホラー、この年になるともうそこまで広く読む暇はないのだが、日本のホラー受容史をやろうとすると、どうしても雑誌が必要になってくる。しかし60年前の雑誌が1200円で買えるんだから、古本ってありがたいことである。



そのまま飯田橋に移動して、K社にて某文庫企画の新規打ち合わせ。いい形にまとまりそうなので心も軽い。すでに企画会議も通っているというし、怖いものなしだ。晴れ晴れと帰りかけたが、電車に乗る直前でスマホに着信。なんじゃらほいと思ったら、急ぎゲラのチェックをしてほしいとの連絡。午前中にメール来ていたが、見る暇なかったのである。できれば即戻しとのことだったので、座れる場所に移動してノートPC広げ、赤字を入れて戻す。某コミックの解説。せっかくなのでそのまま作業を進め、20時半帰宅。帰りの電車内、『鉄鼠の檻』の講談社ノベルス版を読んでいる人がいた。



神保町の小諸そば、よく見りゃすごくレトロな建物で、思わず写真を撮ってしまった。

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