あっと驚く木曜日。ところで今日原稿を書いていて「日常的」とか「日常生活」みたいな単語が出てくると全部「日乗」に変換されるので参った。しつこく再変換して再教育したが、ブログ癖がついてしまったらしい。
ところで私が「怪老人」という言葉を使うのは(と脱線するから日記本題に移れないのだが)江戸川乱歩の『孤島の鬼』の「ふたたび怪老人」という章タイトルが好きだからで、しかし考えてみるとあの小説の諸戸父ってそこまで老人ってほどの年齢でもないよねえ。今にして思うと、せいぜい50代とか?そんなわけで私も怪老人を名乗っても問題はない、ということだと思います。
さて昨晩は1500文字くらいまで書いて就眠。今日の昼間でに6500字。パジャマも脱がずにじりじりと書き進め、昼前までになんとか完成。数えてみたら8000字になっていた。まあ電子雑誌だから文字数は多少融通が利くという話だったし、4枚増えても許してもらえるだろう。許して。リードや中見出しなども付けて、メール送信。
身繕いして外仕事へ。最寄り駅で炒飯を食べる。なかなか単品で頼みにくいじゃないですか。米だもん。まあ家でいつもちゃんとバランスのいいものを食べてるから大丈夫だろう。ということで頼む。当然のことながら炒めた米だった。野菜ほぼゼロ。飯田橋に出て某月刊誌の編集作業すこし。ぎりぎりで終わって五反田に移動。山本モナゆかりの町である(分からない人は通りがかりの人に聞こう)。某社にて対談取材。
この取材に顔を出した編集Kさん、昔からよく知っている方だが、俳句の家系に生まれたという話は今日初めて聞いた。なんでもお祖父さまが俳人で、お父さまも句会の代表で、Kさんも月一で句会に参加している、という由緒あるザ・俳句一家らしい。
「朝宮さんもどう?」と誘われて心が揺れた。松尾芭蕉好きとして、俳句を始めてみたい気持ちはある。しかし、私の芭蕉好きは単なるギミックというか、「松尾芭蕉」という響きが好きだから口に出しているだけで、ほとんど作品は読んだことがないのである。『奥の細道』はたまに古本屋で開くが、「ほええ」と呟いて棚に戻すのだ。その「ほええ」が楽しいのだ。しかし俳句は……結構やってみたい。句を詠みながらわけのわからん山道を歩いてみたい。化け猫退治とかもしてみたい。私は結局「旅の僧」みたいなライフスタイルに憧れがあるのだろう。
取材終えて帰宅。夕飯はドリアでした。今週は原稿4つ続けて仕上げて、妙に疲れてしまった。椅子に深く腰掛けて、マグカップでコーヒー飲みながら『崑央の女王』最後まで読む。リー博士と主人公のくだり、すっかり忘れていて感動してしまった。明日もうひとつ締め切り。ホラーも読んだし、もうちょっとやって寝るか。
そうそう、ホラーといえば昨日の晩、遅ればせながらジェームズ・ワンの『マリグナント』を見た。みんなびっくりしたとか、大笑いしたとか言うから、若干身構えていたのだが、いやあそうか、そういうことか。面白い、というか偉い。よくぞこれを作った。B級テイスト満載の痛快ウキウキホラーでありました。この結末は追々『猿の惑星』的な扱いになってしまうと思うんで、ネタバレを喰らう前に見ちゃった方がいいです。
書庫に飾ってある『黒蜥蜴』ポスター。うちにはこれ2枚あるんですよ。いざ結婚してみたら奥さまもまったく同じものを持っていた。
0 件のコメント:
コメントを投稿