2022年6月2日木曜日

怪老人日乗:6月1日(水)

昨日詠んだ「揚げ物とカレーを二度も多部未華子」という句は松尾芭蕉史上かなりいい出来じゃないかと思うのだが、誰も指摘してくれないので自分でいうのである。文学史はこうやって作られていくのだ。

ただいま深夜0時。今日はお夕飯を食べてから都心仕事に出たので、帰宅が23時半だった(今日は珍しく時間をさかのぼるパターンの日記です)。家へ帰ると奥さまが読書中。飴村行『粘膜黙示録』を読んでいる。ありゃ面白いものなあ。日中はどうしても執筆に追われるので、編集めいた仕事は夜陰に乗じて、ということが多くなる。

夕飯まではせっせと自宅でゲラ読み&原稿書きを。文庫解説の〆切、明日と明後日の取材の支度、来週〆切の文庫解説の下準備、その他もろもろ同時並行にやってくるが、最近「自分は仕事が遅い、あたかも複雑骨折したカタツムリのごとく」ということを自覚したので、そう焦りもない。書ける分量を書いてそれで駄目なら……和太鼓を狂ったように叩いてマンボでも踊るしかありますまい。

メールチェックすると新規の仕事依頼が2ケ。これがホラー絡みじゃなければお断りするところだが、どちらもホラー関係、しかも魅力的かつありがたいお話であり、結句やることになるであろう(まだ返事はしていない)。例年6月はお化けシーズン直前で忙しいものだが、今年はちょっと例にない感じ。ありがたいことではあるが。

午前中は「本の窓」の原稿仕上げてメールした後、となり町の図書館へ。いかにも昔風の、茶色を基調とした「ザ・地方都市の公共施設」であり、子どもの頃通っていたのもこういう感じの図書館だったので、ノスタルジックな気持ちになった。取材や解説に使う本を借り、ついでに友成純一『放射能獣-X』も借りる。前も書いたかもしれないが、となり町の公立図書館、80~90年代の国産ホラーが妙に豊富なのである。午後は子どもの友だちが何人か遊びにくる。こんな時のために般若心経スエット上下を買っておくべきだったか、などと思いつつ部屋で息を潜めていた。

今日は届いた本もなく、貼るべき写真もないな。お昼にたべたチーズナンの写真を貼っておこう。オートミールで作っているのでグルテンフリー、らしいのだが副菜が大量のマカロニサラダだったのでグルテンの摂取量は結局多いのだった。まあ言ってみただけで、わが家では今のところ誰も小麦の量を気にしていない。美味しゅうございました。蜂蜜を塗ったらなおよろし。




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