2022年5月7日土曜日

怪老人日乗:5月6日(金)

連休中最後の飛び石。これを過ぎるとじわじわと連休終了のチャイムが聞こえ始めるのである。あ、我ながら気の重くなる表現をしてしまった。平日開始のファンファーレが鳴り響くのである。あんまり変わらないか。まあ皆さん、5月病になどならない程度に、ゆるゆると日常に復帰しましょう。

私はといえば朝から仕事。昨日も書いたけどやること多岐にわたり、さらに家庭の行事もあれこれ重なりノー!ニューヨーク!という感じであるので、まずは予定を立て直す。抱えている仕事をすべてノートに整理し、工程を小分けにした。とりあえず今動いているのは長短合わせ12本だが、月後半になるとまた増えてくるだろうし、できるところからテキパキと進めたい。

ちなみに仕事をしていたのは商業施設のフードコートである。ジム・トンプスンは安物雑貨店のドストエフスキーと呼ばれていたそうだが、あたりと見回すとフードコートの賢人めいたおじさんがたくさんいる。彼らはどうして会社に行かず、スマホで動画を見ていられるのだろうか。世界にはまだまだミステリーがたくさんある。と自分のことを超棚に上げ、ウムと唸って一旦帰宅。もう夕方だ。

着替えして電車に乗り、去年まで住んでいた街へ。元ご近所さんの一家とファミレスで夕飯。会うのはお正月以来。借りていた海外コミックお返しする。『ヒストリー・オブ・バイオレンス』『サブリナ』『Cinema Panopticum』の3冊。『Cinema Panopticum』はトマス・オットというスイス出身のアーティストによるモノクロ&台詞ナシの漫画で、カーニバルを訪れた少女が覗きからくりのような機械にお金を入れて、次々と奇妙な物語を鑑賞する、という枠物語形式のオムニバス。どれもちょっと不気味で、藤子A的なブラックユーモアもあり、とても面白かった。もっと読みたいけど邦訳はされていないみたい。



ガストで料理を運ぶのは2台のネコ型ロボット。食べ終わった食器を下げる機能はまだなく、人間がお皿を下げにくる。聞けば蕎麦屋でもロボットが働いているそうで、いよいよ近未来という感じ。子ども同士はブランクを感じさせず、あいかわらず仲良く喧嘩している。ご近所さんとは90年代サブカルの話をあれこれ。竹熊健太郎や唐沢俊一や村崎百郎の話をする。おお同世代感。ご近所さん、このブログよく読んでいるそうで、ここに読者がいたのかと驚いた。

帰宅して21時。いつもなら映画の半分も見るところだけど、もろもろ差し迫ってきたので仕事。作業工程が明らかになったので昨晩よりは気楽。あとはひたすら進めるのみ。まあそれが大変なんだけれども。夜は風が出てきて、松原タニシ氏の怪談聴きながら2時に就眠。ノルマ達成できず。


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