こどもの日。屋根より高い煙突。そろそろ連休トンネルも出口が見えてきた。朝ご飯とった後、子どもと本読み。昨日の晩『ムー的未解決事件』を読んだら面白かったらしく、今日も超常現象の本いろいろ。佐藤健寿『X51.ORG ODYSSEY』、並木伸一郎『ムー認定 驚異の超常現象』『ムー認定 神秘の古代遺産』など。並木さんの本は写真が多めで、入門編にぴったり。わたしが子どもにしてやれるのは、せいぜいオカルト本を通じて驚異や神秘を感じさせることくらい。たくさん驚いたり怖がったりしてほしい。
そうだ、今日は家族で出かける予定があったのだ。近くの駅から電車に乗り西武球場――と今は言わないのだそうで、ベルーナドームへ。人生で初の野球観戦である。野球を始めた子どもが生で試合を見たいというので、子どもの日に合わせて出かけてきたわけ。奥さまも野球をまったく知らない人なので、夫婦ともにウロウロキョロキョロ、右も左も物珍しい。どんなジャンルにもルールや禁忌があり、それを破ったら殺されたり祟られたりするのでは、と怪談方面の人間としては不安だったが(よくある村怪談のように)、普通に人間らしくしていれば大丈夫なようだった。
球場内にはお店がたくさんある。銀だこやHUBまであった。ひもじい思いをしたらどうしよう、と思っていたが杞憂であった。食べきれないほどお店があった。実際子どもはあれこれ食べ過ぎて具合を悪くしている。それもまたよろしかろう。
試合は西武対ロッテ。地元でもあるし西武を応援する。当初は地味な試合だったが、中盤からパコンパコンとボールが宙を舞い始め、わっと盛り上がる。テレビで見ているとよく分からないが、目の前で選手が走ったり捕ったりしていると(思ったより距離が近い)スリルがあり、少年野球の試合に比べるとずいぶん展開が早いこともあって、面白く見た。結果は7対0で西武の勝ち。合間にチアガール的な女子が踊ったり、レオの着ぐるみがバク転したり、試合に勝ったら白いスーツを着た松崎しげるの映像が流れたりと、試合以外にも余興的な楽しさがあって、なるほど球場観戦の妙味はこのあたりにあるのだなと思った。
帰宅して子どもと路上でキャッチボール。たびたび書いているが、私はまったくスポーツ側の人間ではなかったのである。文化系の世界に首まで浸かって生きてきて、スポーツ嫌いであることを誇ってすらいたのに、こんな休日の過ごし方をするようになるとは。うーむ、戸惑っています。
0 件のコメント:
コメントを投稿