2022年5月27日金曜日

怪老人日乗:5月26日(木)

今日は外出の予定なく、ずっと机に向かっていられる。こういう日が一番好き。自分がライターに向いているかどうかは今もって分からないが、少なくとも座業に向いているのは確かだろう。電車に乗ったり人に会ったり、外に出かける予定があるだけで脳がくたびれてしまうのだ。

さて朝から「好書好日」のホラー時評作業。この連載も48回目である。連載をスタートするにあたって初代担当のNさんから「毎回テーマを決めてください」と言われ、律儀にそれを守っている。1、2カ月の間に出た本を床にずらりと並べてテーマを決めるのだが、すんなり浮かぶこともあれば、なかなか決まらない月もあり、今月は後者の方だった。吸血鬼、幽霊屋敷、都市伝説……大体のテーマはやり尽くしてしまっているのだ。そんなわけで今回はやや変化球です。更新は28日。

合間に『てのひら怪談』の三校チェック。こちらからは修正点なし。面白い本になったのは間違いない。あとは担当さんにお任せして、広報宣伝に務めるのみ。奥さま三味線の稽古でお昼はひとり。火を使うのも面倒だったので、食パンを焼いてコロッケを挟んで食べる。先の話ともつながるけど、ご飯を作ったり、洗濯物をたたんだりという作業も存外脳のリソースを食うので、原稿書きとはうまく並行できないのである。それで修行僧みたいな暮らしになる。

原稿の合間にゲラ読み。片づけるべきゲラ、床に積み上げたらすごいことになった。むーん、地獄少女も首をうなだれている。夜にはさらに新規インタビュー仕事の打診。こちらは構成のみ(聞き手は別の方)だし、対象作品は読了済みだしということで、若干無理して引き受ける。待機している〆切が20くらいあり、まだまだ増えそうな気配もあるが、経験的になんとかなるだろうと思えているのが恐ろしい。




午後のおやつはヤオコー(埼玉方面に展開するマーケット)のおはぎ。スーパーのおはぎと侮るなかれ、仙台の名店「さいち」に作り方を伝授されたという逸品なのである。というのは今日ネットで知った話で、「食べてみたいなあ」と思ったわけ。奥さまが見つけて買ってきてくれた。あずきに存在感があって甘さも強く好きなタイプのおはぎだった。北海道民ならサザエのおはぎを思い出す味というか。こうなるといよいよ仙台のさいちにも行ってみたくなるねえ。






ついでに27日のおやつの生八つ橋も。奥さまの関西土産である。なぜ明日のおやつが分かるかって?そりゃあなた僕が大予言者エドガー・ケイシーの親戚だからですよ。1997年、日本は太平洋に沈みアトランティスが浮上するだろう。ざっはっは。

お夕飯、鰤の照り焼き、豚バラと大根を炒めたもの、その他。すこし仮眠してむっくり死体のように起き上がり、粛々と原稿。いや、粛々とというのは大嘘で、コーヒーをひっきりなしに飲み、髪をかきむしり、側転をして壁を這いのぼり、といった感じで精神的には修羅道である。並行して好書好日6月インタビューのアポ取り。次回はこの人しかいない、という方に受けてもらえることがほぼ決まり安堵。

窓の外たたきつけるような大雨。ついに空が発狂したか、という感じ。雨音聞きながら書庫にこもって作業。夜食は食パンである。酒もたばこもやらないので、深夜に焼いた食パンをかじることでせめて娯楽感を味わっているのだ。あんまり書けなかったけど、ま目処は付いたし今日はこのくらいにしておいてやるか。午前4時就眠。





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