下読みを一本終えて、原稿書き続き。昼過ぎまでやって庭先へ。子どもが野球の稽古しているのを横目に見つつ、気晴らしに庭仕事。といっても私が好きな庭仕事は、ひたすら地面を掘り返して石とか植木鉢のかけらとかを取り除く、『ドグラ・マグラ』の解放治療場みたいな単純作業である。にやにや笑いながらスコップを使って30分、今日もいい石がたくさん掘り出せた。アハハハハハハ……。
夕方から少しだけ外出。自転車こいでコーヒー豆買いにゆく。ショッピングモール内の書店に立ち寄るが、欲しい新刊置いておらず。怪奇幻想ものは都心の大きな書店に行くか、ネット通販に頼るしかない。リアル店舗に貢献したい思いはあれど、なかなか悩ましいところだ。毎月の時評で扱っている本にしても「近所で見たことないよ」という方も多いだろうし、そもそも書店が生活圏内にない方もいるだろう。中央線沿線に住んでいた時は、比較的品揃えのいい書店が多くて古本屋もゴロゴロあって、恵まれた環境を享受していたのだが、昨年来郊外チックな暮らしに移行したことで、これまで見えないことがいろいろ見えてきた気もする。
帰宅後また仕事していたら、近所の新聞販売店の人が訪ねてくる。いつも朝刊を届けてもらっている店だが、インスタントラーメン2袋持参し、「あのー、3カ月くらい別の新聞取ってみませんか」と唐突な提案をしてくる。「どういうことですか?」「こちらはまだ取ったことないですよね、別の新聞。たとえば年末からでどうでしょう」。まったくわけのわからない要求で「なんでそんなこというんですか~」と思わず笑ってしまった。営業ノルマがあるのだろうが、むちゃくちゃである。この時代、「新聞ならどこでもいいや」という人は少ないと思うのだが、あの営業方法は成功するのだろうか。
お夕飯は海鮮丼など。食後は軍人将棋を一局指して、『空手バカ一代』3巻を子どもと読む。遅れていた原稿、夜になってやっと進み、ノルマ達成して就眠。寝る前に『アウトブレイク』続き。偉そうに「これ実話だったんだって」と語ったが、よく考えたらそれは『ホット・ゾーン』だ!思い出してあとあと赤面した。合掌。
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