朝6時就眠、7時にはむっくり死体のように起き上がる。うう。朝ご飯とってもう1時間だけ仮眠。ゆるゆると仕事再開し、集中して原稿書き。1000文字。午前アップの原稿、13時に完成。へろへろと送信ボタンを押す。お昼ご飯、ジェノベーゼ。
テーブルに差し向かいで奥さまとお昼食べていると、黒沢清『降霊』の冒頭を思い出す。フリーランスで音声効果の仕事をしている役所広司が、なにか頬張りながら妻の風吹ジュンと会話をしているシーンだ。あの映画、自由業者と家族の間に流れる微妙な時間を、うまくすくいあげていたなとあらためて思う。その微妙な空気が、後の心霊事件に重みを与えているのだ。
クワちゃんは夜のうちに亡くなったようだ。今の家に引っ越してきた直後、まだ友だちのいなかった子どもが近所の子と親しくなれたのはクワちゃんのお陰だった。クワちゃんは近所に住んでるムシキングみたいな少年のクワガタと戦って勝ったのだ。それで「大したやつが越してきた」ということになり、子どもは地域に受け入れられた。そんな経緯があったからクワちゃんには個人的に感謝しているのである。
子どもはまた冷凍庫で凍らせて昆虫標本にするという。ほんとにそんなやり方で標本になるのかと思うが(すでに一匹冷凍保存されていて、アイスを取る時いつもギョッとする)このへんの子たちの間ではメジャーなやり方らしい。
請求書出し、発注書戻しなどこなした後、身繕いして都心仕事へゴー。数十分の電車だが面白いように熟睡する。飯田橋K社にて月刊誌の編集作業。連休前なのでやるべきことを片付けなければ。6時半には終わって帰途。池袋の駅、連休前夜だからかどこか浮かれた雰囲気。帰宅してお夕飯、ぶりの照り焼き、新じゃがとレタスをオイスターソースとバターで炒めたもの、その他色々。ぶりは近所のうまい鮮魚店のものらしく、なるほど味の濃いものであった。
今日届いた本は1冊。朝宮運河編『再生 角川ホラー文庫ベストセレクション』の重版見本。これにて4刷である。豊穣の現代日本ホラーの入り口になるような一冊を、とのコンセプトで自ら編集部に持ち込んだ企画であった。有名な作品ばかりじゃないか、という意見もあったかとは思うが、読者のご感想を読んでいるとやはり、こうした入門編は常に必要なのだろうと思う。ご愛読に感謝いたします。
お風呂入った後、プライムビデオでナイツの2人が都内の商店街を歩くローカル番組を見て(最近疲れたらこれを見ている)、勘弁して寝させてもらう。さすがに今夜は原稿やる気にならず。明日からまた働こう。
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