快晴。7時に起きて朝食。窓の外から聞き慣れない鳥の声。「あれも生首かな」と子どもがいう。一瞬何のことかと思ったが、そうだ、昨夜の晩食卓で「先輩の鳩」の怪談をしたのだった。今日も平和だね。
自室だと怠けてしまうので、隣駅のコーヒー屋に出て仕事。本読み、メモ取り、原稿書き。しばらく午前は書籍の仕事にあてることにする。昼過ぎまでやって和菓子屋で桜餅と海苔巻を買い帰宅。近所の小川、いつも泳いでいるフナがいなかった。フナは心の友なので会えないと寂しい。
日中から夜にかけてはひたすら本&ゲラ読み。急ぎ読まねばならないものが複数タイトルあり、8冊くらい並行して読み進む。各50ページずつでぐるぐる回して、そのうちどれかは読み終わるという寸法。集英社より『青春と読書』最新号届く。
ところで地味井平造の「魔」を読み返していて思いついたが、函館も探偵小説フェスとかを開催すればいいのにね。せっかく水谷隼、久生十蘭、牧逸馬、地味井平造を輩出した町なのだから、観光資源に利用しない手はないよ。探偵小説の街、「新青年」の故郷としてアピールし、境港の水木しげるロードをお手本に、探偵作家の像をバンバン建てればいいのである。探偵作家スタンプラリー、作家を招いてのトークショー、古本カフェ、謎解きゲーム、ああ夢は膨らむ。誰かやってくれませんか。
夕食後、また近所の小川に歩いていってフナを探す。いたいた。三匹並んで泳いでいた。友達同士かと思っていたが、小さいのが混じっていたから家族なのかもしれない。白鷺に見つかるなよ、とエールを送りつつ戻る。夜からまた雨。毎日降ったり止んだりで、道路も家も人間もそろそろ溶解しそうである。さようなら。
0 件のコメント:
コメントを投稿