2022年3月3日木曜日

怪老人日乗:3月3日(木)

今日は楽しいひーなまっつーりー(人間椅子「血塗られたひな祭り」の節で)。というわけで3月3日である。3時3分3秒にはダミアンが半分だけ誕生すると言われている日だ。上半身か下半身かは分からないという。

さて、仕事をやらなければ。気づけば3月は終わりの方まで予定が埋まっていて、ウワッとなっている。仕事をたくさん入れたわけではないので、まあ通常運転といえばいえるのだが、先述のとおり1月ややノンビリ過ごしていたので、体がついていかないのであった。

昨日はぶっ通しで午後まで原稿書き。難渋していた某社の仕事なんとか目処がたち、一回寝かせるためにプリントアウトして鞄に入れる。夕方5時頃に家を出て、都心某社で編集仕事。終わったら10時。午前2時から動いているのでさすがに眠かった。帰宅して軽くお夕飯。

それでも先が気になって湯船で戸川昌子『透明女』の続き読む。次々主人公が危機に見舞われる。面白かったのは美女看護師といい関係になって箱根のホテルに行くのだが、その女が2カ月前にすでに死亡しており、仕掛けのあるハイヒールによって生気を得ていたという展開。女は靴を脱がせると無残な交通事故死体に戻る。この展開、極めて怪奇的であり(「鳩は地獄から来る」みたい!)グッときました。主人公が映画の撮影に参加することになり、殺陣のシーンで忍者軍団みたいのに襲われ、美女の片腕を切り落としてしまう、という驚きの展開になったあたりでまた次回。

0時過ぎにお風呂出て仕事部屋へ。しかしぼちぼち24時間起動していることになるので「寝るかあ……」という気持ちになって、諸々明日の自分(つまりこれを書いている今日の私だが)に丸投げして寝た。帰宅時にポストを見たら古本が届いていて、開封すると菊地秀行『幽剣抄 腹切り同心』。これで『幽剣抄』シリーズは全部揃ったぞ。侍、幽霊、超常現象。このシリーズはワンダーな感じがあって好きです。

就眠前にネットを覗くと京極夏彦氏が吉川英治文学賞、小田雅久仁氏が吉川英治文学新人賞を受賞されたとのニュース。お二人には前後して好書好日の「ホラーワールド渉猟」でインタビューさせていただいたこともあり、大変に嬉しい。どちらも言葉の力によってこの世にない存在を描いた本格的な怪奇幻想文学。その意味でも喜ばしいことだ。

お二人のインタビューはこちらで読めます。

で。今日はこれから昨日寝かせた原稿の仕上げ&メール送信。その後遅れていた某企画の目次案をメール。午後から家の工事の人が来るのでその対応。それからまた都心に出て編集仕事夕方まで。帰宅して某ムックの原稿進める。こんな感じでしょうか。

週末にも取材があるし、週明けにも〆切が複数あるしで、もろもろ待ったなしである。ところで待ったなしって相撲用語ですかね。相撲のルールは勉強せずにきたのだが、「待った」っていえば相手に待ってもらえるの? 「待たないよ!」って飛びかかるのもアリ?




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