この日記を読んでいる方は、ライターというのは土日も机に向かっていて、なんとも地味な仕事だなあと思われるかもしれない。そーなんですよ!私はですね、就職活動的なものとか、人付き合い的なものとか、社会人的大人的なあれこれが若い頃大の苦手で、そこから逃げて今日まで生きてきたのだが、その代わり手にしたのが土日祝関係なく机にかじりつく生活だったのですね。だから若い人には「9時5時で働けて、派手じゃなくとも堅実な仕事にお就きなさい」とメッセージを送りたい。とはいえ若いうちは血気にはやるものだし、人には向き不向きというものがあるから、自分の選択については後悔していないのだが。しかし週1くらいでは休めた方がいいですよねー。
さて。子供を少年野球の練習に送りそのままコーヒー屋。いつものタリーズに行ったら改装工事中であった。別のコーヒー屋に行って朝読書100ページ、月報原稿のゲラチェック、取材のテープ起こし。老夫婦が「久しぶりに来たけどおいしいわねえ」と喜んでコーヒーを飲んでいてなんかいいなと思った。感動大事。
帰宅してお昼。テープ起こし夕方までかかり、そこからゲラチェック続き。出先では分からなかった引用部を照合する。少し休憩した後、インタビュー原稿書き始める。つい先日もやったばかりなのに「あれ、取材記事ってどう進めるんだっけ?」となるから不思議。脳髄の中心にエイリアン的なものでもいるのでしょう。
夕方からどしゃ降りになる。肌寒くなって仕舞いかけていたニットを着る。夕方に子供帰宅。練習試合で初得点したという。お祝いに乾杯でもしたいが近所のスーパーに行くのもためらうほどの降り。
今日届いた本はゼロ冊。たまにこんな日があってもいいでしょう。夕飯、ホッケの焼いたの、竹の子とにんじんの炊き込みご飯、ひじきの煮たの、お味噌汁。深夜までインタビュー原稿やるも終わらず。まあ連休でなんとかしよう。前にも同じことを書いたがコロナ以降、深夜喫茶という文化がすたれどれだけの原稿が宙に消えたことだろうか。京都にいたころカラフネヤ、よく行ったな。
深夜再放送しているドラマ『東京都北区赤羽』を見ている。漫画で顔なじみになっている人たちが実写で出てくるので不思議な気分。赤羽の母にしてもワニダさんにしても、あれだけ濃いキャラなのに初めて会った気がしない。清野とおる氏の絵というのは、誇張しているようで特徴をちゃんと捉えているのだなあと感心。ということは映像で見る限り思ったよりまともに見える赤羽も、やはりああいう街なのだろう。
思い立って倉阪鬼一郎『The End』再読する。陰々滅々、ひたすら続く不条理な展開。明滅するような塔と天使と終わりのイメージ。これは初期倉阪の集大成だろう。よくこんな本が商業出版できたものだと感動する(いい意味で)。
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