2021年7月15日木曜日

『宿で死ぬ』ができるまで③

書店フェア用のコメントを送付し、『怪と幽』インタビュー記事のまとめ続き。午後は取材用のゲラ読みと文庫解説のメモ取り、某誌エッセイの下準備、という流れであるが、すべてをなげうって昨日録画した心霊特番を見てしまうかもしれない。しかしさあ、紹介される心霊映像に『ほん呪』(『ほんとにあった!呪いのビデオ』)からの流用が多く、もちっと真面目にやれ!と言いたい。

扠。『宿で死ぬ』ができるまでの続きである。といってもここからはそう書くべきことはない。出版社の企画会議を通ってしまえば、後はひたすら目次を整えていく作業である。これも柱になる作品は企画書の時点で確定しているので、あとはページ数とか出版業界の慣例とかそういった大人の事情を勘案しつつ、作品を付け足したり外したりして、目次を完成までもっていくわけだ。

で、担当さんとの打ち合わせの際、提出した残りの企画はどうなったかといえば、実はまだ生きているのである。うちひとつは自分にとっても思い入れのあるテーマでありまして、「そういうことなら是非それをやってくださいよ」と担当さんが背中を押してくれたこともあって、具体化に向けて作業を進めていきたいと思っております。

これまで編んできた3冊は現代読者にとって〝怖い〟作品を集めた「ホラー傑作選」でしたが、今考えている企画はそれとは違うものになりそう。でもうまく形になれば自分にとって名刺代わりのアンソロジーになるような気がしています。

問題は忙しくて全然そっちの作業にかかれないということですねえ。とほほのほ。来週は書籍の作業のため自主カンヅメに行ってきます。

さーて、最近このブログを読み始めたというあなた。こんな過去記事も読んでみてはいかが? 心霊特番では絶対に紹介されないカルト映像のレビューだよ。しかしこの頃はまだビデオデッキが現役だったのだなあ。


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