2016年7月1日金曜日

ほんとにあった!カルトなビデオ② 『予言大爆発』



わが家のカルトなVHSをじゃんじゃんと紹介してゆく誰得連続企画、第2回である。
今日取りあげるのは『予言大爆発』(91年)。






「大ベストセラー『ノストラダムスの大予言』シリーズの著者五島勉が贈る世紀末叙事詩」!
というのが表ジャケの惹句である。


ノスの予言が爆発するか!遂に!と思ったあなたには、すこし追加説明が必要だろう。
この作品、実はABC制作の科学番組「シークレッツ&ミステリーズ」から大予言に関する回を抜き出し、ソフト化したものだ。表ジャケにも裏ジャケにも顔の出ている五島勉は本編には出演せず、プレゼンターとして数分間登場するだけである。


これだけで「ハニャ」とはに丸のような声が洩れてしまうが、問題はそこではない。
一番プロブレムなのは(なぜか英語) タイトルですよね。
『予言大爆発』といえば、誰だって予言が当たって世界が爆発、くらいの不吉なイメージを抱くじゃないですか。
違うんだよ。


このビデオ、正しくは『予言・大爆発』もしくは『予言&大爆発』と表記するのが正しい。
つまり、前半こそノストラダムスの大予言なのだが、後半は「火山」に関する話題なのだ!



(騙された!)


どうもこの「シークレッツ&ミステリーズ」は30分番組だったのだ。
で、予言の回だけではソフトにならないので、ついでに大噴火の回もつけ加えたというわけだ。「繁栄のためなら自然破壊をもいとわない人類に発せられた神からの最後の警告それが火山大爆発である。」と裏ジャケにはあるが、こじつけもいいところである。
さしもの五島勉でも火山は専門外なのか、後半はプレゼンターとしても登場せず、ぼかーん、どかーん、ぐらぐら、どろーっ、みたいな威勢の良い映像が延々と続く。真面目な番組だから、オカルト的な話は一切出てこない。






とにかく無茶なビデオなのだが(全50分で定価12800円)、それでもなんとなく許せてしまうのは『予言大爆発』というフレーズのかっこよさに拠るところが大だろう。
将来、演歌歌手デビューしたら、「予言大爆発」という曲を歌って踊りたいものだと思っている。





五島勉さんが流暢なフランス語で『諸世紀』を朗読するシーンがあるので★17個です。












 (わたしも出るわよ。byジーン・ディクソン)



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