直木賞作家・
木内昇さんの新作
『よこまち余話』(中央公論新社)がすごい!
どうすごいか、といえば幻想文学的にすごいのである。
木内昇さんといえば、時代の変遷期をひたむきに生きる人々の姿を描いた時代小説のイメージが強かった。それはそれで素晴らしく(文藻の豊かなことよ)、愛読させてもらっていたのだが、今回はそうした従来の作風を残しながらも、怪奇幻想文学方向に舵を切っている。
これには本当におどろきました。
以前どこかにあった小さな路地を舞台に、生者と死者の交わりを、ときに怪しく、ときに懐かしく描ききった連作幻想譚。珠玉のエピソードが積み重なるうち、少しずつ浮かびあがるはじまりの風景とは?
嗚呼、詳しくは言えないけど、ジャック・フィニィの某作品を彷彿させる素晴らしいエンディング。
早くも「怪談オブ・ザ・イヤー2016」ランクインの予感。
というわけで。
興奮冷めやらぬ中、
ダ・ヴィンチニュースにて著者にインタビューさせていただきました。
【前編】
http://ddnavi.com/news/289289/
【後編】
http://ddnavi.com/news/289315/
ぜひ読んでちゃぶだい。
木内さんが妖怪について語っているインタビューは珍しいのではないでしょうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿