デザインTシャツストア グラニフより、漫画家・杉浦茂とのコラボTシャツが発売された。
詳細はこちら(グラニフのホームページ)
デザインは選べるうれしさ、全7種類。
ああっ、わたしの大好きな狸くんもいるではないか。
というわけで、早速購入して参りました。
とりあえずは4枚。
残り3枚も夏がくるまでには買ってしまいそう。
杉浦茂の漫画を「日本にしかなく、世界に誇れる、童心によるシュール・リアリズム」と呼んだのは、筒井康隆である。童心といっても、それは大人が観念的につくりだした品行方正で純真な童心ではなく、もっともっと無軌道で、無秩序で、空想的で、残酷でさえある童心だ。
『不思議の国のアリス』を愛する筒井康隆が、杉浦漫画に魅かれるのも、だからよく分かるのだ。
おばけと、狸と、サムライと、忍者と、宇宙人と、ガンマンと、南洋冒険と、コロッケとお団子が、違和感なく同じコマに収まってしまう不思議なユートピア世界。
杉浦茂は5歳児のまま年齢を重ねることができた、希有な漫画家である。
自分がいい年になってしまって改めて感じることだが、これはすごいことだ。中2の心をこじらせるより、5歳児のまま老人になることの方が、ずっとずっとすごいことなのだ。
せめて杉浦Tシャツ(まずは大好きな狸から!)を身につけて、枯れない童心を分けてもらいたいと思っている。
てなわけで。
杉浦ファンなら迷わずグラニフへ。
これを機会に興味を持たれた方は、ぜひとも杉浦漫画現物(河出文庫で出ているものが手にとりやすいだろう)にあたってみてほしい。
小説でいえば、稲垣足穂や三橋一夫なんかが好きなら、ぜったいに気に入るはずだよ。
(余談だがこのブログのアドレスは三橋一夫の作品から取っている。お気づきでしたか?)
【おまけ動画】
杉浦茂のいないいないばあ/madigi制作
(杉浦茂作品の世界を、りんたろう監督がデジタルアニメ化したもの)
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