6月7月とそこそこ忙しくしていた反動で、8月はちょいと時間がある。この時期は航空券が高いので、北国に帰省もできない。
で、ここぞとばかりにホラー映画を観ているのです。
といっても、テンポのはやい最近のスラッシャームービーはどうも性に合わない。
結局、名匠ルチオ・フルチ監督のぐちゃぐちゃどろどろした、人間が溶けたり、人間が溶けたり、あるいは人間が溶けたりする、80年代スプラッター映画を観なおしているわけです。
さて。
観ていて気がついたことがひとつ。
ルチオ・フルチ監督の映画、意外にもラヴクラフトネタがよく出てくるのである。
今日観ていた『新デモンズ』は、考古学者団がシチリア島の悪魔崇拝の遺跡を調査したらえらい目にあっちゃった、ついでにとばっちりで島の人たちまでえらい目に遭っちゃった、というお話だが、その地底の遺跡内部には、よくみるとこんな文字が書かれている。
見えますか?
縦にならんで「アザトース」「クトゥルー」と書かれているのだ!
まあ、映画自体はDVDジャケの修道女ばりに(下図参照)、頭中に「?」マークがいくつも乱舞するような作品なのですが…なんの脈絡もなく男の体がまっぷたつに裂けるシーンはやはり出色。感動すらおぼえるイカレっぷりですので、夏休み、どこに行くところがないよう、というクトゥルー神話ファンは是非!(まあクトゥルーが絡んでくるのは、この壁の文字だけなんですが)
で、考えてみればフルチ監督、『ビヨンド』にも『エイボンの書』を登場させていたし、『地獄の門』でもゾンビが蘇るのはダンウィッチという街ではなかったっけ?
というわけで、個人的にはいま、ルチオ・フルチとクトゥルー神話のつながりがなんとなく気になっている夏なのだ。そんな夏休みがあったっていいじゃないか。そう私は主張したい。主張するぞ。
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