女性向けの新しい怪談雑誌『Mei (冥)』がいよいよ明日発売になります。
これは怪談専門誌『幽』の妹雑誌、という扱いらしく、春と秋の年2回刊行。『幽』が夏冬の刊行ですから、メディアファクトリーの怪談雑誌を各シーズンに1回読めることになったわけです。
気になるその内容は、という前にまずは書影をアップしておきましょうか。
イラストを担当しているのは、ブックデザイナーの祖父江慎さん。
モニター越しでは伝わらないかもしれませんが、背後の影の少女もちゃあんと本を手にもっています。本文中にもオバケだの片腕だの、可愛らしいイラストがたくさん。『幽』ともまた違った魅力の、スッキリとした中にどこか人なつこさのあるブックデザインでした。
これで税込み998円。なんとまあ、良心的なのでしょうか。
さて、内容を公式サイト(→怪談専門誌『幽』『Mei (冥)』公式サイト)からそのまま引用しておきます。
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特集 闇を歩く この世とあの世の境目を漫ろ歩く
加門七海「闇夜の光を堪能せよ」
中野 純「深夜の箱根に閻魔の声を聴き、幻の湖を見る」
中野 純「闇歩きの心得」
強羅駅〜大雄山最乗寺 箱根外輪山を闇歩き
闇夜を楽しむためのブックガイド
特別描き下ろし漫画
山岸凉子「猫・ねこ・ネコ」
怪談小説
辻村深月「丘の上」
加門七海「いたって、いいじゃない。」
東 直子「イボの神様」
山白朝子「私のサイクロプス」
怪談漫画
波津彬子 怪談古裂帖「心中」川端康成」
伊藤三巳華 ミミカの遠野物語
近藤ようこ たそがれの市「紅の皿」
今日マチ子 door「堅信礼」
下元智絵 あやし黄表紙「開幕」「百物語して蜘の足を切る事」
怪談実話
三輪チサ「怪談暮らし」
藤野可織「私は幽霊を見ない」
朝宮運河「気味のわるい話」
怪談実話コロシアム 江原一哲 VS 宍戸レイ VS 丸山政也
エッセイ/創作
立原透耶「夢への旅路」
宮家美樹「大和 闇の祭 大神神社」
K「本屋さんの怪談」
佐藤弓生+町田尚子「つくよみ双紙」
怪談スイーツ cafe de Mei
累の故郷風ダックワーズ
於岩様好みのロールケーキ いなり寿司風
恋色の焼き菓子 お露お嬢様のために
御殿女中のプティジュレ お菊様を偲んで
雪女のプティガトー
NEWS
てのひら怪談が新しくなって再発進!
座談会 加門七海×福澤徹三×東 雅夫
ブックレビュー
三村美衣 少女小説ほか
東 雅夫 怪談文芸本ほか
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わたしも怪談実話「気味のわるい話」を書かせてもらっております。
連載タイトルはメディアファクトリーの担当編集氏の命名です。平井呈一翁の名アンソロジー(『こわい話・気味のわるい話』)があるのでちょっと腰が引けましたが、いいタイトルだな、と思ったので決めました。
本書ではじめて怪談に触れる方もいらっしゃると思うので、惻惻と怖い、じわじわと気味のわるいものを書いてゆきたいなと思っております。
ご愛読いただけると幸い。
あ、特集「闇を歩く」では「闇夜を楽しむためのブックガイド」という企画も担当しています。ホラーや怪談だけでなく、ファンタジー、児童文学なども入れてちょっと『Mei』っぽく。ブックガイドを作るのは、とても楽しい作業です。ありがたや、ありがたや。
明日19日は刊行を記念して、代官山蔦屋書店にてイベントが開催されるとか。
伊藤三巳華さんと東直子さんのトークショー、さらに特集で真夜中の箱根を歩いている中野純さんと加門七海さんのトークがあるようです。
20時から、という大人の時間帯ですが、私も戸締まりをしっかりして、足を運んでみたいと思っています。
詳しくはこちらをどうぞ。http://tsite.jp/daikanyama/event/001088.html
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