2026年1月23日金曜日

怪老人日乗:1月23日(金)

昨日はさすがにくたびれて寝てしまった。うう、原稿をやらないと……。仕事が遅れており、それが気になって頭のリソース(という言葉はなんか格好いいから使う)を占めているので、それで財布を忘れるなどの事態が出来するのであろう。これはよくあることで、忙しすぎると物を落としたり、転んだり、ケガしたりということになりがちなのだ。今は仕事を休んでいて忙しくないはずなのですが、まあそれでもいくつかやることはあって、それが重なっているのです。もろもろ1月でまるっと片づけたいですね。今日は原稿をふたつ。土日でもうふたつ。そんな感じでいかがでしょうか。

そいからですねえ、ええと本を読んでいる。1月2月は古い本をすこし読みたかったが、結局あれこれ新刊が届くのでそういうものを読んでしまうのだった。飴村行『粘膜大戦』は序章からいきなり大迫力で、相変わらずサスペンスの盛り上げが上手いなあと感心。新登場のキャラも癖がありそうでいい。しかし『粘膜蜥蜴』から10年後の世界だったのか。

今日のご予定としてはクリーニング屋にセーターを取りに行く、予約した本を取りに中央図書館に行く。今日はバイクがないから自転車だな。まあこの時期のバイクは膝が冷え込んでひどいので、自転車のほうがいいであろう。あとはコーヒー豆を買いに行く。お昼をなんとかする。そんな感じでいかがでしょうか。

『日本ホラー小説史』発売から5日が経った。昨日は読売新聞に広告を出してもらったらしく、ありがたいことであった。出版社によって宣伝の仕方っていうのは全然違って、それは面白い発見であった。新聞広告を出してもらったのは初めての経験かもしれない。読まれた方の感想もすでにいくつか。あくまでネットでの反響であり、私の目に入ることを前提にしたレビューであろうから、それで優しい意見が多いのであろうが、それはそれとして好評価が多くてほっとしている。

日本ホラー小説史なんて大それたテーマで本を書くのは、そもそも私の立場では荷が勝ちすぎているのは分かっていた。それは昨年平凡社さんからご依頼を受けた時から分かっていたし、執筆中もうーんと音をあげそうになることもしばしばであった。もっと詳しく、かつ正確に書ける人は多いと思う。しかしそれを誰も書かないのであるなら、私が書くしかないだろう。そんな思いでなんとかかんとか書き上げた。といって適当なことは書けないので、できるだけ資料にあたり、知識の薄い部分も勉強し直すという手順を踏んだので、あらためて読むべき本が続々と出てきて、それで執筆に時間がかかってしまった。当初11月に出すつもりが12月になり、とうとう1月刊になったのは、そうした事情で思った以上に作業時間を要したからである。

読み返してみると心残りの部分はあるのだが(たとえばファンタジーについては紙幅の関係からほとんど触れていない)、まあ今の時点で書けるのはこれが精一杯という気もする。あと10年くらい修行して、増補改訂版を出したい。風間賢二さんの『ホラー小説大全』だって増補を続けているし、中川右介さんの『松田聖子と中森明菜』も何度か出直しているので、私もそんな感じでやっていけばいいのかなあと思っている。

あとは売れてくれることを願うのみ。まあちょっとかなりの部数を刷ってもらっているので(前2著を足したよりもまだ多い)売れてくれないとみんなが困っちゃんになるのです。こまっちゃんというのは中学の同級生で、プラモデルを丁寧に組み立てては爆竹で破壊するということをくり返していた天才少年であった。今頃どうしているのか。




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