2018年6月17日日曜日

怪老人日乗:6月17日(日)

曇っていた。のち晴れた。
さあて日曜である。どこかに遊びに行きたいが、〆切に追われていてはそれもできず。朝から仕事部屋にこもって原稿。9時にはリビングに出て、ゲゲゲの鬼太郎見る。狸があばれまくるおはなし。


さてさて。
昨日16日から「好書好日」での連載「朝宮運河のホラーワールド渉猟」がスタートした。「好書好日」は朝日新聞社の新しい書評系ウェブメディアで、従来の「ブック・アサヒ・コム」に比べて趣味系&やわらかめの記事が多いのが特徴。デザインもうんとスタイリッシュになった。で、ここでホラーの紹介記事を書いてほしい、という嬉しい依頼を受けまして、少し前から仕込みをしてきたわけ。

 
記念すべき第1回はホラー小説家・飴村行さんへのインタビュー。新刊『粘膜探偵』の話題を中心にカルト作家としての成功と、その人気が招いたスランプ、そこからの脱出についてうかがっている。飴村さんには3年前にもインタビューさせてもらっているが、ちょうどその続編のような内容だ。
こちらhttps://book.asahi.com/series/11014826/)で読めるので、ホラー愛好家の皆さんぜひご一読を。
こちらのインタビュー企画、すでに来月分の人選もほぼ確定。こちらもビッグな方なのでお楽しみに!
 

午後、原稿1本完成させてメール。あとはやや手強そうなのが2つほど。本腰を入れてやろうと思った矢先に地震があった。あわてて仕事部屋を飛び出した。ニュースを見ると群馬方面で震度5。本棚が倒れてきたらまず脱け出すのは不可能なので、ぐらっときたら何はなくとも逃げるようにしているのだ。

(デスクの横でわたしを狙うハヤカワ文庫と創元推理文庫)


世間は父の日。妻からはWELEDAのいい香いのするもの、息子からは家族3人の似顔絵をもらった。函館の父にはアロハシャツを贈る。お風呂での読書をはさみ、深夜までTHE HORRORS聴きながらせっせと仕事。


2018年6月16日土曜日

怪老人日乗:6月15日(金)

朝から雨。
ときに強風。気づいたらもう6月も半ばじゃないのさ。


某誌作業のために9時ちょっとには家を出る。中央線で眠りこけ、はっと目を覚ますと四谷。あたり見まわすと同じような人がたくさんいて、ぞろぞろと命吹き込まれた人形のようにホームに降りてゆく。飯田橋某社にて編集作業すこしやって、そのまま原稿。
〆切2本あるけどできるかしら、できないかしら。お昼はさんでじりじり。怠けずやったのだが、急にペース上がるわけでもなし。ひとつ完成したところで19時。慌ててもう一方に着手するもエネルギー残量ゼロ。かえろっと。


週末なので21時でも電車は混んでいて、ぎゅっと挟まれながら『ナルニア国物語』再読しながら帰る。今日は『カスピアン王子のつのぶえ』、ネズミのリープチープが最高にかわいい。帰宅して22時半。座り続けてふらふらだったが、夕飯食べたら復活。お風呂で東海林さだお『漫画文学全集』読み返して、ふっふっふと笑う。


ツイッターを始めたら始めたで、こちらのブログ更新頻度が落ちてしまった。うまい具合に両立できりゃあいいんだけど。
で、ここでも告知させてもらうと朝日新聞社のウェブ媒体「好書好日(こうしょこうじつ)」にて、ホラー関連の情報をレポートする連載、「朝宮運河のホラーワールド渉猟」がスタートする。第1回は明日16日(土)から。
ホラー&幻想系の注目作家にお話を聞く「インタビュー」、注目すべき動きを時評的にフォローする「コラム」、その月の熱烈推奨本を1冊ピックアップする「レビュー」の3本柱で、月3本、毎週金曜日の更新予定だ。


連載の担当さんはホラーやミステリに理解のある方で「本紙にのらないような本を紹介してください」と言ってくれているので、遠慮なく尖ったセレクションを(もちろん内容重視で)していきたいと思っています。できるだけ現代の国産小説を紹介したいですが、もちろん翻訳ものも、怪談実話も復刊も評論もコミックも対象となります。どんなことができるのか、自分でもワクワクしているのでご愛読よろしくお願いします。

●朝宮運河のホラーワールド渉猟
https://book.asahi.com/series/11014826/






2018年6月8日金曜日

怪老人日乗:6月6日(水) 静岡取材


 朝から雨。だった気がする。
午前中から家を出て東京駅。新幹線で日帰りの遠方取材である。担当さん&カメラマンさんとは車中で待ち合わせ。こだまで静岡県の三島まで。取材の準備をしているうちにあっという間に着いた。通過するばかりで初めて降りたが、海が近くて住みよそうな町である。




駅からタクシー拾って取材現場に直行。空いた時間に仏像を見たりした。取材が滞りなく済んで16時。温泉につかる間もなく、東京にとんぼ返りである。以前、東京のデパートで「あげ潮」という静岡産のクッキーを買ったことがあって、とっても美味しかったのでまた食べたかったのだけど、浜松近辺にしかないみたい。おなじみうなぎパイと「福太郎」という草餅を買って帰る。


東京駅で担当さんと別れ、そのまま駅構内地下のパン屋でさっそく今日のテープ起こし。〆切が明日なので原稿待ったなしなのだ。今日は朝からずっとテープ起こししていたので、二の腕が痺れてくる。電気風呂のよう。担当さんは「最近、テープ起こしは音声入力でやっています」と近未来人みたいなことを言っていたけど…そんなこと可能なんだろうか?


さて。パン屋のカウンター、隣の席には20代くらいの女性。一心に目をつぶり、ヨーガとも気功ともつかない動作をくり返している。腕をゆっくりと広げては閉じ、透明のボールをくるくるとなで回す。ああ。むかし学研のムーブックスで読んだ、高藤聡一郎さんの仙道気功法みたい。なんか嬉しいぞ。(高藤氏に興味ある方はこちら→http://tocroponto.blogspot.com/2016/08/blog-post_21.html


マッサージ受けて帰ろうと思ったが、混んでいて入れず。帰宅して夕飯。さっそくお土産の福太郎開けてみたらこんな感じの可愛い草餅でした。のっぺらぼうの小人が詰めこまれているみたい。かなりあっさり目のこしあんと柔らかめのお餅との相性がよく、「これはよいものだよ」と朝宮翁は静かに語ったそうである。
仕事すこし進めて就眠。リビングに毛布敷いて寝る。お蔭で4時半に目が覚めたけど、こんな働き方でいいのだろうか。





2018年5月29日火曜日

怪老人日乗:5月28日(月) 『ネクロノミコンの物語』


曇天の穴。されど気温は25℃以上、蒸し暑い。
朝食とって珍しく午前のうちから外出。電車内では週末にたまったメールの返信。21世紀人みたいでどうも違和感だが、こうでもしないとメールを開けない&返さないので仕方なし。新宿あたりから持参した海外ホラーを読む、読む。


飯田橋にて某誌校了の作業。なんとか無事に済ませて、そのまま某誌のゲラ戻し。5行ほど本文足りなかったので、あわてて書き足す。そうこうしてたら14時。某ミステリー作家さんにインタビュー取材。1時間半ほど、読書遍歴などあれこれうかがう。
夕方、星海社編集部のクトゥルーM君と久しぶりにお茶。この春ライターになったN君もやってきて、3人で近況あれやこれや。M君からは明日発売の『ネクロノミコンの物語 新訳クトゥルー神話コレクション2』(星海社)をいただいた。




シリーズ既刊の『クトゥルーの呼び声』、FGO効果か翻訳ものが厳しいこのご時世によく売れているそうで、シリーズ化が決定。今回から「新訳クトゥルー神話コレクション」というサブタイトルが入った。M君とは彼が編集者になる前からの知り合いだが、まさかクトゥルーな人になるとはねぇ。世の中なにが起こるか分からんばい。
最近読んだ小説・漫画の話いろいろと。普段ノーマークのラノベ系、ウェブ漫画、百合小説のことなんかを興味津々で聞く。流行り言葉が分からず「Vチューバーって何?」と思わず尋ねてしまったよ(意味は分かったが、実体はいまだ不明)。こちらからは飴村行『粘膜探偵』を薦めておく。


2人と別れた後、別のコーヒー屋に入り直して今日〆切の原稿。終わってないけど目鼻が見えたので帰宅し、遅めの夕飯。海老のクリームシチュー、その他。風呂も入らず零時まで仕事やって、3時半にむつくりゾンビーのように起床。ピーナッツを怪人のように囓りながら、原稿つづき。連休明けからこっちこんな生活だが、さほど苦労に感じないのは、つくづく家にこもっているのが好きなのだろう。



2018年5月22日火曜日

怪老人日乗:5月20日(日) 第4回ホラー・アカデミア


快晴。
朝食とった後、日曜の恒例行事。一家でアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』。ちょうど姉の家が泊まりにきていて、3歳の甥っ子は鬼太郎初体験。こわいのか、口を半開きにして固まっていた。息子は慣れたもので「ちゃみのちぇばり!」(髪の毛針)とまわらない口で鬼太郎を応援しておる。前半ホラー、後半アクションという見応えのある回でした。
その後、ふいに天啓にうたれ、ツイッターのアカウントを取得。
とりいそぎ稲川淳二と『幽』公式アカウントのみフォローする。
https://twitter.com/Unga_Asamiya


子どもたちはテント持って近所の公園へ。その間、午後までせっせこ仕事進める。うーん。週明けまでになんとかする、というプロジェクトは大抵破綻するな。神風は吹かない。夕方になったので身繕い、中央線に乗って新宿まで。


まずは紀伊國屋にて新刊チェック。6月から時評めいたコラムを書くことになったので、その下調べ。新刊情報はネットでも見られるが、やはり大型書店で現物眺めたほうが、いろんなネタが頭のなかで有機的につながる気がする。
『夢の器 原民喜 初期幻想傑作集』(彩流社)、『別冊文藝 諸星大二郎 大増補新版』(河出書房新社)など、欲しい本あれこれ目につくが、軍資金に限りがあるのでぐっと我慢。今月、なんだかお金がないなあと思ったら、『夢野久作全集』4巻(国書刊行会)のお金を振り込んだのでした。結局、ブックレビューのネタになりそうな本のみ購入。
夕飯、紀伊國屋地下のモンスナックでカレー。微妙にそっけないいつもの女店員さんが愛らしい。これまで気づかなかったが、壁には美輪明宏のサインが貼ってある。ますますこの店が好きになった。


で。新宿5丁目のトークライブスペース、Live Wireまで。
19時半より「ホラーアカデミア#4 鏡花と怪異怪談」を観覧。ホラーアカデミアは、怪異怪談研究会がプロデュースしているイベントで、訪れるのはこれが初めて。会場は満員御礼。
アンソロジストの東雅夫氏と、新進気鋭の国文学者・今藤晃裕氏&鈴木彩氏が、泉鏡花作品における怪異怪談についてトークをくり広げた。




二部構成で前半は鏡花作品にひそむサブカルチャーとの親和性について。『文スト』『文アル』はもちろん、劇場版『サクラ大戦』、鈴木清順『陽炎座』などにも話が及ぶ。
後半は昨年逝去された鏡花研究者の清水潤氏をめぐるトーク。いい意味でオタク気質の持ち主だった清水氏だからこそ、従来の文学研究の枠組みを踏み越えた、斬新な研究ができたのではないか、というようなお話(大意)。前後編どちらにも「オタク」というキーワードが浮上していたのが、現代の鏡花受容のあり方を示すようで興味深かった。

 
質疑応答コーナーでは、鏡花と能楽の関係について質問。大学時代、田中励儀先生の授業(日本文学講読)で『歌行燈』を読んで以来、鏡花と能楽の関係についてずっと気になっていたのである。怪異怪談的なるものを読者に伝えるうえで、日本人に古くからなじみのある能楽の構成が有効だったんじゃないか(たとえば『高野聖』)、という東氏の回答に膝を打つ。
文学研究の世界から見事に脱落した僕としては、鏡花と怪異についてばりばり研究している鈴木氏、今藤氏がたいへんかっこ良く、頼もしく感じられたのでありました。


すぐ横の席には作家の水沫流人さん、光原百合さん。鏡花といえば水沫さんなので、会える気がしていました。光原さんとは初対面のご挨拶。ナナメ前にはちょうどアニメ演出家の角銅博之さんが座っていたので、今朝の鬼太郎アニメについて感想伝える。
会場では清水潤氏の遺著『鏡花と妖怪』を購入。財布のお金が足らず、パスモのケースからこっそり紙幣を抜き出したのは内緒だよ。一緒にもらった「潭々 清水潤さんを偲んで」という追悼冊子には、恩師・田中励儀先生の書かれた追悼文も載っていました。鏡花とサブカルチャーといえば、当時田中先生とも「『サクラ大戦』行きました!?」って盛りあがった記憶があるなあ。


時間もないので懇親会には出ず。ふらふらと歩く案山子のように帰宅。夜なべ仕事するつもりで諸肌脱ぎになるが、気づくと明け方。スズメの声。むーん。




2018年5月20日日曜日

怪老人日乗:5月18日(金) 『粘膜探偵』解説!

晴れのち曇り。気温は30℃近い。
仕事してたらあっという間に週末。水と木の間にもう1日くらい謎曜日があってくれてもいいのだが。


14時から飯田橋K社にて某ミステリー作家さんにインタビュー取材。今月は遠方含め取材多かったが、おそらくこれで打ち止め(と思ったら、急遽メールインタビューが飛びこんできた)。滞りなく済んで16時散会。自由業特権を行使して、まだ空の明るいうちに都心を離脱。国分寺駅まで帰還し、改装中の紀伊國屋書店で新刊チェックした後、コーヒー屋で仕事夜まで。


本日の怪人物。
スーパーで男が青汁(らしきもの)のなみなみ入った水筒を持って歩いている。ふたが緩いのか、青汁がぼたぼた床にこぼれる。そんなこと気にせず、男は歩く。あちこちに緑色の水たまりができる。男のTシャツには「人生は縁、すべての出会いに感謝!」みたいなモットーが書かれているが、あいつと縁ができたら青汁をかけられそうでイヤだな。


本日の仕事紹介。
飴村行さんの「粘膜」シリーズ6年ぶりの新作、『粘膜探偵』(角川ホラー文庫)が届いた。発売日は来週25日だが、巻末解説を書いた関係で、一足お先に送っていただいたのである。今回もすごい。
混沌!酸鼻!妖美!幻影!飴村行初の探偵小説にして、暗黒のゴシックホラーに仕上がっているのだ。たとえるなら『秘密の花園』meets香山滋。偽史的妄想と幻想博物誌が絡み合い、ブルドーザーのような勢いで爛れた結末へと突き進む!医学者に老婆に爬虫人。恐怖の幻覚剤「髑髏」も再登場。今回も話題をさらうこと必至であろう。
先日は解説とはまた別件で、飴村行さんに新作についてお話をうかがってきました。こちらも近々詳細をお伝えできると思いますので、お楽しみに。ソクソク!




『小説野性時代』6月号(KADOKAWA)も届く。
今野敏さんの作家生活40周年記念企画、「担当編集者特別座談会」の取材・構成を担当した。長年今野さんと作品を生みだしてきた古強者4人の座談会、なかなか聞くことができない裏話満載で、聞き手としてもたいへん興味深かった。今野ファンは必読です。





2018年5月8日火曜日

怪老人日乗:5月8日(火)


曇りときどき小雨。
幼稚園まで子どもを見送り。ときおり自転車の後部座席に手を伸ばして、ちゃんと子どもが乗っているか確認する。ムニムニした腕にふれて安心するが、これがいくら触っても空洞だったらさぞ恐ろしかろう。稲川淳二の「八王子の首無し地蔵」、あるいは小泉八雲の「幽霊滝」が描いている怖さがまさにそれだ。そんなことを考えながら(運転中はついいろいろなことを考えてぼんやり)坂道の先にある幼稚園まで、せっせこ自転車を漕ぐ。漕ぐ。漕ぐ。


午後、取材のため飯田橋。
6月からスタートする新媒体の取材一発目だ。某ホラー作家さんに一時間強インタビュー。この企画が軌道に乗れば、現在国内で活躍しているホラーなクリエイターさんに毎月会えることになる。そうなると嬉しいな。


取材後、市ヶ谷まで一駅歩いて、総武線で高円寺まで。資料用のホラー本仕入れるため例の古本屋を目指すが、はいはい、分かっていましたよ、今日も閉店。チェーンの古本屋にはほしい本がないし(ジェーン・スーが海外文庫の棚にささっていたのは斬新だったが)、しょんぼりしつつ駅前に戻ると、さらなるショックが待ち構えていた。
北口のミスドがなくなっている!
別の喫茶店によろめき入って、呆然としつつテープ起こし。噫、ミスドのない高円寺なんて……これじゃあ何のために雨のなか途中下車したのか分からない。


帰宅して夕飯。明日の遠方取材に備えてあれこれ。お風呂では『マニエリスム談義』を読み進める。ルネ・ホッケと聞くと焼き魚の絵がぼんやり浮かんでくる人間には、ついていくのが精一杯どころか、はるか頭上を銃弾が飛び交っているような案配。


で。お仕事紹介、『本の旅人』5月号(KADOKAWA)。
新刊『あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続』を上梓した宮部みゆきさんと、『死者との対話』などで知られる批評家若松英輔さんの対談を取材&構成。
『あやかし草紙』は江戸怪談の傑作にして宮部みゆきのライフワーク「三島屋変調百物語」のシリーズ第5弾。次々と三島屋に持ちこまれる不思議でおそろしい話。今回は第1巻から百物語の聞き手を務めてきた主人公おちかの身に、ある転機が訪れて……。尽きせぬ魅力と読みどころについては、『本の旅人』の対談をぜひご覧ください。






ルネ・ホッケ定食650円なり。


怪老人日乗:5月6日(日)

ああ、ゴールデンウィークが終わってしまう……。
その事実に耐えきれず、髪をかきむしりながら道路に飛びだした。
「もっと休みをくれーッ!」「おれは生きているぞーッ!」そのとき悪魔のダンプカーが府中街道を時速200キロで突っ込んできて、彼の肉体はばらばらに砕け散り、額には「G」と「W」の文字が刻印された……。


なにを書いているのか自分でもよく分からないが、そんな気持ちになるくらい連休が終わるのがいやなのです。
ぼくは自由業者なのでカレンダー上の休みはほぼ関係ないのですが、それでもこの「世間がお休みしている」という雰囲気には得がたいものがあり、そこに便乗して怠けるのが大好きで、もし可能なれば10日でも20日でも世間に休んでいてもらいたいと思うのです。出版社から催促の電話やメールがないのもありがたい。それだけでぼくの心はずいぶんおだやかでした。


とはいえ、世間が休んでいるときこそ働かねばならないのが自由業者の宿命。連休明けには毎日ように取材や原稿〆切があり、休みのうちに3つは原稿を片づけておかないとまずい。現状仕上がっている仕事はもちろんゼロ。仕事部屋にまで侵入してきたゴールデンウィーク菌から逃れるべく、スクーターに跨がって隣駅の国立まで出かけてきました。


喫茶店にこもって原稿下書き。みんなどこかへ遠出しているのか、店内はがらんとしていてお客はぼく一人。公園でお昼を食べてから、くにたち中央図書館でさらに作業。国立駅からまっすぐに延びる大学通は見晴らしが最高で、走るたびに気分がさっぱりします。歩道橋のところで停車して、青空をバックに写真を一枚。ふと脇を目をやると、フリーメイソンリーのロッジが建っていました。ぼくはまったく知りませんでしたが、一部では国立ロッジの存在は有名な話みたいです(家人も知ってました)。








一旦帰って、夕方再び外出。最寄り駅そばのコーヒー屋にて原稿を進め、駅ビルの書店で高山宏&巽孝之『マニエリスム談義 驚異の大陸をめぐる超英米文学史』(彩流社)を購入して帰宅。こいつはおもしろそう。
息子は今日ずっと『学年誌ウルトラ伝説』(小学館)に夢中で、ユートムが「こうとむ」と誤記されているのを発見しては「これへんだよねえ」とニヤニヤ。まだ3才。将来どんな大人になるのでしょう。
夜はDVDで映画一本眺めた後、ゆるゆると仕事。のつもりが、缶コーラ一本であっけなく酔ってしまいリビングで仮眠。明け方むつくり目覚めて、原稿を1つ仕上げました。


というわけで。
しばらく間が空いた本ブログですが、なまけ病に冒されていただけですのでご安心を。毎日22時に寝ていたので体は超絶健康です。




おまけ画像。上述の『学年誌ウルトラ伝説』にあったウルトラマンタロウの学校成績。弟をフォローするやさしいA兄さん……。



2018年4月25日水曜日

怪老人日乗:4月24日(火)

薄曇りで夕方より雨。
明け方に起きて解説原稿つづき。合間に午後の取材&座談会のしたくも。
こういう時に思い出すのは、藤子A先生の『まんが道』にある才野茂の「あ~あ、あっちやったりこっちやったりじゃ集中できないなあ……」というセリフ。〆切に関する悩みはだいたい『まんが道』12巻(中公文庫版)に描いてあるような気がします。


とにかくできるところまで原稿進め、飯田橋のKADOKAWAにて座談会に出席。怪談専門誌『幽』で前号からやっている「怪談実話三人時評」である。門賀美央子さん、千街晶之さんと3人でこの半年に出た怪談実話について、あーでもないこーでもないと話す。わたしは口下手、というか頭があまりよくないので、お2人のように論理立てて話せない。もぐらが立って念仏を唱えているような案配で、たいへん失礼しました。今回、記事のまとめは千街さんにお任せ。


夕方より取材もう一本。ゲラ読み返すなど準備していたら、編集Mさんが顔を出す。解説の進捗状況確認のため。依頼時期からまだ大丈夫だろうと構えていたが、実はかなり差し迫った進行らしく(わたしのせいではない、はず)「このままでは本が出ません!」とMさん悲痛な声をあげる。早々に書きあげねば。
17時より某ホラー作家さんに取材。掲載誌については後日。解説やらねばならぬので、中央線途中下車して、あえて家から遠いミスド。困ったらミスタードーナツに駆けこみたくなるのはどういう心理なのか。いいことあるぞ、と所ジョージに言って欲しいのか。夜遅くまで外でやって、帰宅してさらに原稿。外は雨。


そんなこんなで紹介するのを忘れていた。『ダ・ヴィンチ』5月号。
神永学さんの最新刊『確率捜査官 御子柴岳人 ファイヤーゲーム』(KADOKAWA)について、2ページにわたりインタビュー。シリーズの原点など、いろいろとお話をうかがっております。今年もがんがん新刊を出すそうなので、その都度インタビューできれば嬉しいな。ファンの皆さんはぜひご覧ください!


(大人の事情で今月はぬりつぶしカバー)



2018年4月23日月曜日

怪老人日乗:4月23日(月)

本日も晴天なり。昨日は東京28度超えの夏日。終日原稿でほとんど家から出ず。アカチバラチ。


一応文庫解説〆切日。一応と書いたのはおそらく間に合わないからで、それでも午前中せっせこコンピューターに向かう。
某誌校了作業のため昼から飯田橋。無事に校了して30分だけ借りている机で仮眠。
夕方からそのまま取材1本。ホラーな作家さんお2人の対談。
取材終了後、作家さんのひとりが「ぼくのA社の担当さんにソックリですね。一瞬なんでここにいるんだろうと思いましたよ」とわたしに言う。その方の写真を見せてもらうと、確かに似ている。写真の写り方までソックリ(顎の角度とか)。こんなことってあるのねえ。A社に近づいたら労働させられるかもしれないな。


夜の中央線で帰宅したのち夕飯。親子丼、鶏つくね団子という鶏尽くしメニュー。
よなべ仕事にそなえてコーラ買おうと思ったが、テレビの健康番組を眺めていたらなんだか怖くなり、結局よす。今夜書けるところまで解説を進めて、明日は取材が2本という特異日でやや忙しない。両方ともホラーや怪談絡みでありがたいことではあるが。特異日といえば今日は23日ではないか。ああ、UFOと謎の特異日、コスミック・トリガー、南無R・A・ウィルソン大明神。


さて。友好的交流が苦手なわたしですが、近々ついにツイッターを始めることになるかもしれません。6月からホラー絡みで新しい仕事が始まり、その宣伝と情報収集のため。もっともブログも続けられない駄人だから、アカウントを取得するところで躓く可能性も多いにあり。


写真は国分寺駅北口にある昔ながらの模型店。閉店してしまうのだそうで、目下閉店セール中。寂しいことである。