2018年10月18日木曜日

10月28日(日)イベントやります!


本日はイベント開催のお知らせです。
来る10月28日(日)、東京・下北沢の「本屋B&B」にて「怪談専門誌『幽』vol.30「怪談実話◆三人時評」公開収録」というトークイベントを開催いたします。出演は千街晶之さん、門賀美央子さん、そして私。
怪談専門誌『幽』で連載している「怪談実話◆三人時評」のライブ版です。


いつもはKADOKAWAの会議室を借りて、侃々諤々やっているのですが、オープンな場でやるのも面白かろう、ということでイベント開催の運びとなりました。
いつものように各自3冊の推奨本を持ち寄り、その特徴や新しさを語ります。3人の基準は似ているようで違うので、ときに突っこみが入り、ときに議論が巻き起こり、というやり取りが毎回実にスリリング。
28日のトークイベントでも、きっと歯に衣着せぬ怪談批評が飛び交うことでしょう。結果として、怪談実話ブームの現状を確認し、行く末を見定めることができればよいな、と思っておりますがさて、どうなることやら。


というわけで楽しみなイベントなのですが、問題があるとすればですね、私がほとんど人前でしゃべった経験がない、ということなんですよ。
千街さん、門賀さんのお二人はあちこちでトークをされているようですが、私はあまり人前に出る機会がなく、たぶん小学3年生の学芸会で和尚の役をやって以来だと思います。


「なーに、わけもないことじゃ。本当の十六地蔵さまはのう」というセリフなら今でもそらで言えるんですが、フリートークとなるとからきし自信がありません。当日は壇上でゲームボーイをしていることになるかもしれませんが……そのあたりも含めて、ぜひ笑ってご鑑賞いただけると幸いです。
ご存じのように千街さん、門賀さんは広い知識と鋭い鑑賞眼をおもちなので、きっと面白くてタメになる怪談実話論が聞けるであろうと思います。


詳細は下のアドレスをご覧ください。
http://bookandbeer.com/event/20181028_b/
予約はこちらから。





千街晶之×門賀美央子×朝宮運河
「怪談専門誌『幽』vol.30「怪談実話◆三人時評」公開収録」

怪談専門誌『幽』(KADOKAWA刊)で前々号(vol.28)からスタートした「怪談実話◆三人時評」。
文芸評論家/書評ライターの、千街晶之さん、門賀美央子さん、朝宮運河さんの3人に、近刊の怪談実話書籍について、時評レビューの座談会をしていただいているコーナーです。
次号『幽』vol.30(2018年12月発売予定)の「怪談実話◆三人時評」の座談会を、「本屋B&B」で公開収録いたします!
今期は、2018年4月~10月に刊行された怪談実話の書籍が対象。本読みのプロたちの語る「読みどころ」、また「怪談実話」というジャンルに向けた思いにご注目ください!

  • 時間 _ 
    19:00~21:00 (18:30開場)
  • 場所 _ 
    本屋B&B
    東京都世田谷区北沢2-5-2 ビッグベンB1F
  • 入場料 _ 
    ■前売1,500yen + 1 drink order
    ■当日店頭2,000yen + 1 drink orde


2018年9月9日日曜日

怪老人日乗:9月8日(土)


またまた間が開いてしまったが、生きてます。だいじょぶです。
今週後半は取材3連チャン+締め切り+某誌入稿作業でそれなりに忙しく、金曜が終わってやっと一息。深夜に帰宅後、『ウルトラマンティガ』最終2話をぼんやり眺めて過ごしました。つ、疲れたー。
今日も基本的にはずっとだらだら。壁と化した積ん読本を消化したかったけど、まぶたが重くて捗らず。まあ、こんな日があってもよろしいでしょう。


今夜はニール・ゲイマン原作の映画『パーティで女の子に話しかけるには』をDVDで観ました。監督が『ヘドヴィグ・アンド・アングリーインチ』のジョン・キャメロン・ミッチェル。
パンク好きの高校生が女子と付き合いたいぜ、と悶々とするうち未来人とも宇宙人ともUFOカルトともつかない連中の潜むお屋敷にたどり着く。ニューエイジ的な感覚が濃厚な(グルジェフサークルの神聖舞踏でも観ているよう)なんとも奇妙な映画で、それがざらざらしたパンクのライブシーンとぶつかり合い、お洒落なのか宗教的なのかよく分からん独特な映画に仕上がっています。いかにも「ミニシアターでかかってそうなイギリス映画」で、こういうタイプの映画は久しぶりだけど、嫌いじゃない。
ゲイマンの原作小説が欲しくなって検索するも、古書価5000円を超えていてびっくりしました。




さてさて。
出てきたついでにお仕事の報告もまとめて。


『小説野性時代』9月号は、直木賞候補作家の本城雅人さん特集。新連載スタートに合わせて「ブックガイド!徹底紹介本城雅人」というページを執筆しました。スポーツものと記者ものという2本の柱を中心に、多彩な本城ミステリーの世界を紹介してみました。『傍流の記者』の次に何を読むべきか迷っている方はご参考に。
ところでジャニーズ事務所のタレントさんは表紙のウェブ掲載、解禁になったんですね。




『本の旅人』9月号では、『信長の原理』を刊行した垣根涼介さんにインタビュー。ベストセラー『光秀の定理』の姉妹編ともいうべき、戦国時代エンターテインメントです。織田信長の栄光と挫折、その背後に存在していた「世界の原理」とは? 弱肉強食のグローバル社会を映す鏡にもなっている、野心的な作品です。




 安田顕さんが表紙の『ダ・ヴィンチ』10月号では、新作『凍てつく太陽』について葉真中顕さんにインタビュー。葉真中さんにインタビューするのは、『絶叫』『コクーン』についで3度目です。戦時下の北海道を舞台に、アイヌの血を引く特高刑事が巨大な陰謀に巻きこまれてゆく……という興奮のミステリー。 バディものの要素もあり、これまで以上にエンタメ性が高い作品になっています。





角川文庫70周年の記念ペーパーが書店で配布されています。辻村深月さん『きのうの影踏み』の文庫化にあわせて出されたペーパーには、辻村さんのインタビューと、深木章子さんとの対談を掲載。こちらの記事の取材・執筆も担当しました。怪談によせる思い、深木さんとの息ぴったりの掛け合いをお楽しみください。なお対談のロングバージョンはKADOKAWAのサイト「カドブン」で読むことができるはず。





月3回更新のWEB連載「朝宮運河のホラーワールド渉猟」、(今のところ落とすことなく)順調に執筆しています。昨日は月に1度のブックレビューで、南條竹則編訳『英国怪談珠玉集』をとりあげました。これまでの記事とまとめて、チェックしていただけると嬉しいです。https://book.asahi.com/series/11014826/
下のバナーをクリックしても一覧に飛べます。


https://book.asahi.com/series/11014826/



この夏話題を呼んだ『火のないところに煙は』について、著者の芦沢央さんにインタビューしました。於ダ・ヴィンチニュース。初めてお会いしてびっくりしたのは、芦沢さんがかなり怪談やホラーをお読みだということ(この話って有名?)。記事では触れる余裕がなかったですが、怪談実話なども読まれていて、マニアックな作家・作品名が飛び出すのでドキドキしました。
ところで『火のないところに煙は』に登場する謎の宗教家の名は「シンドウさま」。もしかして、このネーミングの由来って……?
https://ddnavi.com/interview/486039/a/
(画像をクリックしても記事に飛べます)


https://ddnavi.com/interview/486039/a/



相変わらずホラーやミステリーに関するお仕事が中心で、ありがたいことですね。
9月10月もそんな感じなので、引き続きぎゃんばります。
本日のBGM:佐井好子『タクラマカン』


2018年8月4日土曜日

御仕事紹介之助


全国数人の怪老人ファンの皆さん、ごぶさたであります。
只今8月4日の午後11時30分。BGMはザ・ディランⅡのファースト『きのうの思い出に別れをつげるんだもの』(1972)であります。再生するたび心のネジがゆるむ愛聴盤。


扠。
前回の投稿からすこし経ったので、お仕事紹介をさせていただこう。
「お仕事紹介ばっかでつまんなーい」とフグのように頬を膨らませ、タコのように口をとがらせ、ネッシーのように手足をジタバタさせているお嬢さん方とは、いつか個別にお会いしたと思っている。


まずは。
『本の旅人』8月号(KADOKAWA)が書店に並んでいるはず。
こちらでは初の経済エッセイマンガ『キミのお金はどこに消えるのか』(KADOKAWA)を刊行した井上純一さんと、同書監修者で経済学者の飯田泰之さんの対談を取材・執筆した。わたしのような経済オンチにもすごく分かりやすい内容なので(対談も新刊もね)、ぜひご一読を。ベストセラー『中国嫁日記』の人気キャラ、月サンも重要な役どころで登場する。







『東京人』9月号(都市出版)も出た。
「江戸東京 妖怪探訪」と題し、同誌としてはじめて妖怪を扱っている。京極夏彦×加門七海×東雅夫の三氏による鼎談をはじめとして、江戸・妖怪の妖怪をさまざまな切り口で紹介している好特集だ。
 自分が関わっていなくても購入しただろうが、こちらの号で現在放映中のテレビアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』(6期)について、東映アニメーションの永富プロデューサーと小川孝治シリーズディレクターにインタビューさせていただいた。怖いこわいと評判の今期『鬼太郎』。その恐怖演出には作り手サイドのメッセージがこめられていた。詳しくはぜひ誌面で。

 



朝日新聞社「好書好日」上のWEB連載「朝宮運河のホラーワールド」も月3回のペースで更新中。
伊藤潤二『人間失格』(小学館)インタビュー、「変身ホラー」を5冊紹介した怪奇幻想時評に続いて、今日は大濱普美子『十四番線上のハレルヤ』(国書刊行会)に関する書評がアップされている。次回更新は、再来週末を予定。
すでに某人気ホラー作家さんにインタビューして準備を着々と進めておりますので、お楽しみに!






また。
わたしの不得要領かつおぼろげな日常を覗いてみたいという向きは、斎戒沐浴のうえツイッターをご覧ください。明日は『ズッコケ三人組』の同窓会イベントに行って参ります。これを書いている間にCDは変わり、友部正人の『にんじん』になりました。



2018年7月15日日曜日

お仕事紹介


こちらでもお仕事紹介をまとめて。ざざざと。
 

まずは澤村伊智さんの『ずうのめ人形』(角川文庫)に文庫解説を寄稿しました。
『ぼぎわんが、来る』で鮮烈なデビューを果たした澤村さんの第二作にして、鈴木光司『リング』にまっこう勝負を挑んだ都市伝説ホラーとあって、刊行当時は「こ、こ、これは!」と大興奮したものです。その興奮さめやらぬまま確か「ダ・ヴィンチ」で澤村さんにインタビューさせてもらって、おそらくそのご縁が今回の解説につながったものではないかと。



短い枚数ゆえやや駆け足な解説になってしまいましたが、『リング』との関係に象徴されるメタ・ホラー性について言及した文章になっております。作品本編を堪能した後で、さらっとお読みいただけると幸い。7月24日発売。かみんぐすーん。


『ずうのめ人形』といえば、角川文庫創刊70周年記念のペーパーがですね、書店で配られることになるはずです(もう配られているのかな)。
そこに載っている宮部みゆきさん『過ぎ去りし王国の城』のインタビューと、宮部さん×澤村さんの対談のまとめも担当しました。稀代のホラーマニアでもあるお二人だけに、当日はアーサー・マッケンやマリオン・クロフォード、岡本綺堂や都筑道夫などの名前が出て、大いに盛り上がったのでした。
書店で見かけたら、ぜひゲットされたし。




すでに書店に並んでいるものとしては、『ダ・ヴィンチ』8月号に『星空の16進数』(KADOKAWA)を刊行した逸木裕さんにインタビュー。見出しを引用しますと「11年前の誘拐事件に秘められた謎 色彩豊かな感動のミステリー」。他人とのコミュニケーションは苦手ながら、抜群の色彩感覚をそなえた主人公が、11年前に自分を数時間誘拐した犯人を探すよう私立探偵に依頼する……という魅惑的な冒頭から、事件は思わぬ方向へと展開してゆきます。




これまで二転三転するプロットが特色だった逸木さんですが、今回はあえてストレートな私立探偵モノ+青春モノ。色彩によってつながる人の縁が感動を呼ぶ、逸木ミステリーの新境地と呼べるものになっています。




『小説 野性時代』8月号では「偽りの春」で第71回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞した降田天さんにインタビュー。『女王はかえらない』でこのミス大賞を受賞してデビューした降田さんは、萩野瑛さんと鮎川颯さんからなるコンビ作家。インタビューでは倒叙ミステリーファン必読の受賞作創作秘話から、気になるコンビでの執筆作法まで、いろいろお話をうかがっています。息もぴったりのかけあいをお楽しみください。




あとは。
朝日新聞社WEB『好書好日』で連載している「朝宮運河のホラーワールド渉猟」ですが、順調に月3回、土曜日(金曜から土曜になりました)に更新されています。
初回の飴村行さんインタビューに続き、第2回の怪奇幻想時評では山尾悠子『飛ぶ孔雀』(文藝春秋)を入り口に幻想文学再評価の機運を紹介しました。第3回のブックレビューでは読みやすい訳と装画の美形ラヴィニア・ウェイトリーが一部で話題を呼んでいるH・P・ラヴクラフト『「ネクロノミコン」の物語 新訳クトゥルー神話コレクション2』(森瀬繚訳/星海社)を詳しくレビューしています。




 次回更新は7月21日(土)の午前10時。ビッグな方にインタビューしていますので、こちらもお楽しみに。この連載については完全に好き勝手やらせてもらっていますので、今後もマニアックな路線を突き進む予定。
こんな感じでしょうかネ。


https://book.asahi.com/series/11014826



2018年7月14日土曜日

怪老人日乗:7月14日(土)


案の定というべきか。
ツイッターを始めたらブログの更新が滞るようになった。
こちらはこちらで大事にしていきたいし、愛着めいたものもあるので、粘着質に続けていきたいと思っておりますが。


さて。世間は三連休。しかし平日遊んでしまったので(福島旅行に行っていたのである)気にせず自宅作業に没頭。
ゴールデンウィークからこっち、妙に気ぜわしい日々が続いていたが、やっと一段落したので本を読んで過ごす。
ドナルド・E・ウェストレイク『さらば、シェへラザード』、工藤美代子『凡人の怪談 不思議がひょんと現れて』、ヘレン・マクロイ『牧神の影』などを同時並行で進めつつ、仕事用のゲラも読む。
やはり〆切に追われていない生活というのは、心身に負担がなくていいですなあ。かつて喜国雅彦氏が「(原稿を書かずに)本だけ読める仕事があればいいのに」ということを書いていたが、つくづく同感。


夕涼みに散歩に出るが、いやいや、全然涼しくない。バイクの修理に西荻まで行きたいが、この炎天下運転する元気もない。
ウェストレイク『さらば、シェへラザード』は原稿が書けないのに〆切だけがどんどん迫ってくる、でどうしようもないから自伝的な原稿を書いちゃう、もうアカン、ヘルプミー……といった感じのメタフィクション。〆切に遅れがちなわたしには非常におっかない本である。脱線してゆくぼやき芸がとにかく可笑しく、1章ずつちびちびと読んでいる。




福島旅行についても簡単に触れておくと。
火曜日から木曜日にかけて、福島に2泊3日で出かけてきた。
1日目と2日目は会津若松で刊行。鶴ヶ城を見たり、竹本健治の小説で有名な栄螺堂を見たり、白虎隊の墓所を訪ねたり、県立博物館で恐竜の骨を見たりした。 宿泊したのは東山温泉。フロントに「近所にクマが出ました」と張り紙があっておののいたが、山すその静かな温泉地でした。窓からは一面の墓。


3日目は円谷英二監督の故郷、須賀川まで。街中にあるウルトラヒーロー&怪獣のモニュメントを探して歩き回る。
円谷英二の縁者がやっているウルトラマンショップにも立ち寄り、子どもにソフビ人形などを買う。郡山から新幹線、銘菓ままどおるなどを買って帰宅。
初めて足を運んだが福島は近い、近い。大宮から郡山なんて1時間である。また行ってみたいと思っています。





(ユートム!)


仕事の報告したかったけれど、長くなったので項を改めます。

 

2018年6月23日土曜日

怪老人日乗:6月22日(金)

快晴。気温は日中30℃近くまであがる。


渋滞していた仕事もやっと一段落。日常的なペースにもどる。5月後半、あれこれ立て込んでカレンダーの残りの日数より〆切のほうが多い、という状況になってしまった。筆のはやい人ならちゃっちゃとこなすところだが、わたしはどう頑張っても1日で1つが精一杯。じりじりずれこんでいるうちに6月分の仕事も入り交じり、マルキ・ド・サドの乱交シーンのようなわけのわからない状況に。
それをひとつひとつ解きほぐし、終わったところで6月ももう後半である。




すこし時間ができたので、西荻窪までスクーターの定期点検にゆく。真昼の五日市街道を走っていたら、直射日光でふとももが焼けるようだった。ところが。途上バイク屋さんに電話したところ「しばらく混み合ってるんで、一週間後にまた連絡くださいー」とのこと。およよのよ。まあしょうがない。


そうと決まればのんびり走ろう(西荻までは行くことにした)。五日市街道沿いにある喫茶店「くすの樹」で休憩。仕事用のゲラを読みすすめる。こういうロッジ風の喫茶店、昔のドラマやアニメにはよく出てくるけど、最近ほとんど見かけない。内装もシックで素敵。ほぼ一か月ぶりに心晴れやかである。


西荻にバイク駐め、そこから電車で飯田橋。某K社で仕事。車中では篠田航一『ヒトラーとUFO 謎と都市伝説の国ドイツ』(平凡社新書)をよむ。


ドイツ南東部の小都市パッサウでまことしやかに語られる都市伝説。ある牧師が冬の川で溺れかけた少年の命を救った。それは幼少期のヒトラーだった。もし彼を救わなければ、世界の歴史が変わっていたのに……というキングの『デッド・ゾーン』的命題を含んだ話が面白い。パッサウには実際、ヒトラー一家が住んでいたという。




仕事夜までやって西荻まで戻り、古本屋をひやかす。といっても20時過ぎていたので盛林堂書房はすでにクローズ。音羽館を中心に見る。駅北口の輸入食料品店、人から聞いたとおり更地になっていた。町の景観大きく変わりそうで残念。


すっかり日が暮れた道を一時間ほど運転して帰宅。夕飯とったのち世間で話題の『バーフバリ 伝説誕生』をDVDで鑑賞。なんとも過剰な映画。
この映画、バーフバリが知力体力絶倫で、とにかく圧倒的に強すぎるところがいい。大作アクション映画につきものの段取り感(どうせ勝つことが分かっているのに、中盤で一回「ま、負けそうだ……」となるとか)が皆無なので、ありがたいお経でも聞くようにバーフバリの活躍に身を任せることができる。忘れないうちに『王の凱旋』も観よう。
 風呂で『ヒットラーとUFO』続き読む。寝ぼけて浴槽に半分ひたしてしまったよ……。

2018年6月17日日曜日

怪老人日乗:6月17日(日)

曇っていた。のち晴れた。
さあて日曜である。どこかに遊びに行きたいが、〆切に追われていてはそれもできず。朝から仕事部屋にこもって原稿。9時にはリビングに出て、ゲゲゲの鬼太郎見る。狸があばれまくるおはなし。


さてさて。
昨日16日から「好書好日」での連載「朝宮運河のホラーワールド渉猟」がスタートした。「好書好日」は朝日新聞社の新しい書評系ウェブメディアで、従来の「ブック・アサヒ・コム」に比べて趣味系&やわらかめの記事が多いのが特徴。デザインもうんとスタイリッシュになった。で、ここでホラーの紹介記事を書いてほしい、という嬉しい依頼を受けまして、少し前から仕込みをしてきたわけ。

 
記念すべき第1回はホラー小説家・飴村行さんへのインタビュー。新刊『粘膜探偵』の話題を中心にカルト作家としての成功と、その人気が招いたスランプ、そこからの脱出についてうかがっている。飴村さんには3年前にもインタビューさせてもらっているが、ちょうどその続編のような内容だ。
こちらhttps://book.asahi.com/series/11014826/)で読めるので、ホラー愛好家の皆さんぜひご一読を。
こちらのインタビュー企画、すでに来月分の人選もほぼ確定。こちらもビッグな方なのでお楽しみに!
 

午後、原稿1本完成させてメール。あとはやや手強そうなのが2つほど。本腰を入れてやろうと思った矢先に地震があった。あわてて仕事部屋を飛び出した。ニュースを見ると群馬方面で震度5。本棚が倒れてきたらまず脱け出すのは不可能なので、ぐらっときたら何はなくとも逃げるようにしているのだ。

(デスクの横でわたしを狙うハヤカワ文庫と創元推理文庫)


世間は父の日。妻からはWELEDAのいい香いのするもの、息子からは家族3人の似顔絵をもらった。函館の父にはアロハシャツを贈る。お風呂での読書をはさみ、深夜までTHE HORRORS聴きながらせっせと仕事。


2018年6月16日土曜日

怪老人日乗:6月15日(金)

朝から雨。
ときに強風。気づいたらもう6月も半ばじゃないのさ。


某誌作業のために9時ちょっとには家を出る。中央線で眠りこけ、はっと目を覚ますと四谷。あたり見まわすと同じような人がたくさんいて、ぞろぞろと命吹き込まれた人形のようにホームに降りてゆく。飯田橋某社にて編集作業すこしやって、そのまま原稿。
〆切2本あるけどできるかしら、できないかしら。お昼はさんでじりじり。怠けずやったのだが、急にペース上がるわけでもなし。ひとつ完成したところで19時。慌ててもう一方に着手するもエネルギー残量ゼロ。かえろっと。


週末なので21時でも電車は混んでいて、ぎゅっと挟まれながら『ナルニア国物語』再読しながら帰る。今日は『カスピアン王子のつのぶえ』、ネズミのリープチープが最高にかわいい。帰宅して22時半。座り続けてふらふらだったが、夕飯食べたら復活。お風呂で東海林さだお『漫画文学全集』読み返して、ふっふっふと笑う。


ツイッターを始めたら始めたで、こちらのブログ更新頻度が落ちてしまった。うまい具合に両立できりゃあいいんだけど。
で、ここでも告知させてもらうと朝日新聞社のウェブ媒体「好書好日(こうしょこうじつ)」にて、ホラー関連の情報をレポートする連載、「朝宮運河のホラーワールド渉猟」がスタートする。第1回は明日16日(土)から。
ホラー&幻想系の注目作家にお話を聞く「インタビュー」、注目すべき動きを時評的にフォローする「コラム」、その月の熱烈推奨本を1冊ピックアップする「レビュー」の3本柱で、月3本、毎週金曜日の更新予定だ。


連載の担当さんはホラーやミステリに理解のある方で「本紙にのらないような本を紹介してください」と言ってくれているので、遠慮なく尖ったセレクションを(もちろん内容重視で)していきたいと思っています。できるだけ現代の国産小説を紹介したいですが、もちろん翻訳ものも、怪談実話も復刊も評論もコミックも対象となります。どんなことができるのか、自分でもワクワクしているのでご愛読よろしくお願いします。

●朝宮運河のホラーワールド渉猟
https://book.asahi.com/series/11014826/






2018年6月8日金曜日

怪老人日乗:6月6日(水) 静岡取材


 朝から雨。だった気がする。
午前中から家を出て東京駅。新幹線で日帰りの遠方取材である。担当さん&カメラマンさんとは車中で待ち合わせ。こだまで静岡県の三島まで。取材の準備をしているうちにあっという間に着いた。通過するばかりで初めて降りたが、海が近くて住みよそうな町である。




駅からタクシー拾って取材現場に直行。空いた時間に仏像を見たりした。取材が滞りなく済んで16時。温泉につかる間もなく、東京にとんぼ返りである。以前、東京のデパートで「あげ潮」という静岡産のクッキーを買ったことがあって、とっても美味しかったのでまた食べたかったのだけど、浜松近辺にしかないみたい。おなじみうなぎパイと「福太郎」という草餅を買って帰る。


東京駅で担当さんと別れ、そのまま駅構内地下のパン屋でさっそく今日のテープ起こし。〆切が明日なので原稿待ったなしなのだ。今日は朝からずっとテープ起こししていたので、二の腕が痺れてくる。電気風呂のよう。担当さんは「最近、テープ起こしは音声入力でやっています」と近未来人みたいなことを言っていたけど…そんなこと可能なんだろうか?


さて。パン屋のカウンター、隣の席には20代くらいの女性。一心に目をつぶり、ヨーガとも気功ともつかない動作をくり返している。腕をゆっくりと広げては閉じ、透明のボールをくるくるとなで回す。ああ。むかし学研のムーブックスで読んだ、高藤聡一郎さんの仙道気功法みたい。なんか嬉しいぞ。(高藤氏に興味ある方はこちら→http://tocroponto.blogspot.com/2016/08/blog-post_21.html


マッサージ受けて帰ろうと思ったが、混んでいて入れず。帰宅して夕飯。さっそくお土産の福太郎開けてみたらこんな感じの可愛い草餅でした。のっぺらぼうの小人が詰めこまれているみたい。かなりあっさり目のこしあんと柔らかめのお餅との相性がよく、「これはよいものだよ」と朝宮翁は静かに語ったそうである。
仕事すこし進めて就眠。リビングに毛布敷いて寝る。お蔭で4時半に目が覚めたけど、こんな働き方でいいのだろうか。





2018年5月29日火曜日

怪老人日乗:5月28日(月) 『ネクロノミコンの物語』


曇天の穴。されど気温は25℃以上、蒸し暑い。
朝食とって珍しく午前のうちから外出。電車内では週末にたまったメールの返信。21世紀人みたいでどうも違和感だが、こうでもしないとメールを開けない&返さないので仕方なし。新宿あたりから持参した海外ホラーを読む、読む。


飯田橋にて某誌校了の作業。なんとか無事に済ませて、そのまま某誌のゲラ戻し。5行ほど本文足りなかったので、あわてて書き足す。そうこうしてたら14時。某ミステリー作家さんにインタビュー取材。1時間半ほど、読書遍歴などあれこれうかがう。
夕方、星海社編集部のクトゥルーM君と久しぶりにお茶。この春ライターになったN君もやってきて、3人で近況あれやこれや。M君からは明日発売の『ネクロノミコンの物語 新訳クトゥルー神話コレクション2』(星海社)をいただいた。




シリーズ既刊の『クトゥルーの呼び声』、FGO効果か翻訳ものが厳しいこのご時世によく売れているそうで、シリーズ化が決定。今回から「新訳クトゥルー神話コレクション」というサブタイトルが入った。M君とは彼が編集者になる前からの知り合いだが、まさかクトゥルーな人になるとはねぇ。世の中なにが起こるか分からんばい。
最近読んだ小説・漫画の話いろいろと。普段ノーマークのラノベ系、ウェブ漫画、百合小説のことなんかを興味津々で聞く。流行り言葉が分からず「Vチューバーって何?」と思わず尋ねてしまったよ(意味は分かったが、実体はいまだ不明)。こちらからは飴村行『粘膜探偵』を薦めておく。


2人と別れた後、別のコーヒー屋に入り直して今日〆切の原稿。終わってないけど目鼻が見えたので帰宅し、遅めの夕飯。海老のクリームシチュー、その他。風呂も入らず零時まで仕事やって、3時半にむつくりゾンビーのように起床。ピーナッツを怪人のように囓りながら、原稿つづき。連休明けからこっちこんな生活だが、さほど苦労に感じないのは、つくづく家にこもっているのが好きなのだろう。