モックモクの木曜日である。あなたの後ろに木の霊が……。というわけでですね、木曜日になったので今日はあれをやりますよ。木曜日体操を。腕を伸ばしてお隣の窓に手を突っ込んで、そのまま台所をかき混ぜて……。という人はいないね、いたら警察沙汰だね。
さて。昨日はほぼ家から出ず、終日原稿書き。遅れている評論関係。仕上げるつもりだったけれども夜までかかって終わらず。うーんむ、明日も早い、いいところで寝てしまう。そして今日。某月刊誌の作業があったので飯田橋。早くに家を出たのであるが、地下鉄の人身事故が発生したらしくダイヤが乱れがち。満員電車でぐいぐいと押される。私はあまりラッシュ時に電車に乗ることがないのだが、毎朝これだと心がすり減るなあと思う。中央線はもっとひどかったけど、西武線だってまあまあ混んでいるのだ。
で今日はぐいぐい押されたので、椅子に座っている人に若干接近する形になり、それがイヤだったのか座っているおじいさんが私の尻をぐいぐいと押してくる。押されてもこっちだって押されているんだからしょうがないでしょう。というわけで両側から押されて、つり革につかまってなんとか宙づり状態で耐えたのだが、その耐えたところの苦労も知らず、おじいさんはさらにお尻のあたりをぐいぐい押してくるので、「コンコンチキめ!」とたまたま持っていた錫杖を一振りしたところ、苦労知らずのおじいさんは木の葉と化したのだった。木曜の怪談。
有楽町線があまり機能していないので別の路線(丸ノ内線)で後楽園駅へ。いわゆる東京ドームがある駅である。東京ドームのまわりには遊園地などあって楽しいのだが、そんなところに寄っている場合ではない。たまに首都高の下に幻のような屋台も出ているのが、この界隈まるで小泉八雲の怪談めいている。一駅分歩いて飯田橋へ。そこからささっと仕事を済ませて、さて帰ろうと思ったところ、財布がないことにハタと気づいた。PASMOの残金も後楽園駅でちょうどなくなり、するとどうなるかというと帰りの電車に乗れない。参った。
慌てて家族に電話する。幸いにも今日は三味線の稽古の日であって、家族は池袋にいた。そこまで行けばなんとかなる。というわけで飯田橋から神楽坂を延々登り、水道橋、目白、雑司ヶ谷と歩いてやっと池袋。1時間半ほどかかる。その前にも一駅歩いているから、都合5駅分歩いたことになるわけで、さすがにへろへろであった。家族と合流して帰りの電車賃をもらい、さらにお昼もおごってもらって帰宅。ああ、電車に乗れるってありがたい。
しかしこんな時のために、なんとかペイの類は入れておいた方がいいなあと思った次第。スマホ落としたら面倒事になりそうで使っていないのですが、そもそも財布を忘れるようじゃ意味がない。ノー意味だ。
帰りにちょっと池袋ジュンク堂に寄る。棚の撮影許可をお願いしたら、「著者ですか?」と聞かれたので身分を明かしてご挨拶。声をかけたのがたまたま棚を担当している方で、既刊の『現代ホラー小説を知るための100冊』と並べてくださっていたのがありがたかった。
雑司ヶ谷霊園にいた猫

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