2024年10月4日金曜日

怪老人日乗:10月4日(金)

あいうえお。かきくけこ。よし、五十音をまだ覚えているぞ。そんなわけで今日も日記を付けてみようッ…………!!!

ええとですね、今週は妙に大変でしたね。座談会がありましてそのために8冊本を読まないといけない。8冊は前々から指定されていたので(再読もあるし)なんとか読めるだろうと思っていたのですが、人間五十年、下天の夢をなんとかと織田信長もいったように、人間ギリギリにならないと仕事をしないわけですよ。信長もそうだったでしょう多分。

で今週の月曜から読み出したわけですけど、1冊400ページから700ページくらいあるわけで、まあ大変。たまに薄いのもあるけど、純文学系は熟読しないと筋を見失うし、なかなか思うように進まず。火水木と本気で読み続けてやっと今朝読み終わりました。座談会は今夜なのでぎりぎりですね。某学館で創刊される新雑誌の企画。

そうこうしてたら色々滞ってアンソロジーの解説も書かないといけないし、書き下ろし③の目次も提出する約束になっているし、河出書房某誌の原稿アイデアも出さないとだし、来週の取材の会場押さえ&質問項目出しもしないとだし、テレビ出演のための準備もあり、原稿も複数〆切があり、もちろん書き下ろしもやらないとで、うーん、相変わらずの感じである。

しかし2000年頃の東雅夫さんの日記を読むと、とてつもないペースで仕事をこなしておられて、よくあんなに書けたものだなあ、と感心する。端から出来が違うといえばそれまでだが、まあ私もなんとか頑張りたいものです。どうせ10年もすると暇になるのだろうから。

何かひとつくらい楽しいことを書きたい。何かないかな。Netflixで『地面師たち』を観ました。あれ観てて思ったけど、素人は土地売買で騙されても、まったく気づかないよなあ。うちも今住んでいる家を購入した時、前の住人さんと一度だけ会いましたけど、あの人が本物なのか、渡された登記簿が本物なのか、確かめようがないわけですからね。ある日突然、「出ていけ」と言われることもあるわけで、おそろしいですねえ、うぴぴ、うぴぴ、と思いましたね。凝った感想とかは言えないので、困ったらうぴぴ、うぴぴ、と言おうと思いますね。

YouTubeではなぜかヒトコワ系の怖い話ばかり聞いている。怪談はすごく聞く時期と、ちょっと距離を置きたいなという時期があって、今は後者のサイクルのようだ。事件系の怖い話といえば福澤徹三さんの小説で、生命保険をかけた行き場のない男たちを部屋に監禁して、アルコール度数の高い酒とか、煙草を無理やり摂取させて、早死にさせるという話があって、すごくイヤだなあと思った。直接手を下すのではなく、自ら病気になるように仕向けるというのがすっごく人の命を軽んじてる感じがして、怖かったですね。福澤さんの小説はそういうところを捉えている話が多くて、いいなと思います。うぴぴ。

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