2023年7月13日木曜日

怪老人日乗:7月13日(木)

おはようございます。風の谷のナウシカです。今日も風が強いわね。ぴゅー。さて、そんなわけで今日の一曲目いってみましょう。親鸞で南無阿弥陀仏。南無阿……弥……陀仏……。

ええと昨日は忙しくてねえ、忙しいという言葉はマイナスイオンが出ているので(悪い意味で。負のオーラくらいの意味でございます)あまり人前で使いたくはないのだが、しかしまあそういうしかない状況の時というのはあるわけで、床で寝て背中の痛さから4時間睡眠で起床、そっからずっと原稿をやり、ひとつ送って昼前に家を出て12時から15時半まで飯田橋のルノアールで取材、今回はしゃべる側だったので事前準備などはそうなかったが、しかし普段家族ともあまり口頭で会話をせず、地蔵のように口を閉ざして生きているので、終わってみたらヘトヘトに疲れていた。

その後コーヒー屋に駆け込んで原稿、今夜までに必ずやらないとなやつで、ギリギリと書き進むがどちらかというと筆が遅い方なので(何度か書き直しながら、這いずるように進んでいくタイプ)、できあがってメール送信したのが21時すぎ。そこから某誌編集作業をやり、終わって帰ったら23時すぎだった。お夕飯をひとりで食べ、お風呂にはいって寝る。もうひとつ急ぎの原稿があったけれど、もうこれ以上やったら救心錠剤を飲むことになりそうだから、いいや。

というわけで起きまして、今日明日も原稿仕事なんですが(合間に観劇あり)、何か変わったことはなかったかな。奥さまが美容院に行って、今回から新しいお店で、なぜかというに前のお店の美容師さんが人気殺到しすぎて過労でぶっ倒れ(お店で倒れて死にかけたらしい)、「なるべく僕の予約を取らないでください」と普通ではありえないメールがきたからで、それで何かあったら気の毒なのでお店を変えたわけ。新しいお店では「ああ、××さんですね、うちにも何人か流れてきましたよ」と言われたそうで、どうやら東久留米界隈ではすっかり噂になっているようだ。

友人の探偵作家・倉野憲比古さんにお子さんが生まれたそうで(倉野さんが出産したわけではない)めでたいことである。子育ては一にも二にも体力だが倉野さんは格闘技をやっておられるそうなので大丈夫でしょう。ベイビーの健やかなご成長をお祈りします。

深夜帰宅したら古本届いている。板東眞砂子『貌孕み』(文春文庫)。ホラー短編集だというが、あれこんな本出てたっけ?と思って注文。しかし届いてみたら『天狗小僧魔境異聞』の改題・文庫化なのだった。まあ『天狗小僧』も昔図書館で借りて読んだきりだからいいのですけども。ところで板東眞砂子の文庫本、おそらく著者ご本人の意向なのだろうが、解説が付されていないものが多い。しかし刊行の背景や詳しいあらすじが分からないので、これは明らかに悪手。手がかりになるのは帯とカバー裏の短い紹介文だけなのだ。

たまに解説不要論を唱える人があるが、やはり必要なものと実感する。ちょっと古い作品になると、どういう経緯でその本が出たのか、もう分からなくなってしまう。そして文庫解説はまずは基本情報を提示するもので、そのうえで「解説」があればなおよし、という感じだろう。その優先順位が逆であってはいけない。最近読んだ解説だと、『迷いの谷 平井呈一怪談翻訳集成』の垂野創一郞さんの文章が素晴らしいものだった。






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