2019年2月11日月曜日

最近のお仕事(文庫解説編)


前エントリでも書きましたが最近、お仕事の告知がツイッターばかりになっていました。
といってもSNSを見ない方もいるでしょうから(去年までの自分がまさにそうで。SNSは若人のやるものだと思っていた)、こちらでもまとめて紹介しておきます。
だいぶ告知事項がたまってしまったので、この1、2か月の代表的なもののみ。


【文庫解説編】
●長岡弘樹『白衣の嘘』(角川文庫)


1月25日発売。長岡弘樹さんの医療ミステリ短編集『白衣の嘘』に文庫解説を寄稿しました。それまで見えてきた景色がラスト数行で反転する、そんな「騙し絵」的テクニックを堪能できる6作品について解説しています。



●三津田信三『怪談のテープ起こし』(集英社文庫)


1月25日発売。ホラーの名手、三津田信三さんの短編集『怪談のテープ起こし』の解説を担当。三津田さん自身が語り手を務める、いわゆる「フェイクドキュメンタリー」形式のホラーが全6編。岡本綺堂やM・R・ジェイムズ、H・R・ウェイクフィールドなどの先行作品に言及しながら、その読みどころを紹介してみました。



●皆川博子『クロコダイル路地』(講談社文庫)


皆川博子さんの歴史ミステリ『クロコダイル路地』の巻末を執筆しました。皆川魔界との出会い、物語のキーワードとなる「鰐」について、我ながら熱っぽく語っております。昨年、神保町で開催された東雅夫氏還暦記念講演会にゲスト出演された皆川さんが、お帰り際「この会場に朝宮運河さんという方は……」とおっしゃったのには心臓が止まるほど驚きました。「好書好日」のレビュー、読んでくださっているそうです。感激!



●京極夏彦『虚実妖怪百物語 序』(角川文庫)



京極夏彦さん最長の小説『虚実妖怪百物語』。3巻からなるこの妖怪エンターテインメント大作の1巻目にあたる『序』巻の解説を担当しました。2巻目の『破』を担当されたのは千街晶之さん、『急』は杉江松恋さんです。虚と実が入り乱れる狂乱興奮の物語世界について、解説を加えてみました。
また、書店で配布された「角川文庫創刊70周年記念」小冊子では、この作品に関する著者インタビューと、内藤了さんと京極夏彦さんの対談記事のまとめを担当しています。


(【雑誌記事編】に続きます。近日更新予定)

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