2018年9月9日日曜日

怪老人日乗:9月8日(土)


またまた間が開いてしまったが、生きてます。だいじょぶです。
今週後半は取材3連チャン+締め切り+某誌入稿作業でそれなりに忙しく、金曜が終わってやっと一息。深夜に帰宅後、『ウルトラマンティガ』最終2話をぼんやり眺めて過ごしました。つ、疲れたー。
今日も基本的にはずっとだらだら。壁と化した積ん読本を消化したかったけど、まぶたが重くて捗らず。まあ、こんな日があってもよろしいでしょう。


今夜はニール・ゲイマン原作の映画『パーティで女の子に話しかけるには』をDVDで観ました。監督が『ヘドヴィグ・アンド・アングリーインチ』のジョン・キャメロン・ミッチェル。
パンク好きの高校生が女子と付き合いたいぜ、と悶々とするうち未来人とも宇宙人ともUFOカルトともつかない連中の潜むお屋敷にたどり着く。ニューエイジ的な感覚が濃厚な(グルジェフサークルの神聖舞踏でも観ているよう)なんとも奇妙な映画で、それがざらざらしたパンクのライブシーンとぶつかり合い、お洒落なのか宗教的なのかよく分からん独特な映画に仕上がっています。いかにも「ミニシアターでかかってそうなイギリス映画」で、こういうタイプの映画は久しぶりだけど、嫌いじゃない。
ゲイマンの原作小説が欲しくなって検索するも、古書価5000円を超えていてびっくりしました。




さてさて。
出てきたついでにお仕事の報告もまとめて。


『小説野性時代』9月号は、直木賞候補作家の本城雅人さん特集。新連載スタートに合わせて「ブックガイド!徹底紹介本城雅人」というページを執筆しました。スポーツものと記者ものという2本の柱を中心に、多彩な本城ミステリーの世界を紹介してみました。『傍流の記者』の次に何を読むべきか迷っている方はご参考に。
ところでジャニーズ事務所のタレントさんは表紙のウェブ掲載、解禁になったんですね。




『本の旅人』9月号では、『信長の原理』を刊行した垣根涼介さんにインタビュー。ベストセラー『光秀の定理』の姉妹編ともいうべき、戦国時代エンターテインメントです。織田信長の栄光と挫折、その背後に存在していた「世界の原理」とは? 弱肉強食のグローバル社会を映す鏡にもなっている、野心的な作品です。




 安田顕さんが表紙の『ダ・ヴィンチ』10月号では、新作『凍てつく太陽』について葉真中顕さんにインタビュー。葉真中さんにインタビューするのは、『絶叫』『コクーン』についで3度目です。戦時下の北海道を舞台に、アイヌの血を引く特高刑事が巨大な陰謀に巻きこまれてゆく……という興奮のミステリー。 バディものの要素もあり、これまで以上にエンタメ性が高い作品になっています。





角川文庫70周年の記念ペーパーが書店で配布されています。辻村深月さん『きのうの影踏み』の文庫化にあわせて出されたペーパーには、辻村さんのインタビューと、深木章子さんとの対談を掲載。こちらの記事の取材・執筆も担当しました。怪談によせる思い、深木さんとの息ぴったりの掛け合いをお楽しみください。なお対談のロングバージョンはKADOKAWAのサイト「カドブン」で読むことができるはず。





月3回更新のWEB連載「朝宮運河のホラーワールド渉猟」、(今のところ落とすことなく)順調に執筆しています。昨日は月に1度のブックレビューで、南條竹則編訳『英国怪談珠玉集』をとりあげました。これまでの記事とまとめて、チェックしていただけると嬉しいです。https://book.asahi.com/series/11014826/
下のバナーをクリックしても一覧に飛べます。


https://book.asahi.com/series/11014826/



この夏話題を呼んだ『火のないところに煙は』について、著者の芦沢央さんにインタビューしました。於ダ・ヴィンチニュース。初めてお会いしてびっくりしたのは、芦沢さんがかなり怪談やホラーをお読みだということ(この話って有名?)。記事では触れる余裕がなかったですが、怪談実話なども読まれていて、マニアックな作家・作品名が飛び出すのでドキドキしました。
ところで『火のないところに煙は』に登場する謎の宗教家の名は「シンドウさま」。もしかして、このネーミングの由来って……?
https://ddnavi.com/interview/486039/a/
(画像をクリックしても記事に飛べます)


https://ddnavi.com/interview/486039/a/



相変わらずホラーやミステリーに関するお仕事が中心で、ありがたいことですね。
9月10月もそんな感じなので、引き続きぎゃんばります。
本日のBGM:佐井好子『タクラマカン』


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