2017年12月1日金曜日

怪老人日乗:11月30日(木)

曇りのち小雨。
午前中原稿一本仕上げてメール。ほっと一息つきカレンダー見るが、〆切はしばらく我が僧院の扉をノックしつづける模様。そうこうしていると明日から師走である。
家族でお昼とり、午後は国分寺駅前まで事務的な手続きに出かける。すなわち生命保険の見直し。澁澤龍彦は「自分の本は死後絶対売れるから」との理由で保険に入らなかったそうである(そして実際その通りになった)。澁澤龍彦になりたいBOYであるわたしとしては、ぜひここは真似をしておきたいところだが……と思いつつも、現状のA社からB社に乗り換えることに決め、その場で契約手続き。ところがどっこい最後の最後でわたしがクレジットカードを持っていないことが判明し、本契約は後日あらためて、ということになった。保険屋さんもいまどきカードを持っていない成人男子がいるとは考えなかったらしい。いるんだよ。「え、著述業ってどんなことしてるんですか?」と聞かれたり、なかなか羞恥な催しものであった。


文房具店で来年の手帖をやっと購入した後(今使っているDELFONICSのサイズ違い)、駅ビルのコーヒー屋にこもって原稿書き、夜まで集中してやる。東京ってすごいなあと思うのは、こういう近場のカフェでもノートパソコンを開いて「縦書き表示」で文章を書いている人が目につくのである。ビジネス用文書で縦書き表示というのはあまり考えられないから、おそらく作家、研究者、ライターの類なのだろう。今日も隣のおじさんが「ううーん」と苦しげに唸りながら、縦書きでせっせと行を埋めていた。何者か知らないが、がんばってください。
真冬のような寒さのなか帰宅して夕飯。DVDなど眺めて休憩した後、深夜まで原稿続き。合間に某出版社からメール。大好きなシリーズもの小説に関する仕事の依頼、喜んで引き受ける。

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