2015年6月12日金曜日

【怪老人日乗】 六月某日


ああ、仕事が終わらん。


斬っても斬っても、妖怪変化のように〆切がある。
といっても、決して多忙自慢をしたいわけではなく、わたし程度の零細ライターの仕事量なんてたかが知れているのですが(単純に仕事がのろいだけ)、とにかく5月全部と6月前半の記憶がほとんどない。


というわけで、6月後半の半月間はまるっと仕事を停止することにした。
わたしのような売文稼業、仕事をしなければその分、収入が減るのですが、本も読めない、映画も見られないんじゃ、何のためにフリーランスでライターをしているのかよく分からぬ。
そもそも新旧のホラー小説を読み、ホラー映画を見ることがメシの種になっているので、ここらでちょっと仕事を停止してでも、情報収集しておきたい気分。


というわけで、新規の仕事は7月から猛然とまた受けます。
その頃には、からっと日干しになっているはずなので、皆さんまたよろしくお願いいたします。
さあて、倉阪鬼一郎も、飯野文彦も、キングも『ナイトランド』もまとめて読むぞー。


で。
逃避を兼ねて、書棚にささっていた手近な文庫本を手に取った。



1990年代初頭に全6巻が刊行された菊地秀行監修『妖魔の宴』(竹書房文庫)。その『狼男編1』をぺらぺらと見返していたら、こんな巻末広告が。




へえ、ジョー・R・ランズデールって、『バットマン』も書いてたんだ。未チェック作だったので、ちょっと得した気分(と思って、尾之上浩司氏編の「ジョー・R・ランズデール著作一覧」をチェックしたら、ちゃんと載ってました)。

 
広告のあらすじ紹介によれば「不気味なヘッドライトを灯す漆黒のサンダーバードと『インディアンの呪い』――血も凍るホラーワールドが展開する異色作」とのことで、なかなか面白そう!


わたしは郊外型の大型古書店に行くたび、朝倉三心『性霊が私を犯しにくる! おぞましきセックス・ゴーストの戦慄』(にちぶん文庫)を探すのを趣味にしているんですが(まず売ってない)、今後は竹書房文庫のノベライズ棚もチェックしなければなりませんな。


では、また次回。
たい焼きでも食べて、待っててちょ。



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