2014年10月22日水曜日

怪老人日乗・その12 「華氏S・E・X」


それは、人体が燃える温度。
……特に意味はないです。


扠。
しばらく出てこられなかったのには理由がある。
自宅で一生懸命仕事をしてたら、ある日突然ネットが繋がらなくなりまして。


おやっ、と思ってあれこれやったけど、もうダメ。繋がらない。
 「制限つき」と黄色いエクスクラメーションマークが表示されまして、いろいろ設定をいじっても繋がらないわけです。この「制限つき」アクセスに悩まされている人は、世の中に相当数いるようで、皆さんそれぞれ対策をネットにあげてくれているのだが(アイフォーンで見た)、これぞという決定的な手段はないようだ。


ネットが繋がらない。
これは現代人のテンションがいきなり下がる原因、ベスト3だろう。
あと2つはなんだろう。携帯落としたとか。クレジットカードがないとか。愉しい旅行なのに、デジカメの容量がいっぱいだったとか。背中にバカって貼られたとか。


で。
こうなったら人に頼ろうと思って、プロバイダーに電話しましたところ、あっさり原因が判明しました。
引越しにともない、プロバイダー料の引き落としがうまくできなくなっていたらしい。
そんで、一時的に回線を止められていたわけだ。
電話越しに「シェー」のポーズをして見せたところ、すぐに復旧してくれました。
プロバイダーの人、ありがとう。
こちらの不手際だよね。


そんなわけで。
これというネタも例によってないのである。予告していた〈『幽』怪談通信〉についてはまた次回書くとして、そうそう。








沖積舎から「アーサー・マッケン作品集成」が復刊されていたので、おどろきました。
内容的には90年代に同社から出たものといっしょですが、お手軽なソフトカバーになっております。


アーサー・マッケン、「パンの大神」を読んで、『怪奇クラブ』を読んで、『白魔』を読んで、さて、次は何を読んだらいいんだろう、と思っている方。
思い切って、集成で読んじゃいましょう!
マッケンに外れなし、どれも面白いので。


私見ですが、アーサー・マッケンという作家は、怪奇小説のひとつの理想型だと思います。
いわば本格ミステリファンにとってのエラリー・クイーン。ジャンルの魅力を混じりっけなく体現してくれる、揺るぐことのない核のようなもの。登場以前と以後ではジャンルの風景が異なる、革新者にして完成者……。ああ、マッケンよ、どうしてそんなに面白いの?


「ねえ、貴方、わたし今年のクリスマスは『アーサー・マッケン作品集成』が欲しいの」
「なんて奇遇なんだ!ぼくもそれをお願いしようと思っていたんだ!」
「わたしたちってお似合いのカップルね!」
「IXAXAR、IXAXAR!」
その後、二人は赤坂プリンスホテルの廃墟を抜け、呪われた環状列石へと消えていったのであった……。


というわけで、この機会にぜひ。
アーサー・マッケンにAmazonランキング1位をとらせましょう!


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