2012年6月12日火曜日

ダ・ヴィンチ7月号発売中

『ダ・ヴィンチ』7月号が発売されました。今月もいろいろ書かせてもらっています。




まずは「文庫ダ・ヴィンチ」コーナー。今年6月、新潮文庫より刊行がスタートする新装版『十二国記』(→新潮社特設サイト)についての記事を担当。小野不由美さんへのメールインタビュー(新作についての情報あり!!)、キーワード解説、井辻朱美先生へのインタビュー、『十二国記』好きに薦める13冊のブックガイドなどが掲載されています。

新装版の刊行を機に、『十二国記』を読んでみようかな、という方は是非ご覧クダサイ。筋金入りのマニアの方々には、山田章博さんの描き下ろし装画&挿画も見られますぜよ、とお伝えしておきましょう。


毎度おなじみ「『幽』怪談通信」のコーナーでは、「鳥のうた、魚のうた」で第6回『幽』怪談文学賞大賞を受賞した、新鋭・小島水生さんにインタビュー!


ノスタルジックな幻獣小説である受賞作を拝見したときから、ビビビのビと来ておりましたが、初の単行本『鳥のうた、魚のうた』は幻想文学ファンなら欣喜雀躍の出来映え、終始ワクワクしながら読ませてもらいました。

インタビューではデビュー作について、幻獣について、そして尊敬する先達・澁澤龍彦について語っていただきました。怪奇幻想派の諸賢は要チェック。ほんとうは幸田露伴、内田百閒、泉鏡花などについても語ってくださったんですが、紙幅の都合でなくなくカット。

まあしかし、そういった日本幻想文学の流れに位置する作品であることは、本デビュー作を通読すればおのずと明らかであります。個人的には「雪女を釣りに」のノンシャランとした雰囲気と、身を切られるようなラストシーンにとりわけ感動いたしました。鏡花直系の「アンのこめかみ」の冒頭シーンにも痺れますなあ。

全体的なテイストとしては国書刊行会の『日本幻想文学集成』。あの感じが好きなら絶対はまる筈。

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