どっしりと土曜日。何かのコマーシャルにでもありそうなフレーズだな、どっしりと土曜日。ないか。ええとですね、今日は久しぶりに予定なし。外出の予定がないのはありがたい。でもまったくないのも人間がぼける気がして、ちょっとくらい人とあった方がいいのだろうなとは思う。そんなわけで木金は外出したのであった。そのあたりのことを書く。
木曜日「うわああ」と原稿をやる。あらかたできたところで夕方外出。近場なので気が楽だ。池袋のジュンク堂書店本店へ。近場といっても電車で20分くらいはかかるんだけど、一本でいけるのがだいぶ違う。気持ちが楽である。なんか普段着でいい気もするし。
お夕飯どきにかかっていてお腹が空きそうだったので、駅のコンビニでファミチキを買って、ジャック・ケルアック的に路上食べする。そうだ、私は高校生の頃何を読んでいたのかよく思い出せないのだけど、ケルアック『路上』を読んでいたんだった。あれは結構影響を受けてしまった本である。話を戻すとそんなわけでファミチキを路上食べしまして、ジュンク堂9階へ。春日武彦さんと蛙坂須美さんの対談。恐怖と記憶をめぐるトークイベントである。お二人の本の話をするのかと思いきやそんなことではなくて、互いの怖いものは何か、という話がメイン。それが具体的で面白かったし、具体的にどんな作品でどう描かれているのか、というあたりが語られて作品論になっていたしで、大変にためになる感じだった。お二人は嗜好が似ているというか、怖いと感じるあたりのものが共通していて、そこも噛み合っていてよかったと思う。
会場には倉野憲比古さんと中公の編集Nさんの他、怪談方面の深澤夜さん、卯ちりさん、酢豆腐さんなどが来られていて、なかなか怪奇度が高い感じ。お夕飯は結局最寄り駅までもどって食べて帰る。帰宅して22時。仕事しようかなと思いつつ、頭ぼんやり。暑いものね。
で金曜日。ちょっと早起きして仕事再開。解説原稿書き進めつつインタビューのテープ起こし。あちこちにメール返信もする。午前から飯田橋に出て某月刊誌の校了作業。午後に終えてそのまま阿佐ヶ谷。ザムザ阿佐ヶ谷にてサイコシス公演『新選組in1944』をゲネプロで鑑賞。サイコシスさんの舞台は第2回公演から毎年拝見しているが、今回もとてもよく、負け戦が決定した新選組隊士が1930年代のドイツに行き、ナチスと手を結ぶという奇想、そこに1940年代の中国大陸の女性の意思が絡んでくることでさらに事態は複雑になり、最終的には死屍累々、絶えることのない大量死の歴史とそこで圧殺された個人の怨念、そして日本においては吉田松陰以下の薩長閥による国家の私有化への異議申し立てが行われる、という奇想天外、ほとんどこりゃ歌舞伎とか江戸の読本みたいな話だなあという内容で、台本を書いた高取英はもちろんすごいのだけれども、それを現代の格好いいゴスかつ元気な美意識に落とし込んだ森永理科さんの演出もすばらしく、緩急のつけ方が相変わらず非常に好み。演劇やってる人たちはすごいなあと毎回思う。フィジカル的にも精神的にも。でも公演観ると楽しそうだなあと思うし、お芝居の「魔」みたいなものを感じるのでありました。
で今日の午後になっちゃたから今日の日記もあわせてつけよう。水曜日うちに取材が入ることになって(本棚取材)そんなこんなで少し片付けをする。ゾイドを磨いたり。ものを並べたり。子供が気を利かせてサメのロボットを貸してくれた。これも飾っておくかあ。で仕事少しやってたらお昼どき。
午後は清瀬市のひまわり祭りを見に行く。近所に住んでいながら一度も行ったことがなく、それももったいないということで出かけてみたのである。駅前からシャトルバスが出ているというので、なかなか行きづらそうな場所なのだが、バイクで行ったら存外近かった。まあ屋外で屋根がないので暑いは暑いのであった。しかし私は前から書いているとおり暑い寒いの話を書くのが好きではないので、そこはスルーする。ひまわりが一面である。眼窩に、じゃなくて眼下に一面ずらりである。まるで人間が植えられているようであった。おそろしいことであった。ひまわりの中を歩き回る。ひまわりというのは変換すると向日葵と漢字で出てしまうけれでも、平仮名で書いた方がしっくりくるので平仮名で書く。軽く見て帰るつもりだったが、どこまでも延々とひまわり畑であり、アメリカのホラー映画のようだ。ここで迷路など作ったら面白いだろう。ひまわり切って持って帰れるコーナーがあって、1000円払って切りたい放題、ジョギリショックである。というわけで9本ほどお花をもって帰った。来週自宅に取材が入るから、これを花瓶にいけておこう。そのままコーヒー豆を買ったり、食材を買ったり、薬局に寄ったり、図書館で本を返したりとまとめてあちこち用事を足す。それだけでも熱中症になりかけ。大変だあい。
ところでふと気になって実家の母に連絡を入れてみたら、今父と上京してホテルに泊まっているという。父は仕事をしているのだそうで、夕飯一緒にどうかと誘ってみたら大丈夫とのこと。家族3人で急遽江戸川橋の椿山荘に向かう。ホテルの部屋を見せてもらい、ほへー、とお上りさん気分で部屋をなめ回し、坂の下にあるビストロで夕飯。前に椿山荘でヤボ用があったときにランチを食べに来たことがあるお店で、夜も美味しかった。両親とあれこれ。夏場は繁忙期ということもあり、なかなか帰省できないので、突然だが会えてよかった。帰宅して22時半。風呂に入って仕事す。「仕事のないときに遊ぼう」とか思っていると一生遊ぶ予定が立たないので、今日みたいに唐突でも無理やりでも予定を入れて、思い切って出かけてしまったほうが後々いいのである。
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