2026年6月28日日曜日

怪老人日乗:6月28日(日)

大きな仕事が済んでほっと一息。『日本ホラー小説史』刊行記念イベントFINALが昨日、横浜のネイキッドロフトで開催された。ゲストに原宿さん、上條一輝さんをお迎えし、おかげさまで現地のチケットはあっという間に完売、台風が2つも接近するという週末だったにもかかわらず盛況のうちに終了しました。本もたくさん売れてありがたいことでした。後で聞いたら配信視聴に切り替えた方も結構いたという話だったのですが、それでも30席くらいは埋まっていましたし、平凡社さんが用意した本もほぼ完売したので、上々の集客といえるのではないでしょうか。ゲストお二人のお力添えには本当に感謝。

ええとふり返りますと昨日の日中は家で仕事、といってもこういう場合はいろいろ気になって手に着かないのでトークの準備などをして、早めに家を出る。雨が降っていたけど、東京はそこまで大変な天気ではなし。直通電車がきたのでいい案配に横浜まで座っていく。途中本読み。みなみ西口を出て(やっとネイキッドロフトの行き方を覚えた)ムービル3階。ロフトに到着するとすでに平凡社担当Aさんが来ておられた。いつもお世話になっている日野さんともご挨拶。その後初対面の原宿さん、何度かご一緒している上條一輝さんが到着されて、軽く打ち合わせ。そうこうしていたら開場時間となって、18時よりトーク開始。

前半は『リング』の話が中心で、原宿さんがスライドを使いながら「リング」シリーズ6作を詳細にプレゼン、さらに上條さんは映像化作品をすべておさらいするという、これまた労作のスライドを作ってきてくださって、「オモコロの人たちはすげー」と思いました。サービス精神の高さといえば、上條さんは登場時、顔にタオルをかぶって床を指を差す、という劇場版『リング』の呪いのビデオのあれを再現しておられて、「上條さんって体を張って笑いを取りに行くタイプの人だったんだ……」とちょっとびっくり。

10分ほどの休憩挟んで後半はモキュメンタリー談義。今のホラーはどうなってるかという話からモキュメンタリー出過ぎ問題、上條一輝さんが自作記事を遡上にのせて「モキュメンタリーの3原則」を語るという非常に有益な展開に。モキュメンタリーはどうすれば成功するのか、という基準がなかなか見えないなかで、かなり本質に迫ったトークだったのではないかと思います。私はどちらかといえばモキュメンタリー容認派の立場でお話ししましたが(功罪あるが、功の部分ではホラーの間口を広げた、という立場)しかし何でもOK、と容認してしまうのもまた違うので、自分の中でも基準をもうけて、モキュメンタリーをめぐる議論を精緻にしていかないとなあと痛感した次第でした。そういう意味で非常に勉強になったイベントでありました。




最後10分は質疑応答コーナー。怖い話などを求められて、焼きそばを焼いていたらおじさんの声がした、という話をしました。修了後のサイン会では3人連名でサインを入れ、おかげでこちらも大盛況。『日本ホラー小説史』関連のトークイベントにたびたび来てくださった方々にもお会いできて、非常に心強かったです。藤沢から阿佐ヶ谷、高田馬場、大阪、西荻窪、横浜と足を運んでくださった方に深く感謝。全部サインが終わったら21時をすぎていたという。修了後、打ち上げに向かうエレベーターで「あそこはもうちょっとああすればよかったかな」と反省会を始める原宿さんを見て、「ずっと第一線のメディアでやってきた人はすげー」と思った次第。上條さんも「お金払ってもらうならそれに見合った内容を話さないと」とおっしゃっていて、これまたすげーと思いました。ウェブメディアの厳しさの中で戦ってきた人たちだから、紙媒体の世界よりもシビアで現実的なのかもしれない。学ぶべきところ大でありまして、そういう意味でもお二人とご一緒できてよかったな。

鳥のでかい肉が出てくる居酒屋でご飯を食べ、終電近い電車に乗って帰宅。帰りも直通電車がきたのでずっと座れて楽だった。横浜も座れると楽なんだよね。しかし名鉄ムービルが9月に閉館してしまうので、ネイキッドロフトに出るのもこれで最後だろうか。いろいろ思い出深い会場でありました。

日記をつけていたら美輪明宏さんの訃報。

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