2025年9月5日金曜日

怪老人日乗:9月5日(金)雨だっぴゃ編

おお、気づけばもおう8月も終わりではないか。しかし今年は暑くて夏の終わりを実感する間もないのだ。昔はですね、アニメの『うる星やつら』に「さよならバイバイ夏の日々」というエピソードがあって、センチ妖怪とスイカさまが出てくる話の2本立てなんですけど、それが好きで毎年見てましたね。機会があれば見てみてください。夏が終わるなあという感じがあって、しんみりするやつです。リメイク版でもやったのかな、スイカ妖怪の話。

さて、今日は朝2時半に起きる。そのままごわーっと原稿をやり、送ったら昼前である。昨日予定表を貼ったけれども、そのひとつめが終わったところで、まだまだ気が抜けない。お昼食べたのでこれから映画パンフ原稿。外は台風接近につきすごい雨。おかげで飯田橋での対面打ち合わせ延期になり(こちらが延期にしてもらったのだ。大量の資料本を持って歩くのはきつい)終日家で原稿ができるのがよかったですねえ。

よかったですねえといえば、朝ドラを珍しく試聴していて『あんぱん』を楽しく見ております。蘭子ちゃんと八木さんがどうなるのか気になるところだが、このドラマは渋いおじさんがいっぱい出てきて嬉しい。竹野内豊にはじまり津田健次郎、妻夫木聡と皆、渋くてよい感じである。こういうのを見ていると中年男性になるのも悪くないと思えるが、あれは俳優だからそうなのであって、こちらはひょっとこみたいなものである。ところで今、ひょっとこと変換したらいきなり「traditional clown mask with a comically contorted face and a pursed-up mouth」と出てきて怖かった。なんじゃこりゃ。そんな英訳はいいから。ひょっとこをただ片仮名に変換してくれたらいいからさあ。

紀田順一郎氏、逝去。紀田氏についてはXでも書いたけれど『現代怪奇小説集』の影響がとにかく大きい。『怪奇幻想の文学』『世界幻想文学大系』より、私は『現代怪奇小説集』なのだ。つまりは日本のホラーが好きだった、ってことなのかもしれない。いや、もちろん英米の怪奇小説も大好きだったけど。紀田氏と中島河太郎氏が見せてくれた日本のホラーの歴史、というもうひとつの文学史にワクワクさせられた、ということなのだろう。

おひょひょのひょ。多分、紀田順一郎氏はおひょひょなんて書かないだろう。いや、分からないな。博識な人でも書いたのかもしれない。とりあえず側転しながら、おひょひょと書く奴は世界でも私くらいだろうと思ったが、そもそもわたしは側転ができないのだ。だから誰もいない。昔はいたかもしれない。アンデス山地あたりに……。おひょひょマンが……。

0 件のコメント:

コメントを投稿