お久しぶりでございます。このブログ、たまーにしか更新されません。されているとラッキー、海底でタコの巣を見つけたくらいラッキーなのです。今日はそんなわけで更新してみるのです。あなたにラッキーを進呈します。
ラッキーと言えば思い出すことがある。15年くらい前だろうか、住んでいたマンションのポストに「食パン10円!」というチラシが入っていたのであった。明らかに催眠療法で、人を集めていろいろなものを買わせるパターンの商売であったが、それでも近所だし、物好きなわが家はノコノコと10円握りしめて行ってみた。
本当にもらえるのかなあ、と思ったら本当に10円で食パンが一斤もらえて、当時わが家はとてもお金がなかったので、パンが10円でもらえたことが嬉しくて、「わーい、パンが10円でもらえたぞー」と大声で叫びながら、パンをぽーんと空に放り投げてキャッチしながらうちに帰った。夫婦のいい思い出である。新婚時代(まだ結婚していなかったかも)の思い出といえば、あの10円パンのことを思い出す。
今にして思うとあれはやっぱり催眠療法で、そのごちゃごちゃ健康食品が並んでいるお店も1週間か2週間で魔術のように消え失せたが、しかしパンを10円でもらえるならまた来てくれないかなあとも思ったりするのだった。板橋区赤塚に住んでいた頃の話だ。ミスドで早朝バイトしていた頃のことかもしれない。
さて仕事は相変わらず。多いんだか少ないんだか。しかし書き下ろしに本腰入れないといけないのはマジで、今年は3冊くらい本が出るのもマジだと思う。「この発売日は動かせません!」と編集さんに言われているので、出るのだろう。問題はまだ本文を書き上げていないことだが、まあそれは必死にやるしかないっす。
久しぶりにブログを付けたのはX(旧ツイッター)を作業中覘かないようにしているからだが、それでブログを書いてたら世話ないぜ。とも思うだけど、ブログはまとまりのある長い文章であり、アートであり、おほほのほであるから、まあいいんじゃないでしょうか。おほほのほってなんだろう。おれにも分からない。
今年は本をたくさん買っている。わたしは素朴で迷信深い田舎の民なので「積ん読」というものに罪の意識を感じるタイプで、読まない本をあまり買うのはよろしくないのではないか、もったいないのではないかと思うたちなのだが、それでも今年は本をたくさん買わねばならぬ。今日だけで4冊注文した。仕事のために必要なので仕方ない。そこで毎日のように本の封筒が届く。もちろん出版社や著者からいただく本もあるから、それはもうハイペースで本が増えていくのである。こういう仕事なのだ、と割り切るしかあるまい。
お金もかかるがラーメン一杯千円する時代なので、ラーメン評論家の人が毎日ラーメンを食べるよりは、まあ本を買う方が安いかなあ、と思ったりするけど分からないな。まあラーメン評論家との違いは、本はいくら読んでも高血圧にも塩分過多にもならないということで、しかし本はいくら読んでも腹が膨れないので、どっちがお得かは分からないですね。毎日ラーメン食べながら本を読むのがいちばんお金がかかるのは間違いない。あははのはっは。
今日は赤川次郎『怪談人恋坂』を読み返している。赤川次郎のホラー、いいものが多いですね。この作品は若い頃より面白く読める。
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